「異常心理スリラーの元祖にして金字塔!」サイコ(1960) しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
異常心理スリラーの元祖にして金字塔!
"サイコ" シリーズ第1作。
Blu-rayで鑑賞(吹替)。
原作は未読。
冒頭からハラハラの連続である。4万ドルを横領したマリオンが主人公かと思いきや、あの有名なシャワーシーンでその認識が間違いであったことに気づかされ、とても驚かされた。
不協和音のような音楽と共に、マリオンと殺人者のカットが交互に挿入され、否が応にも高められていく恐怖がすごい。
直接的な描写を避けることによって、返って惨劇の残酷さが際立って来ると云う映画史上に残る名場面だなと思った。
特典映像でシャワーシーンの劇伴有りと無しの比較があったが、劇伴の無い場合は全く怖くない。単に単調なシーンでしかなく、映像と劇伴の効果的な組み合わせの妙に唸らされた。
本作は言わばこのジャンルの先駆けであるから、目新しさを感じられなかったものの、ヒッチコック監督お得意のスリルを煽る演出や恐怖を掻き立てる描写が巧みで引き込まれた。
前半と後半で物語の視点が入れ替わる。4万ドルを横領したマリオンの恋人と、マリオンの妹ライラが即席のコンビを組んで真相に肉薄していく過程がとてもスリリングだ。
先駆け作故に、オチは容易に想像がついた。しかし同じ系譜の作品が未だに模倣し敬意を捧げているのだと考えると、いかに本作が名作であるのか、自ずと分かると云うものだろう。
[余談]
アンソニー・パーキンスのビジュアルショックが強烈だ。青年の変貌に息を呑むと共に演技の振り幅がすごいと思った。
「一世一代の当たり役キターーー!!!」ってことで、自らの手で続編をつくりたくなる気持ちも充分に理解出来た。
[以降の鑑賞記録]
2024/12/31:Ultra HD Blu-ray(完全版,字幕)
※修正(2024/12/31)
父とは家のテレビで一緒に映画観たりするので仲良いですし話が合うのも助かります。
私の世代が好んで映画館へ観に行くような作品を反対にあまり好きになれなかったりするので、自分って変わってるのかなぁなんて思ったりしてしまいます(笑)。
いや〜、
私、最近公開の作品もたまにしか観てませんが、
しゅうへいさんの鑑賞作品、
聞いたことも無いのや、
観た❗️と思ったら、リメイクの前ので、『私は貝になりたい』も中居正広さんので、とか。
寅さんのは、観てますが、どれなのかわかりませんし。
お父様と趣味が共通して話も弾みますね。😃🦁
ザシネマで何回もしていて何回も観ました。
余談ですが、ヒチコックさんにもセクハラ疑惑が浮上したそうで、
そういうのを知ると、
私は‥‥💦
しかし、渋い作品ばかりですね。