「Someday My Prince Will Come」白雪姫(1937) 星組さんの映画レビュー(感想・評価)
Someday My Prince Will Come
記憶が正しければ ー
1930年代の映画音楽の中で、この白雪姫の楽曲は、現在まで約90年間親しまれてきた。白雪姫よりも10年ほど前の「ジャズシンガー」という映画にも歌曲はあるが、知名度と愛され方は比較にならなず、これまで白雪姫の楽曲をシンガーは歌い、ミュージシャンは好んで演奏をしてきた。
ちなみに30年代後半の有名な映画音楽には「風と共に去りぬ」「オズの魔法使い」がある。
OZも良いが、数年前の白雪姫、続くピノキオの歌曲のチャーミングさは群を抜き、ディズニーのこだわりを強く感じる。誰でも知っている映画音楽は、ここが始まりだと思っている。
グリム兄弟による原作は、夏の短いドイツの風景によく馴染んでいて、空気に暗さを含んでいる。それをウォルト・ディズニーは、人々に広く愛される様に、明るく、夢をたっぷりと含ませた。夢は、希望は、願えば叶う、と自信も信じた。万人に愛される物語を、アニメではあるが子供向けとは思わず描き続けた。
邪悪なものに打ち勝った
その後の幸福感は大きい
物語のテーマ、作画や彩色、楽曲の素晴らしさは、続くピノキオやアリスを見ればわかるだろう。彼らの仕事は、世界初の長編アニメ、手を抜かない作画、撮影技術、楽曲、夢の世界、などなど様々な人に影響を与えながら今に残る。
当時はアニメは子供向けと
誰もが決めつけていたが
今は90歳でもアニメに親しむ。
素晴らしい世界に浸る。
※
コメントする