劇場公開日 1950年9月8日

自転車泥棒のレビュー・感想・評価

全32件中、1~20件目を表示

3.5不幸の連鎖から目を逸させない。

2024年8月23日
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鑑賞方法:VOD
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すっかん

4.0惨めな姿を息子にみられる哀しさ

2024年4月19日
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鑑賞方法:その他

悲しい

ヴィットリオ・デ・シーカ監督作品で、第2次世界大戦後のイタリアで誕生したネオレアリズモ 映画の代表作。 不条理な物語だった。 弱者はより弱い立場におかれ、抵抗しようとしてもすぐ報復にあう様がとても悲しくなってしまった。 あらすじ 失業労働者のアントニオは、2年ぶりに役所のポスター貼りの仕事を得る。しかしこの仕事では、自転車が必要であると言われる。そのため彼の妻のマリアは嫁入り道具のベッドシーツを質屋に入れ、同じく質屋に入れてあった自転車を取り返す。意気揚々のアントニオ。息子のブルーノも自転車を拭いてあげる。マリアに制服帽子を詰めてもらって、いざ初出勤。 ポスター貼りを教えられ、一人で作業をする。すると、いきなり自転車を盗まれる。慌てて追いかけるが、意気消沈のアントニオ。警察も盗難届を受理するだけで他人事のよう。 アントニオは次の日友人と息子と共に盗まれた自転車を探しいく。 マーケットにいってもみつからず、盗んだ男と会話をしていた老人も協力的でない。老人が向かった教会では、必死のあまりミサで騒いだりと、神に背く行為をしてしまう。ようやく盗んだ男をみつけるが、彼の家には自転車はなく、逆に住人に冤罪を働いたと袋叩きにあう。 自転車は取り戻すことができず絶望的なアントニオ。遂に路上にあった自転車を盗んでしまう。しかし悪事はすぐにばれ、人々に取り押さえられる。ブルーノがいるからと釈放されるが、息子に惨めな姿をみられ、とぼとぼと帰路につく。 おしまい 最後の自転車を盗むシーンでアントニオは、盗むことをブルーノにみられないように、ブルーノを電車で帰るように促す。しかしブルーノは引き返し、結果的にアントニオが取り押さえられるのをみてしまう。それがアントニオが警察に連行されるのを防ぐのだが、惨めな姿を息子にみられることは父として一番嫌な出来事だと思う。 映画製作についてだが、アントニオは職業俳優ではなく、素人で失業した電気工であり、ブルーノは監督が街で見つけ出した子どもとのこと。これを知ったのは、鑑賞後なのだが、違和感全くなかった。違和感なかったのも、ほぼ全編ロケーション撮影で、ドキュメンタリー的撮影手法で取られていたからだろう。(wikipedia参照) 戦後の市民の貧困という現実を眼差し、問題として俎上に載せた作品だと思うので、観ることができてよかった。 ネオレアリズモ作品もっとみなくては。

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まぬままおま

3.5イタリア映画の古典的名作

2024年10月6日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

第二世界大戦敗戦国の庶民のどん底の生活とその切迫感がリアルに描かれていて胸に迫る。ネオレアリズモってそういうことらしい。 こんなとことんやりきれない話がそこここにあったのだろう。つら過ぎる。 そして、圧巻の演技を見せた父役も子役も素人だったと知って驚いた。二人とも実際の境遇と近かったのかもTT…なんて思うほどだった。

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SpicaM

5.0映画終活シリーズ

2024年7月4日
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鑑賞方法:VOD

1950年度作品 観てよかった 旧友のお勧めでしたが、終活シリーズはじめてよかった 素晴らしい作品だわ

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あきちゃん

5.0大泣きしてしまった

2024年6月28日
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鑑賞方法:VOD
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ららら

5.0アントニオ(子役)が良い!

2024年5月27日
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泣ける

悲しい

こんな映画は大好物です。中学生の頃に何度も観た! 特に自転車探しをしている途中の食事シーンが良い。

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ブッチー

3.5死活問題

2024年4月16日
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鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

以前一番大切なのは家族か仕事か(愛かお金か、勿論命の次にだけど)と論議したことがある 皆家族だと言っていたが、この映画を見ると職にあり付いてること前提での家族のような気がした ドサクサ紛れの泥棒が多かったのもやむなしだった戦後の状況がよく分かる、しんどいお話だった

