「音楽の力の大きさに、ほぼ全シーンで涙しながら鑑賞。」サウンド・オブ・ミュージック ともさんの映画レビュー(感想・評価)
音楽の力の大きさに、ほぼ全シーンで涙しながら鑑賞。
冒頭の、大自然の中で歌うマリアのシーンからもう心を持っていかれる。
私のお気に入り、ドレミの歌、等々お気に入りのシーンばかり!特に、夜に相引きして雨の中踊るシーンの素敵さにうっとり…。
音楽と舞台が素敵なのは言わずもがなで、なによりシーンシーンの画が、絵画のように美しくて…目が離せない…。
男爵夫人が案外あっさりとひきさがり、(いい女って感じがしてそのシーンもまた良かった)めでたく結婚エンドかと思いきやもうひと展開。
ファンタジーのように素敵な世界観のなかに、ナチスの侵攻という現実がせまってくる。ラストにロルフが見逃してくれないというのもリアルで胸がグッとなった。(雨の中踊る2人のシーンが特にお気に入りだったのも相まって切なかった…)
音楽祭でのエーデルワイスは、レミゼラブルの「民衆の歌」を思い出した。両者共に名シーンだと思う。
なるほどサウンドオブミュージックはナショナリズムの話でもあったのか。音楽の力が人々を力づけ、団結力を高めるのだなと。
鑑賞後は、放心状態。1番最初に出てきた純粋な感想は意外にも、「悲しい」だった。決してバッドエンドではないのに、あの美しく尊い故郷(感情移入120%)をナチスに、人間のもたらす悲しみに汚されてしまったという悲しさだったのだと思う。
いつか大きな劇場で観たい!!
コメントする