サンゲリアのレビュー・感想・評価
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グロゴア特化作品
フルチのゾンビ映画。フルチ作品は前回観た「地獄の門」と今作しか観ていませんが、フルチのアイデンティティのようなものをヒシヒシと感じました。
グロゴア描写にひたすら力を入れまくった作品。グロ、ゴアに関しては本当に素晴らしい!現代でも十分通用する迫力があり、傷の描写はウェェェ!🤮ゲボボボボ〜!って感じでドログチャ全開です。ゾンビのビジュアルも相当気合入ってます。「地獄の門」より古い今作の方が見応えあるのなんなん…?
そしてやっぱり怖くない(笑)恐怖シーンで役者を棒立ちさせるのやめてほしい(笑)音楽もなんだかポップなんですよね…。むしろこの音楽が良い!って人も多いようですが、イマイチ乗れない…。
ストーリーはなんの捻りもないので安心して観れます。前半退屈ですが、後半の追い上げは素晴らしかったです。あ、でも怖くはないです(笑)エンタメ的な盛り上がりが良かったってことです。なんの捻りもないとか言いましたが、サメが出てきます(笑)ゾンビ映画なのにゾンビより怖いです(笑)
グロゴア描写に力入れすぎて他がスカスカになるのがこの監督の持ち味…ってことでいいのかしら?役者にもっと演技さしたれよ…。ゾンビのビジュアルとグロ描写はマジで良かったので、今後もフルチ作品を観ていきたいです🤮オェェェ!
ルチオ・フルチによる亜流ゾンビの傑作!
ひたすら残酷グロ映像に命を描け、内容が薄い映画をとり続けたフルチおやじ。でも、なぜ日本のホラーマニアファンからこんなに愛されているのでしょうか?
それは、憎めないほどのツッコミどころ満載な映画を作ってくれるんです。確実に他の監督が作ったら批判の嵐なところを、フルチおやじだから許せてしまう!といった感覚。
サンゲリアは特にツッコミどころ満載で、もう観ていてその飛びぬけっぷりには、怖いではなく面白いという言葉しか思いつきません。でも、しっかりグロいんで気軽に観れる映画ではないことは確かです。ということで、フルチおやじの作品は、内容は二の次。ハチャメチャ展開と、グロ映像を楽しむべしです!
と、そのハチャメチャぷりに呆れるくらいですが、ゾンビがノロマ、愛する人がゾンビにそして噛まれる、家の中で囲まれる、内臓ムシャムシャ、そして絶望のラスト。ちゃんとゾンビ映画の基本は抑えているのは感心します。
ラストシーンも秀逸でした。ニューヨークのブルックリン橋をゾンビが歩いていく姿はこの街がこれからの地獄へ向かっている様子が印象深く残ります。撮影は本当の場所でゲリラ撮影したようでにブルックリン橋の下は一般車両が沢山走っています。が、それがまた日常に対比するゾンビという絵が良かったです。
低予算の映画職人が集まった名作
78年の「ゾンビ」のスマッシュヒットを受けて急遽製作された悪名高き亜流続編。ズバリ原題は「ZOMBIE 2」。邦題は「ゾンビ」の配給元との兼ね合いもあり、赤い鮮血をイメージした洋酒、サングリアをもじった「サンゲリア」となった。当時は死霊の〜とか、〜リアっぽいタイトルの王道作品から亜流作品まで多くの作品が登場していた。
ルチオ・フルチは意外にも本作がホラー初挑戦となるわけだが、それまでの芽の出ない時期を払拭するかのようにグロに底力を見せる。結果的に興行的には成功し、マカロニ・ホラーの帝王としてその名を轟かせる事になる。残虐シーンに置いては、ゾンビが死肉を食らうシーンは本家を越えるえげつなさがある。その他にも美女の眼球串刺しシーンや、ホラーファンでは「名シーン」の呼び声の高いサメとゾンビの格闘シーンまで描かれている。このシーンは製作のウーゴ・トゥッチがフルチに許可なく勝手に追加撮影したというのも有名な逸話だ。腐乱したゾンビのインパクトも大で、必要に応じてゾンビの顔にフルチがポケットに忍ばせたミミズをトッピングするという猟奇趣味を炸裂させる。そして本家と並ぶ70〜80年代を代表するゾンビ・ムービーとなったのである。
物語的には至ってシンプルであり、例えこれが現在製作された作品だったら、幾多ある作品に埋もれてしまうだろうが、ルチオ・フルチというネームバリューと、当時の逸話を知っていると、どこかゾンビにも愛嬌を感じ、思い入れの深い作品になるわけである。この年代のホラーには何か不思議な力があるのかも知れない。
サメvsゾンビで最後までやってほしかった
イタリア製ホラーということで露悪と皮肉たっぷりのモンド性を期待してたんだけど、実際はゾンビ映画の常道を愚直になぞるだけの退屈な作品だった。ゾンビの造形が凝りに凝っているだけに脚本の粗が悪目立ちしていた。強いて言えば海中でサメ(たぶん本物)とゾンビが一騎討ちするシーンと、かつて目玉だった部分に気味の悪い虫が湧いたゾンビが土から這い出てくるシーンあたりが数少ない山場だった。なんかもう徹頭徹尾サメvsゾンビ路線を完徹したほうがまだマシだったんじゃないかと思う。これならロメロの『ゾンビ』の方が5億倍面白い。というか比べるのもおこがましい。ちなみに本作の原題は「ZOMBI 2」なんだけど、これは「ZOMBI 1」が存在するということなんだろうか。
メイクは入れ込みすごい
腐り具合などは本家(ナイトオブリビングデッド)を上回る。
虫がモゾモゾした感じなどは、強烈な印象を残す。
物語はあって無い様なものだが、ドアの隙間から出た手に掴まれて、眼を貫かれるシーンや何故かサメと戦うゾンビが出てくるなど、「何これ?」と驚かされる事は間違いない。
ラストの橋を渡るシーンは雰囲気だけは持たせているが、走行中の車がいて「壊滅的状況なのに普通に走ってる車いるんだ?」と突っ込んでしまいそうになる。
サメ対ゾンビ
ニューヨーク湾に漂流しまヨットから見つかった動く腐乱死体。その正体を探るためアンとピーターはとある島を目指し…。
79年のゾンビ映画。ゾンビのビジュアルがおぞましく、美術の技術力の高さが伺える。内容に関してはサメ対ゾンビの徒手空拳による戦いが面白さのピークでした。
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