「期待度◎鑑賞後の満足度◎ 悪魔の存在を肯定することで神の存在を暗示した『エクソシスト』と、神などいないと暗喩した本作と、何かに救いを求めたがる人間にとってはどちらの方が本当のホラーだろうか。」処女の泉 もーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
期待度◎鑑賞後の満足度◎ 悪魔の存在を肯定することで神の存在を暗示した『エクソシスト』と、神などいないと暗喩した本作と、何かに救いを求めたがる人間にとってはどちらの方が本当のホラーだろうか。
①時代とか世界(国・地域)とかといった背景・設定を取り去って話の「骨」だけを観てみれば、現代でも(ということはどの時代でも)、どの場所でも適用出来るのが分かる。
その点から観ても本作の普遍性・永続性が理解できる。
②同時に、時代(中世ヨーロッパ)・場所(北欧)が醸し出す静謐なイメージに相応しくないと言ってもいいくらいの生々しい「人間」の描き方。
音としては食べるときのくちゃくちゃ云う音、下品な鼾等々かなり生身の人間が匂う。
他にも一見静謐な上部の下に嫉妬・欲望・怒り等々の生々しい人間の感情が流れている(唯一それらと関わりが無いのがカーリンと云える。それ故、本作では犠牲者という名の生贄・供物となったのだろうか)。
③
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