「ザッツ・エンタテインメント〜こんなに楽しい映画はない〜」ザッツ・エンタテインメント 活動写真愛好家さんの映画レビュー(感想・評価)
ザッツ・エンタテインメント〜こんなに楽しい映画はない〜
これは1940年代から1950年代にかけて全盛を誇ったMGMミュージカルの豪華絢爛アンソロジー映画‼️時代を彩った作品やスターたちを、それぞれスターたちが紹介していくという構成‼️私はMGMミュージカル全盛期を生きていないのですが、「雨に唄えば」でミュージカルの楽しさに目覚めて以来、ほとんど全てのMGMミュージカルを鑑賞させていただきました。その上でこの作品を観ると、あらためて各作品毎のミュージカルナンバーの多彩さ、スターたちの歌やダンスの素晴らしさ、豪華なセットなどに圧倒され、まさしく"夢の工房 "ハリウッドの本領発揮‼️中には未鑑賞の作品もあり、クラークゲーブルの歌と踊りにビックリさせられたり、母ジュディ・ガーランドを語るライザ・ミネリに涙したり、ミュージカルの両巨頭フレッド・アステアとジーン・ケリーの晩年に感慨深くなったりと、様々な感情を喚起させてくれる名作だと思います‼️ただ唯一の不満はラスト、フランク・シナトラがMGMミュージカルの最高作として紹介する「巴里のアメリカ人」‼️まぁシナトラや監督をはじめスタッフの方がおっしゃってるのだから文句はありませんが、私が考えるMGMミュージカルの最高傑作は「雨に唄えば」と「バンド・ワゴン」です‼️
『イースターパレード』へのコメント有難うございます。恥ずかしながら、ジンジャー・ロジャースとフレッド・アステアのペア映画は全作は観ていないのですけれども、『トップハット』は良かったですね。
フレッド・アステアは沢山のミュージカル女優と踊っていますが、アステアのエレガントな踊りに最も合っていたベスト・パートナーは、やはりジンジャー・ロジャースでしょうね☺️
個人的には『ザッツ・エンターテイメントⅡ』の方が好きなのですが、『Ⅱ』を観る前はこちらをビデオで何回観たか…その後、この頃のハリウッドの裏話(黒歴史)をかなり読みましたけれど、それでもどれだけ観客を喜ばせることに当時のハリウッドの映画人は腐心していたか。
MGMミュージカルは唯一無二ですね。
私のお気に入りは『イースター・パレード』です。フレッド・アステアとジュディ・ガーランドはエンターテイナーとして男女の最高峰だと思います。
30年以上前のMGMミュージカル作品リバイバルの際の惹句「心もタップを踏んでいた!」よかったですねー。
ジーン・ケリーは今のどんなアクション・スターよりもすごいと思います。
アンソロジーとして見ないで、それぞれ別物で見ると本当の感動を得られますね。
兎に角、今のミュージックビデオの様にダンスを短くカットせずに長回しでシーンを繋いて行く手法は素晴らしいと感じます。これが正に映画芸術だと思っています。