「「ジャッカルの日」よりは劣るが」ジャッカル Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
「ジャッカルの日」よりは劣るが
総合:75点
ストーリー: 70
キャスト: 80
演出: 75
ビジュアル: 75
音楽: 70
名作「ジャッカルの日」のリメイク。映像はなかなか迫力もあるのだが、サスペンスとして見るとオリジナルよりも緊迫感がない。大物二人が競演ということで、この二人の登場人物の因縁というのが作品全体の主題の一つとして押し出されてしまった。そのためサスペンスとして、ジャッカルという一流の殺し屋の用心深さや用意周到さといった、プロとしての怖さが少し削がれたかな。そしてそれを追いかけ犯行を阻止しようとする側の緊迫感やしつこさも。犯罪を成功させようとするプロと阻止しようとするプロの息詰まる戦いというより、ちょっと因縁のある人間模様が前面に出てしまった気がする。物語も政治的背景の設定がしっかり出来ていたオリジナルよりも弱い。
でも悪い映画かと言われればそうでもない。オリジナル版よりも落ちるが、設定も全然違う普通のアクションサスペンス作品として私は充分楽しみました。平均的な水準の作品よりもややいいくらいだと思います。
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