「自転車を探す前に仕事しろ!と言いたい。」自転車泥棒 マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
自転車を探す前に仕事しろ!と言いたい。
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設定に無理がある。
この話も『物資とお金の経済』。その『からくりの怖さ』だと思う。
しかし、利息を取る位だから、自転車は買ったのではなく、借りた事になる。だから、後払いも効いたはずだ。盗難保険見たいなものもあるはずだ
リアリズムが無い。
改めて鑑賞して、設定が全てリアリズムとは言い難い。無理やり作った不幸な設定で始まる。それは日本人が得意で、日本人の好む映画だ。
『自転車ありき』になっている。要は仕事があれば良いのだろうから、リアリズムに考えれば、自転車が無くても出来るワザを取得しようとする。つまり、自転車が盗まれて、盗み返すまでの鑑賞時間はリアリズムにとって無駄な時間になる。
親父が好きな映画で、この映画と『ドイツ零年』と『情婦マノン』等は、見る前から、内容は知っていた。改めて鑑賞しての第一印象は『馬鹿な男だね』。親父は『可哀想な男だ』って言っていた。私はそう思っていた親父と、そう思わされていた私の人生が可哀想だと、今は思っている。
我が親父もこの映画の主人公の様に馬鹿な男だった。家族に迷惑をかけて地獄へ落ちた人物である。この映画では、結局は子供に助けられる。さて、親父がこの映画の主人公に『憐れみ』を感じた理由は、このかわいい息子の存在だったのかもしれない。僕はこの息子の様に甲斐甲斐しく親父に対して振る舞わなかった。
そう言えば『鉄道員』の横暴でわがままな主人公にもかわいい息子がいた。親父は『鉄道員』も好きな映画だった。
名作と言われる様だが、子供を使ったベタな人情劇なストーリーだと感じた。『リアリズモ』とは言い難い。
イタリアは敗戦国ではない。
『くどくて、しつこいな
兎に角、早く仕事しろ!』
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