シャインのレビュー・感想・評価
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厳格な父親。病んでしまう天才。彼は幸せなのだろうか?どこか悲しくも...
厳格な父親。病んでしまう天才。彼は幸せなのだろうか?どこか悲しくもあった。
実在される方のお話と知り驚いた。事実はいろいろ違う所があるようだが、ドキュメンタリーではないので気にしなくていいと思う。本作、ドラマとして面白かった。しかしなぜ父は子の留学を認めてやれなかった?子ども依存だそうな、なるほど。
この方のドキュメンタリー作品もあれば比較できて面白いかも。
圧倒されました。
父親役に注目して鑑賞
置かれた境遇の特異性が強い分だけ、
自分を主人公に置き換えることが出来なく、
距離を置いての鑑賞になってしまったが、
人間、どんなに厳しい境遇に
組み込まれたとしても、
自らの情念と周りの温かい手助けで
再生が可能であるとの、
製作者側の想いが伝わってくる
優れた作品でした。
ところで、この作品はジェフリー・ラッシュ
の凄すぎる演技でも有名だが、
私は父親役のアーミン・ミューラー=スタール
を気にしつつの鑑賞だった。
彼は米国映画「ミュージック・ボックス」
で印象的だったが、映画の内容は、
正義のためなら
ナチス協力の戦争犯罪人として、
実の父を告発するという
娘の驚くべき決断、
果たして日本人に同じ行動が出来るだろうか、
という非常に衝撃的な作品の
やはり主人公の父親役だった。
両作品の父親像として、
強い精神や肉体への崇拝感が
同じだったので、初めはドキッとしたが、
この映画では虐待を受けた側の
ユダヤ人の設定なので妙に安心しつつも、
民族や国家や立場を超えても、このような
似た人物像の演技を期待される俳優
でもあるのかな、
と彼の他の出演作品が気になってしまった。
尚、「ミュージック・ボックス」は、
「Z」「ミッシング」のコスタ=ガブラス監督
によるベルリン映画祭金熊賞受賞作品です。
すいません、
父親役がらみで「ミュージック・ボックス」
のお薦め投稿になってしまいました。
命を削る天才アーティスト
最初から 「天才」を目指す父親の失敗
パイレーツのあの人
人にもの貸すと帰ってこない定説を覆し、誰に貸したかわからなくなってたシャインのDVDが5年ぶりに私の元に帰ってきた!!
てことで久しぶりに鑑賞したけど、やっぱり名作過ぎてホント泣けました。
主役は今やパイレーツカリビアンでもお馴染みのジェフリーラッシュ
パイレーツのような娯楽作品にも出てるけど彼って本当に名優。
確か今作でアカデミー賞とってましたよね。
厳しすぎる父親のせいで精神に異常をきたしてきまった実在のピアニスト。
精神に異常をきたす難しい役所って誰でも演じる切れるわけじゃない。
ジェフリーラッシュは圧巻でした。
名優じゃないと出来ない作品に実話の持つパワー。
ジェフリーラッシュも素晴らしいし、若い頃の主人公を演じている役者さんも素晴らしいし、演奏されるピアノもとっても素晴らしい。
この映画のピアノ演奏が良過ぎて実在の主人公ジェフリーラッシュが来日した際のピアノコンサートにも行ってしまったくらいです。
一度は観て欲しい作品です。
David Shines
"to survive undamaged."
天才ピアニストの半生。
題材となった御本人の協力があったということは、内容的に納得されているbiographyなのでしょう。
今風に言う猛毒親父の支配的な愛情と独善主義、勝たなければ意味がないといった価値観の植え付けにより、追い込まれ精神を病む主人公から発せられる強迫観念が痛々しいです。成人になった彼の、非常に聞き取りにくい言葉に周囲が耳を貸すのは、子供そのものの純粋さと無邪気さに混ざって、その中に人生の真実が含まれているからなのでしょう。ライバルの成功を妬む所か絶賛し、周囲を分け隔て無く愛しています。精神を病んでも、彼の純真な心は"undamaged"です。最後は泣けました。
"Whiplash"のような鬼教官は出て来ないけれど、情熱的な演奏には、ある種の狂気が必要なのかと。
ピアノ演奏シーンになっとく、満足の映画
時代ごとの三役ともよく人格を捉えていてすばらしいが、成人役が図抜けてよい。そのぶん少年、青年時代がかすんでしまうのも致し方ないか。
演奏の録音は本人によるものということだが、憑依の度合いは深くありがちなアーティスト伝記映画の軽々しさを成人役が払拭している。こういうのって本物のアーティストが出ても案外しらけるもので、すごくバランスはいいと思う。キャスティングの勝利でしょう。
ラストはあっさりしているが、こんなところか。
人生とクラシック音楽のヒントが詰まってます
父と息子の演技が素晴らしい
総合70点 ( ストーリー:65点|キャスト:85点|演出:75点|ビジュアル:75点|音楽:75点 )
主人公のディビッドは精神をどうして病んだのかとか、その後の病院暮らしはどうなのかとか、病院を出た後の生活はどうなっているのかとか、ところどころで物語は抽象的ではっきりしないところがあった。前半の頑固で狭量な父親との葛藤と、理解者から背中を押されてそこから飛翔しロンドンに行き、ラフマニノフの三番を演奏するところなどは面白かったのだが、途中の病院からの話は唐突で話の流れを見失う。
その後は物語は彼の再生のことになるのだが、そこからは話の流れを追いかけるというよりも、早口でまくしたてながら子供のように振る舞う主演のジェフリー・ラッシュの演技の素晴らしさを堪能するという場面が中心になってくる。それは自分としては前半と比較して後半の物語に大きな展開がないように思えた。演技は良いが、映画としては全体の盛り上がりに欠けたかな。
主演のラッシュも良かったが、他の出演者では父親役のアーミン・ミューラー=スタールも良かった。彼がディビッドの才能を花開かせその後の人生を妨害し物語の中核を担っていた。それにしても古い時代には独善的な父親ってどこにでもいるものだとしみじみ思った。
ジェフリー・ラッシュの演技が凄い
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