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ゆう

3.5戦後のイタリア

2024年3月21日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

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きゃな

3.5知るは宝✨✨✨

2024年1月28日
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アカデミー賞作品賞受賞作品制覇を目指していろんなアカデミー賞受賞作品を検索している中で知った『自転車泥棒』。それを江東区図書館が16mmフィルムで上映するという素敵な企画をしてると知って参加してみた@江東シネマパラダイス。 映画の前後に映画音楽番組を持つ志田一穂さんが解説してくれたおかげで『ネオレアリズモ』について先に学んだうえで映画鑑賞に臨むことができたー✨✨ 戦後間もないイタリアで起きた自転車盗難事件。ただの『チャリパク』ならクスっと笑えるのかもだけど、なんだか次から次へと悲惨な状況に。ハッピーとはいえないストーリーは敗戦国イタリアの戦後の貧しい暮らしがベースにある。こんな時には宗教の祈りの力や、なんならインチキ臭い占い師にだって頼りたくなるのが人のサガ。物語はどんどん目も当てられないような状況に。後ろの席で観賞していたご婦人がいろんな場面で『ひっ!』とか『あっ!』とか『あ〜ぁ、、、』とか声が漏れてたほど入り込んでた。わかる、わかるよ、あたしも心の中で言ってたもん。 そういう解説を聞いていなかったら多分きっとチャリがパクられた状況を少しコミカルに描いただけの悲劇、くらいにしか思わなかった。映画ってやっぱり奥深い〜✨✨ 今日学んだもう一つの知らなかったこと。 せっかくの機会だから上映されたフィルムを見せてもらって教えてもらった。映画の音声ってフィルムに光学処理で刻まれてるってこと。フィルムにはコマ送りされる映像しかないと思ってから驚き。そしてその音源が2本の道筋(=track)みたいに見えた。‼️だからサウンドトラックなのか‼️ なんか素敵なアハ体験まで頂いちゃいました😊✨

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らまんば

5.0写実のリアリティとドラマツルギーの見事な融合のイタリア・ネオレアリズモの傑作

2024年1月15日
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鑑賞方法:DVD/BD、映画館、TV地上波

泣ける

悲しい

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Gustav

5.0アントニオの事実と真実に寄り添える映画

2024年1月12日
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鑑賞方法:映画館

今は真実や事実を、知ることも見ることもできない無慈悲な世の中に思えます。 しかしこの映画は、アントニオの真実と事実をみせてくれて、私たちはそれを観ることができる。 なぜアントニオは老人や青年に執拗に迫ったのか、なぜ占い師を頼ったのか、なぜ物語の最後アントニオはあんな行動をしたのか。 物語の真実と事実を観た私たちなら彼に寄り添うことができる。だがその場しか見てない登場人物たちはアントニオが愚かに見える。だから罵倒し傷つけます。 けど彼らを責めることができるか?無理じゃないかと私は思う。 前述のとおり真実と事実を知ることは難しく、無理に近い。これは彼らにも当てはまると思うからです。 でも分かってはいるけど、どうしても、アントニオに感情移入してしまう。だから私はこの映画を観る度やるせなくなる。 そして、事実を知れないことに関して「私もか…」と言い様のない余韻につつまれます。 音楽も印象的でした。スクリーンを通して、当時の建物や景色、服に車を観れるのも特徴的です。 今観ても色褪せない名作です。

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ROU郎

0.5自転車を探す前に仕事しろ!と言いたい。

2023年6月2日
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When I am 75♥️

4.0名作の誉れ高きこの作品

Mさん
2022年10月10日
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あまりに期待しすぎて、そこまでの感動はなかったが佳作。

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M

4.0最後の最後に残ったもの

2022年9月27日
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鑑賞方法:DVD/BD
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映画を見たり見なかったりする人

4.0私なりに考察してみました。

2022年6月23日
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悲しい

知的

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0rokamono

4.0【貧しき生活を脱するために、犯してしまった罪。全編に流れる哀調の音楽と、自転車を盗まれた父と共に懸命に街中を走り回る幼き息子の姿が哀しい。】

2022年3月11日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、VOD

泣ける

悲しい

知的

■敗戦して貧困にあえぐイタリア社会をリアルに切り取った作品。 ー 長い失業の末、映画のポスター貼りの仕事を得たアントニオ。彼は妻に大切なシーツを質入れしてもらい、漸く仕事に必要な自転車を手に入る事ができ、貧困生活を脱する事が出来ると抱いた仄かな希望。   だが、息子を自転車に乗せてポスターを貼って回っている時、ちょっとした隙に自転車を盗まれてしまう。   必死になって、街中を親子で自転車を探し回るのだが…。ー ◆感想  ・貧困を脱するために男が漸く手に入れた自転車。それは、家族4人を養う為。  幸せが訪れるはずだと、思って希望を持って働き始めた矢先に、自転車が盗まれて・・。 <哀切極まりなき作品。父親と共に必死に盗まれた自転車を探す幼き息子の姿。  そして、追い詰められた父親が行ってしまった事。  その姿を見つめる息子の涙。  第二次世界大戦後の貧しきイタリアで生きる市井の人々の姿を鮮やかに描き出した作品である。>

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NOBU

1.0自転車必要なの?

2021年12月7日
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という根本的な疑問が拭いきれない。ポスター貼りなら歩いて回れば自転車いらないでしょ。 だから映画にリアリズムを全く感じなかった。

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tatechan

4.0公助を

2021年12月4日
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貧しき者が貧しき者から盗む。生きるために、家族のために人は易々と悪に落ち、分断される。それが拡大すれば、国力は落ち混乱を招く。だからこそ公助が大事。

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タモやん

3.0自転車が高価だった頃のイタリアの話

2021年7月11日
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ジョニーデブ

4.0不甲斐ない父親の話

2021年7月10日
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Sidney