劇場公開日 1948年11月

「クリスマス映画の決定版」三十四丁目の奇蹟(1947) Gustav (グスタフ)さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0クリスマス映画の決定版

2020年4月18日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

バレンタイン・デービスの原案にジョージ・シートン監督の脚色が巧い。クリスマス商戦に引っ掛けたサンタクロースの悪用を逆手に取った、発想のオリジナリティー。エドマンド・グエンの謎の老人が徐々に聖人の様に見えてくる展開の面白さ、百貨店の品切れを埋めるサービスに競合店の商品リストを紹介するアイデア、サンタクロースの在否を裁判で決めるクライマックス、その裁判長が家では孫たちに無視されるところなど、笑いを誘う場面の連続。モーリン・オハラ、ナタリー・ウッドの親子役もいい。何か突然に、映画の心が身に沁みる。

Gustav