サンタ・サングレ 聖なる血のレビュー・感想・評価
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凄い面白い。こんな映画だったのか。 ラストも良い。途中で気付くか。...
凄い面白い。こんな映画だったのか。
ラストも良い。途中で気付くか。
自分が学生の時に映画紹介のTV番組にハガキ応募したら当たって映画館に観に行って気持ち悪くなってしまい途中で何度か席をたってしまったのを思い出した。
ショックを受けて帰って、次の日の学校でも映画をひきずって知恵熱みたいになって具合悪かった。早退した。中学生だった。
母を愛し過ぎると
運命、定めというものはあるのかな?
母が狂信者となった事。
父がサーカスの団長で浮気症な事
そんな中で起こった悲劇。
施設で鳥?ケモノ?のように生きる。
施設を出て母の腕となって生きる。
ある時聖なるものはもう死んでいることに気がつく。
強烈なイメージが美しい。
話が理解できる
サーカス団の団長の息子フェニックスは、心優しい少年だったが父親の不倫が彼の精神を狂わせ…。
ホドロフスキー監督作。相変わらずシュールすぎる画が多いが、ホーリーマウンテンよりは物語のメッセージが分かりやすく幼少期の体験の重要さが染みる作品でした。
母親という逃れられない呪縛
母と息子というのは永遠に逃れられない(腐れ)縁だと思い知らされた映画。アルマこそがその解放者であったわけだが…
一人っ子でマザコンを抱えている、もとい、母に対して愛憎半ばする心境をもつ私には喉元に刃を当てられたような強烈な映画だった。
二人羽織
『エンドレスポエトリー』のホドロフスキー監督の商業作品とのこと、奇想天外縛りの企画において、どのような内容だろうと興味深く感じたまま鑑賞。
表題の通り、宴会芸は後から冷静に思い出すと笑ってしまうのだが、息子のPTSDがあそこまで症状を悪くしてしまっていたらさもありなん、と同情心も湧いたりする。しかし、ああいう幼児退行どころか、別の動物に先祖返り的行動を起こす事例はあるのかどうかは眉唾というか、あくまでも演出なのであろうから仕方がない。それよりも相変わらずのメキシコの闇の深さをサーカスや風俗街を通してバックボーンを醸し出すのが上手な監督である。明らかに狂信的な母親と、サーカス団長という封建的制度の頂点である父親の複雑怪奇な家庭環境は、精神的にも追い詰められる素地であろうと容易に想像させるところも商業ベースであろう。しかしそんな中にピエロや楽団等のメランコリックなエッセンスを惜しげもなく組み込む座組もその後ろ暗さが素晴らしい。ストーリーそのものよりもイメージを追うことで、幻想的で退廃的、しかし狂気を一瞬で打ち消す聾唖の女の子の可憐な存在は、もう立派なジャンル映画そのものである。日本で言えば正に、江戸川乱歩的世界のメキシコ版の一言である。結局最後は母親は幻だったという変形夢オチに収拾した作りも懐かしさが滲み出て面白く鑑賞できた。それにしても主人公とその幼少時代の子役は監督の息子とのこと、あれだけの端正な美男子を授かる事自体、引きの強さを感じさせる監督である。
異形なる者への温かい眼差し
現実と虚構の狭間を表すサーカスというモチーフ。像の葬式そして肉争奪。浮気発覚→股間に硫酸→母両腕スパン→全裸の父自殺→ただ見るしかない息子→母、少女との別れ。祝祭から醸し出す人生の肯定。母が操る奇妙な二人羽織り生活。像になって鼻からダラダラ血を出したり、股間から大蛇に襲われたり、裸の花嫁がわらわらと蘇る等妄想描写が面白い。母はあの時に既に死亡していたというサイコオチ。マイハンドと手を上に掲げ幕。
とてもよかった
先日、早稲田松竹の上映で見たのだが、象の葬式から刺青女が売春しているところまで完全に寝てしまった。その後はしっかり見ており、寝ていた部分をDVDで補完した。物語の上でとても重要かつ、面白い部分が抜けてしまっていたことがわかった。口の聞けない女の子や小人が健気でよかった。二人羽織の手の動きがすごく艶かしかった。
公開時に映画館で見ていたはずなのだが、何一つ覚えていなかった。『ホーリーマウンテン』や『エルトポ』よりダイナミックな物語だった。
女の子に、おじさんが急に耳をちぎって見せる場面が印象的だった。全然意味がない。
ホドロフスキー特集
不気味な母子二人羽織!?
ホドロフスキーが商業映画を意識して撮ったと言われる本作はオカルトホラーな印象も。
基本的にはホドロフスキー節まんまにも思えるし話自体も進まずに止まっている感覚に陥るがホドロフスキーの世界観は健在で魅了される数々の場面。
ヤッパりユニークでユーモア溢れる笑ってしまうのが不謹慎な演出も所々にでも普通に観客を集めるにはコア過ぎるのは否めないし良い意味で商業映画への道は失敗に終わったような。
ホドロフスキーの作品の中で一番B級感漂う映画であるのは間違いない。
母親の腕を切り落とすカメラアングルは最高。
ホドロフスキー版「人生は祭りだ」感でしょうか
見世物小屋で育った可愛らしい主人公が異常殺人者へと成長(?)する物語。
大筋で結末は途中からバレバレだが、ホドロフスキーの混血性を画面いっぱい表現された作品。
「社会適合者と不適合者」「健常者と障害者」「愛と憎しみ」「悲劇と喜劇」など比較も対立もさせずただただ混在させているホドロフスキーの素晴らしさが遺憾なく発揮していると思う!
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