シャインのレビュー・感想・評価
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デヴィッドは父に求められピアノを弾いてきた。熱心な指導者にも恵まれ...
デヴィッドは父に求められピアノを弾いてきた。熱心な指導者にも恵まれ腕に磨きをかけ、周りからは愛される存在になった。
彼にとっての音楽は。。。
ピアノ演奏シーンになっとく、満足の映画
時代ごとの三役ともよく人格を捉えていてすばらしいが、成人役が図抜けてよい。そのぶん少年、青年時代がかすんでしまうのも致し方ないか。
演奏の録音は本人によるものということだが、憑依の度合いは深くありがちなアーティスト伝記映画の軽々しさを成人役が払拭している。こういうのって本物のアーティストが出ても案外しらけるもので、すごくバランスはいいと思う。キャスティングの勝利でしょう。
ラストはあっさりしているが、こんなところか。
人生とクラシック音楽のヒントが詰まってます
熟年者には十分に楽しめた映画でした。若い人には人生のヒントが盛り沢山の上質な映画となるでしょう。特にクラシック音楽愛好家ならほぼ満点に近い評価を与える人が多くなると思います。限られた時間の中で、主人公のピアニストを中心に、時代背景、家族関係、偏った父子関係、そして音楽が幼年期から青春時代を経て晩年まで、人生のヒントを添えて語られています。周辺の人物像も巧く良く描けています。
父と息子の演技が素晴らしい
総合70点 ( ストーリー:65点|キャスト:85点|演出:75点|ビジュアル:75点|音楽:75点 )
主人公のディビッドは精神をどうして病んだのかとか、その後の病院暮らしはどうなのかとか、病院を出た後の生活はどうなっているのかとか、ところどころで物語は抽象的ではっきりしないところがあった。前半の頑固で狭量な父親との葛藤と、理解者から背中を押されてそこから飛翔しロンドンに行き、ラフマニノフの三番を演奏するところなどは面白かったのだが、途中の病院からの話は唐突で話の流れを見失う。
その後は物語は彼の再生のことになるのだが、そこからは話の流れを追いかけるというよりも、早口でまくしたてながら子供のように振る舞う主演のジェフリー・ラッシュの演技の素晴らしさを堪能するという場面が中心になってくる。それは自分としては前半と比較して後半の物語に大きな展開がないように思えた。演技は良いが、映画としては全体の盛り上がりに欠けたかな。
主演のラッシュも良かったが、他の出演者では父親役のアーミン・ミューラー=スタールも良かった。彼がディビッドの才能を花開かせその後の人生を妨害し物語の中核を担っていた。それにしても古い時代には独善的な父親ってどこにでもいるものだとしみじみ思った。
ジェフリー・ラッシュの演技が凄い
ジェフリー・ラッシュの演技はさすがというところか。
精神異常を演じるということに力を入れずに個性を持った1人として演じている。
内容は前半、心情描写が浅く淡々と流している感があったが、回想が終わった辺りからジェフリーの演技とともに描写も確りしてきて最終的に見応えがあったように思う。
しかし、前半の回想を淡々と流すよりもっと時間を延ばしたほうが良かったと思う。
後半の人生の解放に重きを置いた演出は良かった。
期待しないで観たら泣けると思います
第一印象としては、主演ジェフリー・ラッシュの演技が
非常に目を引きました。
口調、仕草、全てにおいて、色々な意味で惹きつけられました。
'97(確か・・・)のアカデミー賞の主演男優賞を
受賞しているだけはありますね。
知的障害を持つピアニストの実話で、賞を受賞していると
聞くと、どうも大袈裟なお涙頂戴なのかと思われそうですが
意外に淡々と、でも印象深く見せていて、それでいて最後に
グッと心を掴みに来るといった感じの映画です。
まぁ結果的に、最後は泣いてましたが・・・。(苦笑)
作品中の演奏は、モデルになったピアニスト、デイヴィッド
・ヘルフゴットさん本人が演奏しているそうですし
そちらも素晴らしかったので、注意して耳を傾けて聞くのも
この映画を楽しむ方法かもしれません。
意外と私の周りでは観ていない人が多いので、もっともっと
沢山の人に観てもらいたい、大好きな作品です。
父親の希望
デイビッドそのものが輝き そして輝きとは希望のこと
デイビッドはみんなにとってのShineであり希望であった。
父親とローゼンの意見の食い違いも、それぞれにとっての希望であるから。
Shineという題名はデイビッド本人のことだった。
音楽映画の傑作!
実在のオーストラリア出身ピアニスト、デビット・ヘルフゴットの半生を描いた音楽映画。
そもそも音楽にまつわるストーリーが好きで、公開当時から大好きな作品です。
幼い頃から厳格な父親の英才教育を受け、音楽家としてのエリートコースを進む主人公。
音楽学校在学中にコンクール出場のために、ラフマニノフの超難曲に挑むのですが
この曲の血のにじむような特訓には父親のスパルタ教育のトラウマがつきまといます。
練習に練習を重ねて苦しみぬいた末、極限の精神状態の中で見事に弾きこなしてみせたのですが
演奏終了と同時に張り詰めていた最後の糸がプッツリと切れ、精神を病んでしまう…
そしてそこから本当の音楽人生が始まる。というお話。
この作品、クラシックのピアノ曲が満載の音楽映画なのは言うまでもないのですが
それ以上に魅力的なのがヒューマンドラマとしての側面。
決して平たんではなかった主人公の半生がクライマックスに差し掛かるころ
酒場で何か弾こうか?と軽~く「くまんばちの飛行」を弾き始めるシーンがあります。
激しさはないものの、ひたすら音数の多いこの楽曲をやさしく弾き始めると
ガヤガヤとしていた客たちがシーンと静まり返り、弾き終わると温かい拍手と歓声が巻き起こる。
苦悩を乗り越えて最後に辿り着いた自分の居場所。
そこでは何に追われることもなく、ただ純粋に音楽と向き合う事ができる…
このシーンの為にここまで観てきたとさえ思える最高の一コマ。
いつまでも心に残るワンシーンです。
余談ですが、そういえばこの作品のジャケット写真。
この作品と並んで大好きな「ショーシャンクの空に」とそっくりです。
両方を観れば場面の違いは歴然ですが、空を仰いで両手を広げるあのポーズ。
お気に入りランキングで近くにあるのがちょっと気恥ずかしい気がしてしまいます(笑)
※他サイトより転載(投稿日:2008/03/09)
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