砂漠のライオンのレビュー・感想・評価
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ドゥーチェとムフタール
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リビア独立の父と称される
オマル・アル・ムフタール(セヌシ派)の戦いを描いている
伊土戦争中にイタリア軍がリビアの海岸に上陸
街を破壊/占領
これがイタリア植民地軍とリビア先住民の抵抗勢力との
20年に渡る戦いのきっかけに
ムッソリーニ政権成立により対立は激化
ムフタールはキレナイカの地形や砂漠戦を熟知し
騎馬隊による待ち伏せ攻撃や
イタリア部隊の補給線や連絡線を遮断
ジャベルアクダルと呼ばれる山岳地帯を利用して抵抗
ファシスト指導部の全面支援を受けた
ロドルフォ・グラツィアーニ司令官は
国境沿いに有刺鉄線を張り
(エジプトのセヌシ指導部からの援助遮断)
山岳地帯の100,000人を海岸の強制収容所に移したりして
ムフタールらへの支援と支持を失わせようと試み
追いつめてゆく
1931年 ムフタール絞首刑
それを見とどけた民の声が印象的
ベドウィン特有の合図(連携)なのだろうか?
哀悼の声にも魂の抵抗の声にも聞こえる
同時にムッソリーニの逆さ吊りの死体の映像も頭をよぎる
指導者の残酷な最期にもかなりの明暗が…
紆余曲折を経てこの映画を完成させた監督ですが
アンマン爆撃(2005)で死去されていたんですね
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