サミー南へ行く

劇場公開日:

解説

W・H・キャナウェイの同名小説をデニス・キャナンが脚色、「成功の甘き香り」のアレクサンダー・マッケンドリックが演出した少年の冒険ドラマ。撮影は「暁の出撃」のアーウィン・ヒリヤー、音楽は「マダムと泥棒」のトリストラム・ケイリーが担当した。製作は「禿鷹は飛ばず」のハル・メイソン。出演は子役のファーガス・マクリーランド、「逆転」のエドワード・G・ロビンソン、ほかにコンスタンス・カミングス、ハリー・H・コーベットなど。なお、一九六三年度イギリス王室から選定された映画である。

1963年製作/イギリス
原題:Sammy Going South
配給:東和
劇場公開日:1964年7月10日

ストーリー

ポートサイドでは、スエズ運河の使用をめぐり、イギリスとエジプトの間に戦争が勅発しようとしていた。ポートサイドに住むイギリス人は本国への引揚げをはじめていた。そんなとき、十歳のサミー(ファーガス・マクリーランド)は両親の計いで南アフリカ、ダーバンでホテルを経営するジェーン叔母のところにあずけられることになった。しかし、サミーが近くの波止場に遊びに出ている間にサミーの家は爆撃され、両親を失った。一人とり残されたサミーは、磁石をたよりに、ジェーン叔母の住んでいる方角「南」を目指して旅に出た。サミーは空腹と疲れで砂漠の真中に寝こんだ。しかし通りかかったシリア人に助けられ、サミーはシリア人と、次の町ルクソーに向った。が、途中シリア人はパンを焼こうとした石が爆発し、死んだ。再び一人になったサミーは、激しい疲れに再びたおれた。しかし通りかかったアメリカ観光客グロリア(コンスタンス・カミングス)に助けられた。だがサミーはポートサイドに連れもどされるのを恐れて、グロリアの手をふり切り、南へ向う汽車にとび乗った。それから数日、サミーは荒野のまんなかを歩くうち、ダイヤモンド掘りのコッキー老人(エドワード・G・ロビンソン)に出会った。コッキー老人はサミーの身の上を聞き、家へ案内し、それから数日、サミーとコッキー老人の心の通いあった楽しい日々が続いた。しかし、ある日、サミーを探す飛行機が舞い降り、コッキー老人は連れ去られ、サミーは密林に逃げた。次の日サミーはコッキー老人の相棒レム(ハリー・H・コーベット)にコッキー老人からもらったダイヤを渡し、ダーバン行きの汽車の出る町に送ってもらった。ポートサイドを出発して五カ月、八千キロを歩きぬいたサミーは、ジェーン叔母の待つホテルの一室にかけこんだ。

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