白雪姫(1937)のレビュー・感想・評価
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ディズニーアニメの原点
ディズニープラスで鑑賞。
ディズニー長編アニメ第1作にして、世界初の長編カラーアニメーションです。
昔の映像とは思えない程作画が美しく、印象に残る曲が多かったです。ホラー要素もうまく組み込まれており、特に女王が薬で魔女に変身するシーンはいつ見ても鳥肌が立ちます。
また、個性的なキャラクターも多く、特に小人の一人であるドーピーは全く喋らないのにも関わらず、感情豊かで彼の行動を見ているだけでも癒されました。
歴史に残るような伝説級のアニメ映画になっていると思いました。
掃除のコツは〜♪、口笛明るく吹き鳴らして〜♪
3月22日(土)
昨日実写版の「白雪姫」を観たが、アニメの「白雪姫」のストーリーの細かい所は忘れていたので、購入してあったDVDでアニメ版をチェック。
「白雪姫」のリバイバルを劇場で観たのは40年も前で、今は無き地下の日比谷みゆき座であった。ここでは「ジョンとメリー」や「フォロー・ミー」も観たっけ。
みゆき座の売店で売っていたバドワイザーを買って「ビール飲みながら「白雪姫」観るのはオヤジの俺達位だな」とビール片手に映画を観た。
「白雪姫」を一緒に観た作家の松村光生ももうこの世にいない。
アダプテッド・フロム・グリム・フェアリー・テイルズと出る。
原題は「白雪姫と七人の小人」
40年前、映画が始まってすぐにビックリした。井戸のシーンである。
井戸の底から水面越しに井戸を覗き込む白雪が映るシーンで、水面に波紋が拡がって行くのである。
1937年のディズニー初の長編アニメーションで既にこの表現が実現されていたのである。
この間観た「Flow」でもこれほど見事な波紋は描かれていなかったと思う。
今回の実写版でも全く同じアングルのカットがあるが、現代ならCGで簡単に出来てしまうのだろうなぁ。
原題が「白雪姫と七人の小人」なので、手を久しく洗っていない小人たちに料理をした白雪が食事の前に小人たちに手を洗わせたり、会話をしたり、小人たちとの絡みが多い。
魔女である女王は毒を調合した林檎を老婆に姿を変え白雪に食べさせる。
白雪に林檎を食べさせた女王は、小人たちに追われて崖から落ちて呆気なく死ぬ。
林檎を食べた白雪は「死の眠り」に落ちる。女王の魔女が毒を作った時の本に「スリーピング・デス」と書いてある。
小人たちは、白雪を埋葬せずに金とガラスで作った棺に納めて側に置く。
その噂を聞きつけた王子がやって来て白雪にキスをして白雪は目覚めるのである。
そして二人は幸せに暮らしましたとさ。
アニメとしての完成度は「ファンタジア」や「101匹わんちゃん」の方が高いが、短編アニメしか製作していなかったディズニーが「白雪姫」で長編アニメの製作に挑んだ事が、その後に花開くのである。
私の娘が小さい頃は、毎日(本当に毎日!)LDで観ていた。観るのはチャプターで小人たちが留守の間に動物たちと家の掃除をする「口笛吹いて働こう」のシーンだった。ウサギとシカとリスが掃除をし、アライグマが洗濯して、小鳥たちが洗濯物を干す。
「掃除のコツは〜♪、口笛明るく吹き鳴らして〜♪、たちまちきれい〜♪」小さい子は飽きないで毎日観るよね。
「ハイ・ホー」や「口笛吹いて働こう」のような楽しい曲は子供にも受ける。
DVDには特典でバーバラ・ストライサンドが歌う「いつか王子様が」が入っていた。
タイトルなし(ネタバレ)
何度も見ていると思ったが、ひょっとして通して見るのは初めてかも。他のストーリーでパロディからアメリカ製成人映画まであらゆるストーリーを味わっているのにオリジナルは初めて!!!
しかし、この映画を日本で上映している間にアメリカは朝鮮戦争していたんだね。なんか切なくなる。
ディズニーの要素がこの時点で完成している
滑らかなアニメーションやミュージカル。アニメーションを活かしたユーモア。
これぞディズニーというのが第一作ですでに完成している。
敵が崖から落っこちて死ぬのも同じ。
死体を見せず主人公側の暴力性も見せずに勧善懲悪を描ける手法として、やはり第一選択。
ただ今の時代にこれを見ると白雪姫の主体のなさがついつい気になってしまう。
美人だが自分の意思が感じられない。どこぞの馬の骨かも分からない王子様をただ待っている状態。簡単に魔女に騙される。小人達の料理や掃除をする家政婦的存在。
まあ制作の時期を考慮すればそれを評価に加えるのは野暮な話。
これ以後のプリンセスの変遷を踏まえる上でむしろ重要な作品。
殺されそうになって逃げ込む形で動物達の森や小人達の小屋に行き着く展開は、アリスやオズの魔法使い的な感じで、好きな導入。
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