上海グランド

劇場公開日:

解説

1930年代の上海租界を舞台に、暗黒街で命を張って生きるふたりの男が力と恋とを競い合うアドヴェンチャー・ロマン。80年香港で大人気となり、主演のチョウ・ユンファの出世作となったTVシリーズ『上海灘』の映画化。監督は本作が日本初紹介となるプーン・マンキッ。製作はゼネラル・プロデューサーに「ダブルチーム」でハリウッドに進出したツイ・ハーク、製作総指揮に「008・皇帝ミッション」のチャールズ・ヒョンと「アンディ・ラウ 戦火の絆」のティファニー・チェンがあたった。脚本は監督のプーンと「復讐のプレリュード 大冒険家」のサンディ・ショウ。撮影は「戦火の絆」のプーン・ハンサン。音楽は「ブレード/刀」のウィリアム・フーで、香港では有名なTV版『上海灘』と同じテーマ曲を使用。美術はブルース・ユー。主演は「ブエノスアイレス」のレスリー・チャンと「フル・スロットル 烈火戦車」のアンディ・ラウ。共演は「太陽の少年」のニン・チンほか。

1996年製作/97分/香港
原題:新上海灘/Shanghai Grand
配給:大映東光徳間=ツイン(大映東光徳間=ポニーキャニオン=ツイン提供)
劇場公開日:1998年4月18日

ストーリー

30年代。台湾反日同盟の軍人ホイ・マンキョン(レスリー・チャン)は満州での蜂起に失敗、捕えられるが隙を見て脱出。葉巻をくわえたボスと手下のチャイナドレスの女の人相を胸に刻み、復讐を誓う。魔都、上海。青年リク(アンディ・ラウ)は、シンボル自由の神像の下で瀕死のホイを救う。野心家のリクは大富豪ファン(ン・ヒンゴッ)の娘ティンティン(ニン・チン)への求婚を夢見ている。ある日。ファン家の仇敵ウィン一家に連れ去られたティンティンをリクは奪い返すが、報復され家が焼き打ちされる。リクの母親を救い出したのはホイだった。以後、固い友情で結ばれたふたりは、ウィン一家に殴り込みをかけ、相手を殲滅。ファンの後ろ盾も得て、上海で地位を高めていく。だが、ティンティンとの求婚を許されたリクが見たものは、ホイと愛し合う彼女の姿だった。実はリクは何も知らなかったが、1年前にふたりは出会っていて、それ以来恋に落ちていたのだ。愛と友情に苦しむホイとリクだったが、リクはティンティンのホイへの愛の深さを知り、彼らが上海を去ることを認めた。一方、勢力をつけたホイとリクを恐れたファンはふたりの抹殺を図り、実はファンの手下だったホイの仇敵のチャイナドレスの女(アルメン・ウォン)に大蛇を使ってリクの暗殺を命じるが、女は大蛇に自分が殺されて失敗。同じ頃、ティンティンの紹介でファンと会ったホイは、なんとファンこそが仇敵の葉巻をくわえた紳士、上海マフィアのドンであることを知る。激情に駆られたホイはファンを刺殺、プールに突き落とす。ショックを受けたティンティンはホイ目がけて銃を乱射。こうして、ホイはファン一家に追われる身となり、さらにリクが跡目を継ぎ、親友のふたりは対立が避けられないことに。クリスマス、ビッグ・パレイド・バー。奥の部屋で対峙したホイとリク。ふたりは銃を同時に発砲。ホイの銃弾は空砲だった。リクは傷ついたホイを裏口から逃がすと、ファンの手下にホイを始末したと告げる。だが、その時、ホイの配下がリクを撃ち、彼は息絶える。ホイはむなしさを抱えて車に横たわり、自由の神像を横目にそこを去るのだった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.0アンディ・ラウの追っかけ中

2023年8月27日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

単純

無邪気な青年期からマフィアのトップになったのは運命のいたずらか。
表情やたたずまいが見事に変化しいつまでも見ていられる。
ストーリーは三人の話の組み合わせで粗さもあるが、アクションあり男同士の友情あり、マフィアお決まりのアクションありで楽しめる。

インファナル・アフェアでは、悪役寄りの善人だったけど
今作では善人が無理して悪役ぶってた部分もあり結末は悲しい。

この映画を観たことによって亡きレスリー・チャンも追っかけなければならなくなり、、、映画生活ますます楽しいです。

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共感した! 2件)
ハマー

4.0銃撃戦に迫力あり、主役レスリー・チャンと戦前の上海裏社会に魅力を感じた

2023年7月16日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

怖い

ネタバレ! クリックして本文を読む
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共感した! 3件)
Kazu Ann

4.0男二人に女ひとり

2023年3月8日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

戦争前の1930年代、一人(レスリー・チャン)は台湾反日同盟の闘志で、満州で挙兵に失敗し上海に逃げてきた。
もう一人(アンディ・ラウ)は野心家で、たまたまその男を救い、その後二人で上海の裏社会で暴れまくる。
女(ニン・チン)は上海の裏社会の大物ボスの娘で、男二人とは別々に知り合う。
とてもキレの良い暗黒街もの。

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共感した! 3件)
いやよセブン

4.5上海版大正ロマンの雰囲気が美しい

2021年6月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

アンディ・ラウとツイ・ハーク流れで鑑賞。
レスリー・チャンの作品をまともに観たのは初めてかも。これは人気があったろうなぁ、というのがよくわかる。
アンディ若いーー声高い(笑)でも顔はほとんど変わってない、、歳を重ねてからがグッとカッコいいけれど、この時からすごい完成度。。

上海のその時代はそんな雰囲気だったんだろうなぁ、と思わせるような衣装やセット。日本で言う大正ロマンのような、レトロでゴージャスな世界観。けっこうアクションが多いので、撮影大変だったろうな。

リク、ファン、ホイの3人を中心に話が進んでいく。そう来たかーーーという展開も、ちゃんとエピソードが繋がっていく。
リクとホイの友情が芽生えるのも自然な感じ。愛だ恋だが出てくる映画(特にアクション映画の女子)はシラける事が多いけど、これはみんなそれぞれの気持ちに共感できて、嫌じゃなかった。共感できるだけに切ない。

ファンとホイの電車のシーンはフランス映画のような美しい絵だった。上海で再開して二階の窓から逃げるシーンも素晴らしい。猫足のお風呂とか、シャワールームとか、何かと絵がいい。

リクもホイも本質が正義感の強い善人なだけに、展開の無情さがやり切れない。やっと光の元に出られると思ったのに。
大袈裟な表現とか、あり得ない表現(手が燃えてるのに火傷もないとか)もあるけど、楽しめた。

あの蛇女は一体(笑)

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共感した! 4件)
osinco
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