劇場公開日 2025年8月1日

「戦争映画の名作が4K版にて公開です」ジョニーは戦場へ行った kinako-catさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0戦争映画の名作が4K版にて公開です

2025年7月30日
PCから投稿

原作はダルトン・トランボの同名(原題: Johnny Got His Gun)で、原作者自身の脚本、監督作。
タイトルは「ジョニーよ銃を取れ(Johnny Get Your Gun)」という、第一次世界大戦時の志願兵募集のスローガンを皮肉ったもの。

過去のシーンや空想はカラー、現実のジョーのシーンはモノクロで描かれてる。
この色の使い分けが、分かりやすくとても印象的。
傍目には、ただ意識もなく、生きているだけの状態として扱われている最中、ジョーは夢うつつの中で、父親や恋人、かつての仲間たちと再会する。
そこには思い出もあれば、妄想も混じってる。
でも頭部と胴体だけの彼にとっては、それがたったひとつの“人間としての活動”だったのかもしれない。
たしかに彼をこんな状態に追いやったのは、戦争だし、軍隊なんだけど、これは、負傷兵の話じゃなく意識不明、植物人間状態に陥った全ての人に通じる話だと思う。
命令通りに戦いに行き、その結果「哀れな生き物」にされてしまったジョー 。
何も見えず、何も聞こえず、ただ暗闇の中に取り残された彼の姿が心に刺さる。

反戦映画というより、人間として「尊厳」「生とは何か」を考えさせられる作品だと感じた。

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kinako-cat