詩人フラーギ

劇場公開日:

解説

18世紀トゥルクメンに実在した詩人の生涯を描く歴史大作。監督は「鳥・記憶」のホジャクリ・ナルリーエフ、脚本はナルリーエフとブラート・マンスーロフ、モリス・シマシコ、撮影はウスマン・サパーロフ、オヴェズ・ヴェリムラードフ、音楽はレジェプ・レジェポフが担当。出演はアンナセイド・アンナマルドフほか。

1984年製作/ソ連
原題または英題:Fragi-Deprived of Happiness Фраги, Разлученный Со Частьем
配給:シネセゾン
劇場公開日:1990年11月17日

ストーリー

詩人フラーギことマフトゥムクリ(アンナセイド・アンナマルドフ)は詩人でもある土地の名士アザディの息子として生まれた。その頃トゥルクメンは部族同士の内乱のさなかだったが、ゴクレン族のチョウドル汗(ホジャクリ・ナルリーエフ)は統一を求め、アフメッド王の助けを得るため村の若者を引き連れカンダハル(アフガニスタン)に向かう。しかし、その先にあったのは新たなる流血の惨事だった。そしてその中でフラーギの兄も……。一方、フラーギは密かに言い交す村の娘メングリ(ソーナ・ペナーエワ)と別れ回教徒学校に入学する。しかしその間にメングリは総督の手によって強制的に地主のアタナペスのもとに側室として嫁がされていた。そして詩人としてのフラーギもまた権力闘争の渦の中に……。民族同士争うことによって流されてゆく肉親の血、そして失恋の傷。フラーギは大きな悲しみを胸に、その心の中の真実だけを謳い続けることを誓い、家族と別れ旅立つ。

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