劇場公開日 1987年10月17日

サルバドル 遥かなる日々のレビュー・感想・評価

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4.0ストーンの隠れた傑作

2025年11月22日
PCから投稿
鑑賞方法:その他

悲しい

怖い

驚く

エルサルバドル内戦というやや日本人にはマイナーな題材を扱ってるところに興味を持って観た。この頃の前後には米国はニカラグア内戦にも介入したり、米軍がグレナダやパナマに侵攻したりしていた。

米国人フォト・ジャーナリストのリチャード・ボイルが、エルサルバドル内戦を取材した際の実体験を描いた小説の映画化とのことで、ボイル自身とストーンが脚本を書き、主演のジェームズ・ウッズがボイル自身を演じている。ストーンが『プラトーン』より前に撮った映画だがヒットはしなかったようだ(日本での公開も『プラトーン』より後になった)。だが出来は間違いなく『プラトーン』より上だろう。

ちょっといい加減な報道カメラマンが金と特ダネを求めて内戦下のエルサルバドルに来てみれば、右派の政府軍と左派の反政府ゲリラが凄まじい戦闘を繰り広げており、そこには米国政府も介入していた。政府軍は人権派のロメロ神父を暗殺し、ボランティアのシスターたちも殺害するなど非道の限りを尽くす。怒りに目覚めたボイルは……というストーリー。途中で安全圏から取材しながらボイルを小馬鹿にする米国大手テレビ局の女性レポーターにムカついたボイルが、女性レポーターの飲み物にドラッグを入れてレポーターが中継中にハイになっちゃうところが笑った。

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バラージ

3.5ジャーナリズム<戦争の悲惨さ

2023年9月17日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

どこまで実話で、何処から脚色なのか

前半はやや冗長気味でいつになったら彼が本気を出すのか、

そしてその日から彼は人が変わったかのように戦地で撮り続け、いずれ破滅か、或いはハッピーなラストを想像させる。

結局そのような都合の良いことは起こらない。

ただ悲惨さが残るなんとも言えないラスト。

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ho

3.0ストーリーは追わないこと

2022年9月30日
PCから投稿

アメリカ人には馴染みの事件なので、知ってる前提で撮られてます。
普通の日本人は知らないので、次々出てくる人物がどっち側で何を目的にしているのかはサッパリわかりません。ただし、ストーン選手お得意のメッセージ性の強い作品なので、ルポ風の演出による不条理、悲惨、救いの無さを体感すればよいでしょう。

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越後屋

4.0戦地体験のあるオリバー監督ならではの内戦告発映画

2014年5月9日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

怖い

知的

テンポの良い動きと迫力のある画面に引きつけられた。ベトナム戦争を体験した社会派オリバーストーン監督ならではの戦争の残酷さと本質的ペテン性をまざまざと見せつけてくれた映画だった。戦争の一番の被害者はいつも弱者であると思った。主役のフリーのカメラマンと相棒の二人の男の掛け合いが巧く描かれていた。蛇足ながら、低予算映画にもかかわらず、現地の戦争シーンでも宣伝になるからと言って現地軍を思う存分動員できたのはオリバー監督等の力量であろう。

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chakurobee