劇場公開日 1968年3月16日

サムライ(1967)のレビュー・感想・評価

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5.0「葉隠」を理解する 殺し屋

2018年10月10日
Androidアプリから投稿

「マンハッタンの二人の男」達は、喋り過ぎていたが、(減らず口はアメリカ人に敵わない)
あれから メルヴィルのハードボイルドへの傾倒は
洗練され、無口な「サムライ」を完成させた

映像に対する センスは素晴らしく、アンリ・ドカエのカメラと共に、サムライの沈黙と行動を後押しする

フレンチ・ノワールの完成である

黒沢と三船のように、メルヴィルには ドロンが必要であっただろう
若くして家出をし、外人部隊に入ってしまった彼には、その美貌の他に 影と度胸があり(勘もよさそう) はまり役である

小道具の使い方も、秀逸

殺し屋としては、顔を見られた時点で 計算が狂い、結末は ある程度、織り込み済みか?

ドロンにそっくりな、ナタリーの映画初出演作

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jarinkochie

5.0痺れた!フレンチフィルムノワールの金字塔

2018年9月10日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

アランドロン32歳
正に男盛り、若さに渋みが加わって、いい男に磨きがかかりすぎなくらい
画面に映っているだけで
それだけで映画になっている

原題もサムライ
そのタイトルだけで、もう痺れる
冒頭の武士道からの一節で本作のテーマをいきなり宣言し、それを期待を遥かに上回るレベルで映画を堪能させてくれるのだ

まずアランドロンの主人公の造形
トレンチコートにグレーのハットは超有名だ
ボタンダウンのドレスシャツに細身の黒いネクタイ、黒に近い濃いグレーのスーツ
もうこれだけで降参だ

次に映像
実にスタイリッシュ、無駄がない
青みのかかったフィルターを使ったかのような色味が全体の雰囲気を支配する

そして演出
冒頭に見せる小鳥の鳴き声が大きな意味を持っているなど見せ方が小粋
無駄なセリフは皆無

最後に音楽
カッコいいたらありゃしない
映像がそのまま音楽に変化したかのようなマッチ具合だ

その他にも脇役陣、端役にいたるまで、見事な配役と演技

一部の隙もない傑作だ

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あき240

3.0キレイな映画。堪能した。全体的に淡々として話に起伏が大きくあるわけ...

2017年5月5日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

キレイな映画。堪能した。全体的に淡々として話に起伏が大きくあるわけではないのに目が離せない。

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自由の座

4.0アラン・ドロン絶好調

2016年11月10日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

フランスのノワール映画で最盛期のアラン・ドロンに妻のナタリー・ドロン共演、監督はジャン・ピエール・メルヴィル。
アラン・ドロンは一匹狼の殺し屋で依頼された仕事をこなすが、依頼主が更に殺し屋を雇い狙ってくる。
一方、警察はアラン・ドロンのアリバイが完璧なため、疑いを抱き監視し始める。
とても丁寧に描いており、リアリズムあふれる。

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いやよセブン
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