「退屈は最大の責苦」死霊の盆踊り きりんさんの映画レビュー(感想・評価)
退屈は最大の責苦
お釈迦様が「黄泉の国とはこんなところじゃ」と、蓮池のほとりにお立ちになり、この光景をゆび指しておっしゃるならば
僕はなんとしてでも改心して善人になりたいと思います。
三流スリラー作家とその妻が、墓場にてその一晩、幻の中に見せられた“あの世“の姿。
芥川龍之介ならば喰い入るようにこの90分を観察し、手帳に記録をしたのでありましょう。
まさに「苦役を受け入れる哲学」と「上映終了を待望する宗教」を、直球で受け止めざるを得なかった映画体験でした。
地獄には、言われているような鬼も閻魔も針の山もなかったのです。
退屈と睡魔だけが地獄の全てなのでした。
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「時間の無駄にしかならない、クソ映画を教えてください。」
⇒「Yahoo知恵袋」で、ふと目に止まったこの質問の回答の1本がこれ=本作品でした。
50年を経て「満足度0%」を誇る偉業とは いやはや。
世界遺産としてMoMAお買い上げの資格有りと見た。
上記の他、知恵袋の回答には
「バケモノの子以降の細田作品。」
という辛辣なものもあって笑えました。
ここ映画.comでもレビューが作品本体を超えてます。
たまにはこんなのも良いかと。
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吹雪まんじゅうさんのコメント
2024年6月29日
共感&コメントありがとうございます!
「苦役を受け入れる哲学」と「上映終了を待望する宗教」www
「観るのをやめる自由」を放棄して最後まで観た我々は仲間です(笑)
この世の地獄を見ましたね😭