サルバドル 遥かなる日々のレビュー・感想・評価
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ストーンの隠れた傑作
エルサルバドル内戦というやや日本人にはマイナーな題材を扱ってるところに興味を持って観た。この頃の前後には米国はニカラグア内戦にも介入したり、米軍がグレナダやパナマに侵攻したりしていた。
米国人フォト・ジャーナリストのリチャード・ボイルが、エルサルバドル内戦を取材した際の実体験を描いた小説の映画化とのことで、ボイル自身とストーンが脚本を書き、主演のジェームズ・ウッズがボイル自身を演じている。ストーンが『プラトーン』より前に撮った映画だがヒットはしなかったようだ(日本での公開も『プラトーン』より後になった)。だが出来は間違いなく『プラトーン』より上だろう。
ちょっといい加減な報道カメラマンが金と特ダネを求めて内戦下のエルサルバドルに来てみれば、右派の政府軍と左派の反政府ゲリラが凄まじい戦闘を繰り広げており、そこには米国政府も介入していた。政府軍は人権派のロメロ神父を暗殺し、ボランティアのシスターたちも殺害するなど非道の限りを尽くす。怒りに目覚めたボイルは……というストーリー。途中で安全圏から取材しながらボイルを小馬鹿にする米国大手テレビ局の女性レポーターにムカついたボイルが、女性レポーターの飲み物にドラッグを入れてレポーターが中継中にハイになっちゃうところが笑った。
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ジャーナリズム<戦争の悲惨さ
ストーリーは追わないこと
戦地体験のあるオリバー監督ならではの内戦告発映画
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