劇場公開日 1955年

「最高のミュージカル映画のひとつです」ショウほど素敵な商売はない あき240さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0最高のミュージカル映画のひとつです

2019年7月12日
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鑑賞方法:DVD/BD

素晴らしいミュージカル!
心が晴れます、最後にはホロリと涙もでます
なんて幸せな気分でしょう!

家族の歴史の物語でもあります
冒頭のスリー・ドナヒューからファイブ・ドナヒューへの移り変わりと子供達の成長の重ね合わせを簡潔に楽しくショウとして見せる見事な構成
目を見張ります

巨匠アーヴィング・バーリンの曲はどれも素晴らしく楽しく心が浮き立ちます
ことに主題歌は耳にこびりつく名曲です
映画を超えて超有名な曲ですから冒頭でいきなり知ってる!となると思います

ミュージカルはMGMというイメージが強いですが、20世紀フォックスも頑張ってこのような見事な後世にのこる名作ミュージカルを作っていたのです

曲、歌詞、歌唱、ダンス、振り付け、衣装、美術、色彩、ストーリー、台詞、演技
何もかも見事です
全てが高い次元で凄いことをやっていると思わせずに、さらりとやってのけているのです

主題歌の歌詞が本作のテーマそのものですが、
芸人一家の家族の愛は、子供達の成長を見守る親の愛情の物語であり、成長して自分の世界を作って行く子供達の物語でもありました
それがショウビジネスへの愛の深さと楽しを説得力のあるものにしているのです

そしてマリリン・モンロー!
豪華な狂言回しとなってステージへの情熱を、観客に楽しませながら語らせています
やはり大スターというのは凄い力です
彼女が登場し歌を歌い踊るとき圧倒的な存在感を示しています
単なる脇役での出演ではありません

バッグステージの苦労や涙ははなるべく見せず、ステージに立てば輝くような笑顔を見せ、
ステージは何がなんでも穴をあけない
ショー・マスト・ゴーオン
字幕には出ませんが何度も台詞に登場します
何故って?それはショウほど素敵な商売はないからです!

ミュージカルシーンはほとんど全てステージ上の芸のシーンとして扱われていますので、ミュージカル映画初心者の人にも馴染み易いと思います
最高のミュージカル映画のひとつです

あき240