サイコ(1960)のレビュー・感想・評価
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すんごい今さら鑑賞。 もちろんちゃんと面白いし、色んな映画への影響...
すんごい今さら鑑賞。
もちろんちゃんと面白いし、色んな映画への影響の源流!って感じと白黒のコントラストとか画面がかっこいい、OPもEDもかっこいい!
けど、うっすらあるヒッチコック苦手、、、な気持ちはまだ消えず
「サイコ」パスと「サイコ」ロジー
現代のホラーやサスペンス映画と比べると、取り立てた怖いシーンなどほぼ皆無なのに、何故か不安が掻き立てられ、ハーマンの一挙手一投足が気になってしまう。観ている側の恐怖心を煽ってくる。カメラワーク、カット割、照明、監督の手腕で無駄なシーンがひとつもない。ハーマンの最後の狂乱振りも身の毛がよだつ。狂気の一面を隠している青年とのギャップがより一層際立つ。人間の奥底に潜む深層心理を暴き出す最高な映画です。
映画史に残って当然
会社の金を持ち逃げしたマリオンは、逃走中にベイツモーテルに宿泊。モーテルのはなれで母と暮らしていたノーマンが、受付対応をする。しかし、その夜マリオンは殺されてしまう。マリオンが行方不明になり、妹のライラが探偵に捜索を依頼するが。
久しぶりの観賞。アンソニー・バーキンス、ジャネット・リーの二人があまりに目立っていて、ほぼ二人だけで物語が終始していた印象を持っていました。意外に早い段階で殺害されていたんですね。逃走、殺害、捜索の三部構成で、物語としては真相解明である後半がメインで、ベラ・マイルズが主役のはずでは。怖さはあまりないけど、音、音楽、演出、演技と、とても印象に残ります。
娘二人(高3)にも、見せました。「あの音楽覚えてる?」「ニモ!」幼い頃何度も観たので、覚えていました。
剥製が趣味のノーマン・ベイツは、漫画「ゴールデンカムイ」のある登場人物のモデルだな。
めちゃくちゃ怖い、とんでもなく怖い
シャワーシーンしか知らない、ネタバレ完全なしの状態で観れてよかった!序盤は主人公の動向も怪しくて主人公が精神疾患オチ!?と思ったり、BGMや演出も相まって追ってくる警察も怖いし、男に剥製にされる!?からのおばあちゃん!?からのなるほど!!!の展開に見事に翻弄され、しっかり楽しめました!
初のヒッチコック作品鑑賞でしたが、他の作品も追わなくちゃってくらい面白くて、ヒッチコック節であろうカメラのアングルや人間のドアップの絵、BGM等々、きっとこの古典をなぞっていまのホラーやサスペンスたちは成立しているんだななんて思いました!
一つだけ、シャワーシーンが有名というこが頭にありすぎて、期待しすぎていて、ええ!?リアリティがない!!と驚きました!笑
女が死んでからは、「こっからどう面白くなんだろ…」とちょっと心配(何様?笑)だったけど、女が死んでからの展開の方がよっぽど怖くて読めなくて面白かった!!
あと、車に沈んでくれ〜沈んでくれ〜ってやってるのがちょっと面白かった!笑
ハエ1匹打てない者による殺人
前半は4万ドルの逃亡劇、後半は殺人犯探し。
白黒であることに最初はなれない。しかし内容の良さにそんなことは気にならなくなる。
殺人シーンの鬼気迫るようなBGMは圧巻。
私立探偵ニキは洞察力もホウレンソウも優れてるのに、刺されない前提で行動してるからそこだけはダメだ。まぁノーマン(犯人)が引きこもりみたいなクセして戦闘力高いのはすごい。2キルしてるし。
サイコって、サイコパス(日本語英語の社会性のないやつとか怖いやつ)の事だけだと思ってたけど、この映画では心理とか精神異常者の事も含んでるんだと思う。
白黒映画だが、内容は現代映画に太刀打ちできるようなモノで、古さやチープさを感じない。最近の映画は長いんで、1時間40分くらいで見れる名作なんで、(2倍速で映画見てるお前らが好きなタイパで言うと)お得です。
ノーマン・ベイツが好きな曲がベートーヴェンの『エロイカ』とは!♥
ベイツ・モーテルの裏の母屋が嵐が丘の『Wuthering Heights』に重なって印象に残った。
その他には江戸川乱歩の『屋根裏の散歩者』や同じ監督の『裏窓』とかの延長にあるのだろうと感じた。
この映画は多分2回目の鑑賞だが、この映画の初見時は『マセガキ』になる前の本当のガキだったはずだ。とんでもない物を見たと思った。今回は多分2回目だと思うが、壁にかかる1号室のもう一つの鍵が気になった事を思い出した。当たり前なんだけど、モーテルってそんな所だと思ったんだと記憶する。
