「希望を持つこと」ショーシャンクの空に たかあきさんの映画レビュー(感想・評価)
希望を持つこと
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映画の中で大きな役割を果たしているのは、ブルックスの死だ。
ブルックスは、長年刑務所の中で過ごした後、仮出所したが、
世間の流れに追いつけない自分に絶望し、自殺をする。
レッドも出所後、同じ様に自殺するのかと思われた。
しかし、レッドがブルックスと決定的に違ったのは、希望を持っていたことだ。
それは、脱獄を果たした友、アンディに会うことである。
映画のエンディングは、二人が再会を果たす、幸せで美しい景色だ。
この映画のテーマは、希望を持つことだ。
アンディは刑務所生活の中で、独房に入れられたり、犯されたり、幾多の困難に直面するが、
決して心が折れない、強い人間に描かれてきた。
強くあり続けられた理由は、脱獄のために壁を掘り続けながら、希望を忘れなかったからだ。
このロジックが分かったとき、30年間友にもばれず、脱獄をやり遂げたアンディの強さに感動した。
また、この映画は構成や伏線が非常に素晴らしい。
アンディがレッドに調達させたロックハンマーやポスターは、全て脱獄のためであった。
ロックハンマーが隠された聖書も、聖書を愛する所長を皮肉る意味を持っていた。
所長室に掲げられた刺繍も、囚人たちを意図したものだったが、最終的に所長自身を意図することとなる。
ブルックスとレッドの対比の構成。
そして、仮出所の可否を判断する委員会でのレッドなど。
シンプルでも非常に強い映画の主題、そして構成や伏線など、
決して色あせることのない素晴らしさを持つ映画だと感じた。
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