サムライ(1967)のレビュー・感想・評価
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スタイリッシュさは確かに見事
評価の高いジャン=ピエール・メルヴィル監督作品。
観てみたが…
青灰色で統一された色彩やセリフ数の少なさ。そぎ落とされた作りに高い美意識を感じる。そしてドロンの美しさ。
わかる、わかるけども…
プロの殺し屋として工夫もなく顔見られたり、警察の雑な盗聴や尾行など「・・・」というシーンも多し。長い地下鉄シーンとか必要?
しかし唐突に来る銃の撃ち合いや狭い室内でのやりとり等は素晴らしい出来。ラストの幕引きもいい。
フランス映画らしさ(緊張感ある素晴らしいショットと割とどうでもいいシーンの混合)がある作品だなあという感想ですね。クールな犯罪映画の原点としては見事だと思いますが。
クールな佇まい
美しい作品
アランドロンの出演作を観てみたかったので視聴。
セリフも少なく、静かで洒落た作品でした。
足音や車のエンジン音等がとても美しく聞こえます。
寡黙で一匹狼な殺し屋の話です。
ストーリーとしては淡々としています。
私は感情移入できる作品の方が好きになりやすいので、その点では入り込めず、少し退屈に感じてしまうところもありました。
小鳥の役割が良かったですね。
アランドロンは格好いいよりも美しいという形容詞が似合うと個人的には思いました。少なくともこの作品では。
小鳥に餌あげてるだけで絵になるとは…
トレンチコートにハットの格好が元よりとても好きなので嬉しい限りです。
静かでハードボイルドな作品が観たいときにおすすめです。
「葉隠」を理解する 殺し屋
「マンハッタンの二人の男」達は、喋り過ぎていたが、(減らず口はアメリカ人に敵わない)
あれから メルヴィルのハードボイルドへの傾倒は
洗練され、無口な「サムライ」を完成させた
映像に対する センスは素晴らしく、アンリ・ドカエのカメラと共に、サムライの沈黙と行動を後押しする
フレンチ・ノワールの完成である
黒沢と三船のように、メルヴィルには ドロンが必要であっただろう
若くして家出をし、外人部隊に入ってしまった彼には、その美貌の他に 影と度胸があり(勘もよさそう) はまり役である
小道具の使い方も、秀逸
殺し屋としては、顔を見られた時点で 計算が狂い、結末は ある程度、織り込み済みか?
ドロンにそっくりな、ナタリーの映画初出演作
痺れた!フレンチフィルムノワールの金字塔
アランドロン32歳
正に男盛り、若さに渋みが加わって、いい男に磨きがかかりすぎなくらい
画面に映っているだけで
それだけで映画になっている
原題もサムライ
そのタイトルだけで、もう痺れる
冒頭の武士道からの一節で本作のテーマをいきなり宣言し、それを期待を遥かに上回るレベルで映画を堪能させてくれるのだ
まずアランドロンの主人公の造形
トレンチコートにグレーのハットは超有名だ
ボタンダウンのドレスシャツに細身の黒いネクタイ、黒に近い濃いグレーのスーツ
もうこれだけで降参だ
次に映像
実にスタイリッシュ、無駄がない
青みのかかったフィルターを使ったかのような色味が全体の雰囲気を支配する
そして演出
冒頭に見せる小鳥の鳴き声が大きな意味を持っているなど見せ方が小粋
無駄なセリフは皆無
最後に音楽
カッコいいたらありゃしない
映像がそのまま音楽に変化したかのようなマッチ具合だ
その他にも脇役陣、端役にいたるまで、見事な配役と演技
一部の隙もない傑作だ
アラン・ドロン絶好調
フランスのノワール映画で最盛期のアラン・ドロンに妻のナタリー・ドロン共演、監督はジャン・ピエール・メルヴィル。
アラン・ドロンは一匹狼の殺し屋で依頼された仕事をこなすが、依頼主が更に殺し屋を雇い狙ってくる。
一方、警察はアラン・ドロンのアリバイが完璧なため、疑いを抱き監視し始める。
とても丁寧に描いており、リアリズムあふれる。
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