「「法廷で戦え」に驚かされる」シノーラ Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
「法廷で戦え」に驚かされる
クリックして本文を読む
総合55点 ( ストーリー:30点|キャスト:65点|演出:65点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )
イーストウッド演じるジョーは、迫害されているメキシコ人たちではなく彼らを追跡する悪徳そうな大地主のハーラン側につく。これでいいのかと思いながら観ていると物語はやはり転換していく。
追跡の後でジョーはメキシコ人のチャマに、撃ち合いではなく「法廷で戦え」と言う。しかしアメリカ人贔屓の法廷が役に立たないからメキシコ人たちは武装蜂起しているのに、どうしてチャマはそれに従うのが意味不明だったし、大地主のハーランもあっさりと同意する。
そしてまた長い道のりを経てわざわざ法廷に向かうのだが、ここで法律を使い裁判で問題を解決するのかと思ったが全くそんなことはなく、ただ法廷の前で銃を撃って殺し合いで解決するという結末に唖然とした。法廷で戦えというのは、銃撃戦をする場所のことだったのかとすっかりと騙された。わざわざ判事を冒頭に出演させて伏線をはってをおきながら、判事が作品中にまともな仕事をすることはない。ただ単に視聴者を騙すための前振りだった。法律は銃の前には全く無力だった。こんな脚本が許されるとは想定外だった。
コメントする