さて、その後、マセガキは『コレクター』と言う映画を月曜ロードショーで見て、完全に性に目覚めた。勿論、解離性同一症を患ってしまった訳では無いが、この映画とコレクターがトラウマの如く、暫くの間僕の心に宿る事になった。勿論、母親も父親も元気だったし、明るく健やかに育ったつもりだ。
ところで、
ヒッチコックはどこにカメオ出演している?最初の店の窓の外にいる初老の人だろう♥
これが映画
こんなにも娯楽的で面白いエンタメなのに、ヒッチコックの作家性がすごく色濃く出ている、まさに芸術作品でもあり、そんな映画に根性を叩き直されたような気持ちがした。
昨今の映画は、漫画や小説の実写化や元から人気のあるIPなどが、大衆向けのエンタメとして制作され、オリジナル脚本や独自の演出を貫く映画はインディーズなどで、作家性の強い作品としてコアなファン向けに公開されていると思う。
しかしそんなジャンル分けされた現代の映画産業や批評家・鑑賞者達の見方を一蹴りするように、ヒッチコックはエンターテインメントとして作家性を存分に発揮している。
この感覚は黒澤明の映画を見た時と近い。「羅生門」を見た時、そのエンターテインメントとしての出来栄えと作家性に強い衝撃と感動を覚えた。それと同じ感覚が、サイコを見終えた時に私に訪れた。
またこの映画は、王道の枠組みにも囚われていない。
三幕構成はシド・フィールドが提唱したシナリオの最も美しい形として、映画制作者の間では広く知れ渡っていると思うが、サイコのシナリオを三幕構成に当てはめることはできるだろうか?私はできなかった。
しかしそれでも、とても面白い。序盤は女が盗んだ大金をちゃんと持って逃げ切ることができるのかという緊張感で、画面に釘付けになりながら見ることが出来た。不気味な警官なども非常に良い。しかし急転して、女は何者かに殺されモーテルの店主がその何者かをかばい始めることで、店主は殺人を隠し通すことが出来るのか?という問と、探偵や女の家族たちは犯人を見つけることができるのか?という2つの問が新たに現れる。序盤の大金から内容は一気に変わっているのだ。
そしてサイコは群像劇でもないように思う。1つの事件を1つの時間の流れの中でシンプルに描いているのに、キャラクターもごちゃつかず、しかし沢山出てくるので満足感が得られる。
しかし、根底にあるテーマや1つの雰囲気のような物は変わることなく途切れることなくあるようにも感じる。縦横無尽にキャラクターを動かしストーリーを動かしながら、統一感のある映画として完成させているこの技術こそ、作家性であるのだろう。
アメリカを車で旅行することがあっても、片田舎のモーテルにだけは泊まりたくない‼️
アルフレッド・ヒッチコック監督の最高傑作‼️ではありません‼️でも一番有名な監督作品かもしれません‼️多重人格やマザーコンプレックスという言葉を、映画の常識とした作品でもあります‼️そしてやっぱり、シャワーシーンの事を言わないわけにはいかないんです‼️マリオンがシャワーを浴び始める‼️カーテン越しの人影‼️シャワーヘッドから吹き出す水‼️そして肉切包丁のスイングとともに、鋭く耳の奥をつんざくバーナード・ハーマンの音楽‼️マリオンが死んだ後の眼球のアップ‼️たった45秒で映画の歴史が変わったし、スプラッター映画が生まれるきっかけになったと言われています‼️この映画のノーマンという役のためによくも悪くもその後の人生が変わってしまったアンソニーパーキンス‼️ラストカットの彼の表情は映画史に残る薄気味悪さですね‼️でもこの作品というか、ヒッチコック監督の本当に凄いところは、その語り口でしょう‼️大金を持ち逃げしたにもかかわらず、観る者の気持ちをヒロインに共感させてしまう話術‼️サングラスの警察官がホントに怖いんです‼️そして殺人現場の後始末を一生懸命するノーマン(なかなか車が沼に沈まなくて観てる方もハラハラ、イライラする)に感情移入させてしまうその語り口‼️本当にヒッチコック映画は深いし、偉大だし、そして何よりメチャクチャ面白い‼️
時代を考えれば★5を付けざるをえない大傑作
ヒッチコック監督の代表作であり、サイコスリラーの原点とも言うべき金字塔。
今見ても手に汗握るスリリングなシーン、アンソニー・パーキンス演じるノーマンの薄気味悪い見事な怪演と待ち受ける衝撃のクライマックス。
これを60年以上も前に公開したというのだから、世界の映画ファンが腰を抜かしたのも納得な大傑作。
前半と後半で緊張感の中身が違う所もまた良い。
またこの時代の古い映画の割には細かい演出やカメラワークが凄く凝っていて、監督の並々ならぬ拘りが感じられます。
音楽も雰囲気に合っているので、恐怖感を煽る煽る(笑)
映画史を変えた“超名作”。
その言葉に嘘偽りなしでした!
