「異色の競演」ジャッカル odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
異色の競演
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タイトルからも主人公の殺し屋はフレデリック・フォーサイスの「ジャッカルの日」のジャッカルにひっかけていることは明らかですね。
スケール感を出す為でしょう、珍しくロシアとFBIが共闘してチェチェン・マフィアを潰しにかかるお話からアメリカへの復讐テロにエスカレート、IRAの残党やバスク紛争の女闘士など当時のヨーロッパにおける民族解放闘争のテロ仲間同士の遺恨を絡めて背景を描きます。
敵も一匹狼ですから、狼を知る猟犬をしつらえて知恵比べ、ブルース・ウィリスとリチャード・ギアと主演級の二人の対決が見どころ、ただ、いつもだったらテロを懲らしめるブルース・ウィリスですし、リチャード・ギアも少々お疲れ気味のショボイ風貌なので、はまり役ならではのスカッとした爽快感は薄いかもしれません。
ジャッカルの用意周到振りも見どころでしょう、殺しの道具も凝っていて超弩級、昔のジャッカルやゴルゴ13も顔色を失うでしょう。
公開当時に観ていたのですがテレビでやっていたので再鑑賞、筋書きを知っていても面白いのですから大したものです。
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