「俺たちは何をすべきか?」7月4日に生まれて しょうさんの映画レビュー(感想・評価)
俺たちは何をすべきか?
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主人公は名誉、正義のために志願し、ベトナムへ向かい、障害を負った。
帰還した、主人公が手にしたのは、称賛ではなく、反戦派からの批判や自分自身のやるせなさであった。
主人公は、家族との折り合いが悪くなり、メキシコへ逃げるように向かう。そこで、出会った仲間とも折り合いが悪くなり、
「俺たちは何をすべきか?」
という問いを自身へ投げかける。
アメリカへ戻った主人公は、反戦運動へ身を投じる。
大統領選時のニクソンの演説と主人公への対応の差異が、ベトナム帰還兵に対する、アメリカの態度を示していると思う。結局は自分に対して、都合が良い帰還兵を欲していることを示唆している。
ランボーにも見られる、ベトナム帰還兵への冷淡さは、太平洋戦争後には見られなかったものである。そこが今作の主人公やランボーなどの心に深く傷を付けたと考える。今作の監督はベトナム帰還兵であり、少なからずこのような雰囲気を感じたのであろう。
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