しのび泣きのレビュー・感想・評価
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父親
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1945年のフランスのメロドラマ映画
運命論的なのだが人物描写も丁寧だし
その頃の名優が演じているので 最後まで飽きさせない
ジャン=ルイ・バローが大成しない天才(?)ミシェルを演じ、周囲を混乱させ
感情の振幅も大きくて見ている方も疲れる
(でも女にはモテる)
芸術家肌みたいなものが その大成を阻害する…
みたいな話なんだろうか
悲劇なのだが アニエス役のフィエールが段々 美しくなってゆくのが救いみたいな処があった
フランス演劇界の大御所の実力かな
ジャン・ドラノアがメロドラマを多く発注されたのも〈女優を美しく撮ることが出来る〉ということでもあったかららしい
ラストでは(それでも)バローの演技に胸が締め付けられた
アニエスが茫然自失になってしまうのもよかった
恋した相手の悲しい末路を実感したことと
父親の予言を覆せなかった驚き、だろうか
日本には〈言霊〉という考え方もあるが
フランスではどうなんだろう
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