「疾走‼️」ジャグラー ニューヨーク25時 活動写真愛好家さんの映画レビュー(感想・評価)
疾走‼️
確か今作を初めて観たのはレンタルビデオ‼️30数年前にレンタルビデオで二回くらい鑑賞してそれっきり‼️ビスタ画面がTV画面になってて、当時はあまり印象に残ってなかったんですが、それでもアクションシーンの迫力に目が釘付けになった記憶が・・・‼️DVD化もされずBlu-ray化もされず、今回、久しぶりに鑑賞して目から鱗、こんなに傑作だったんだと・・・‼️元警官のトラック運転手ボイドの15歳の娘キャシーが、セントラル・パークで父と別れたとたん、人違いでソルティックという男に誘拐されてしまう。警察が当てにならないと分かり、ボイドのニューヨークの街を駆け回りながらの救出劇が幕を上げる・・・‼️ニューヨークの雑踏の中、逃げる車を追ってボイドが走りに走る‼️脚で追い、次はタクシー、地下鉄でマンハッタンを南下し、タイムズスクエアで盗んだ自動車でさらに追うという、目まぐるしいカメラワークとアクションの積み重ねが凄まじい迫力‼️まさに映画史に残るチェイス・シーン‼️ボイドのせいで出世が遅れた巡査部長バーンズが街頭でボイドを発見するや、人ごみも構わずショットガンをドカンドカンとぶっ放すシーンや、ボイドとマリアが不良グループに追われるシーンも、全篇中の白眉と言えるくらい勇ましくて面白いシーン‼️CGではなく実際のニューヨークのロケ撮影で迫力を盛り上げるロバート・バトラー監督の演出もホントに素晴らしいですね‼️料理の皿にケチャップでいたずらをする犯人の、屈折して不気味な心理状態を描いたオープニングも忘れられないし、白昼堂々、キャシーがセントラルパークで大胆に誘拐され、周りの人々が無関心なのにも戦慄させられる‼️70年代の危険なヨークを象徴するシーンですね‼️そして露出度高めの衣装で登場するマリア役ジュリー・カーメン‼️ひょんな事からボイドに協力し、ボイドやキャシーと新たな家族となる事が暗示されるようなラストカットもホントに微笑ましい‼️ご都合主義かもしれませんが、私はこういう展開が大好きですね‼️ジュリー・カーメンの美しさにもホントに心奪われます‼️作品全体を観ると、子供を間違えて誘拐するのは黒澤監督の「天国と地獄」を思わせるし、娘を誘拐された父の奮闘は、リーアム・ニーソンの「96時間」に代表されるように現代でもアクション映画の定石‼️ただそれ以上に私が思い出したのはシュワちゃんの「コマンドー」‼️娘を誘拐されるのはもちろん、女性の協力者がいたり、娘の衣装が似ていたり、クライマックスの舞台・美術も似てる‼️ボイド、キャシー、マリアのラストカットも、「コマンドー」ではシュワ、レイ・ドン・チョーン、アリッサ・ミラノのスリー・ショットだった‼️そういえば今作のバーンズ役ダン・ヘダヤは「コマンドー」のラスボス役だったですよね‼️シュワちゃんは今作を観た事あるのかな⁉️とにかく70年代〜80年代のアメリカ映画には「バニシング・ポイント」や「ザ・ドライバー」、そして今作と、圧倒的疾走感と臨場感で映画本来の楽しさを満喫できる作品が多かった‼️最近でもトム・クルーズあたりがしっかり受け継いでる気がするんですが、CG全盛の時代に生きてて、ふと今作のような作品に出会うと、CGの作り物感を露骨に感じてしまう自分がいたりします‼️やはり文字通り実写に勝るものはありませんね‼️