【”哀しき多重人格”1960年に今作を製作、公開したヒッチコック監督がロバート・ブロックの原作を映画化したサスペンススリラーの秀作。現代のサスペンススリラー映画に齎した影響は多大なる作品である。】
■最愛のトムと一緒になるために会社の金を横領してしまったマリオン(ジャネット・リー)。
彼の下へ車を走らせる途中、彼女は廃れたモーテルに宿泊することに。
人の良さそうな管理人ノーマン(アンソニー・パーキンス)に空腹を伝えると、親切な彼は自宅の夕食に招待してくれる。
しかし、その家には年老いた“母”がいて…。
◆感想<Caution! 内容に触れています、>
・久方ぶりに鑑賞したが、矢張り面白い作品である。
観る側をミスリードする序盤から、ノーマンの真実の姿が、露わになって行く過程。
・ノーマンが”母は精神をやられていまして・・”と爽やかに言う表情。
ー 怖いなあ、何度観ても怖いぞ。-
<モーテルの裏に建つ怪しげな建物も印象的な、激烈な作品である。>
やっと見ました
当時は斬新だったんでしょう。今見ると目新しいことはないんですがね。
有名なシャワーシーンのところもナイフが当たってないように見えるんですけど、当時の表現だと限界なんでしょう。
まあヒッチコック監督はいい所に目を付けたんでしょう、多重人格というところにね。1960年代では珍しかったんだろうなあ。
ラストの説明が長いところも当時の状況がそうさせたんでしょう。見ている方はわかりやすいもんね。
なんだかんだいってますがテンポもいいし飽きさせない展開はさすがヒッチコック監督の手腕だと思うよ。
想像とちがう
あの有名なシャワーシーンは大事なラストシーンかと思ったがだいぶ序盤でびっくりした。
前半と後半で話が違うし、主人公はこの女性ではない、、?
コマ撮りだから迫力はないし笑っちゃったけど、当時からしたら革新的なんだろう。
あと俳優じゃなくて、登場人物の演技がみんな下手(嘘が下手)で面白かった。
今見ても普通に怖いし面白かった。
サイコスリラーの原点にして頂点ともいえる名作
スターチャンネルの吹き替え(過去にやっていたTBS版)で観ました。
なんと言ってもシャワールームでのあのBGMと共に流れた惨殺のシーンがヤバかったです。
そしてラストの主人公の不敵な笑みが不気味に思いました。
バイブル作品に追いついた
オシャレなデザインのイントロから導入部、怪しい警官やヘッドライトの幻惑、豪雨、鳥のはく製と不安感を掻き立てる。これで彼女に完全に移入されてしまう。それで悲惨な殺人。シャワーカーテンの向こうの血と裸体。妖しいエロチシズム。オチは当時としては新鮮な多重人格、しかも母親という倒錯。アンソニー・パーキンス。計算つくされたヒチコックのプロットにまんまと引き込まれる。
初めて見たのは中学生だったかな。この精神疾患が理解できなくて後半はナゾだった。何十年ぶりかでようやくすっきりしたかも。
13年前の感想
不動産会社に勤めるマリオン。あるとき、
社長と一緒に来た客が物件を気に入り現金で買いたいと、
4万ドルを現ナマでマリオンに渡す。社長は大金だから
小切手にするようにマリオンに言い、銀行に行かせる。
が、魔が差し4万ドルを盗み、逃亡劇が始まる。
ジャンルはサスペンスなので、この4万ドルを中心に話が進んでいくはずなんですが・・・。
これを劇場で公開した時、途中からの入場は禁止とされており、
内容も明かさずにと結構制約のある映画で、
まあシックスセンス的な「オチがわかると楽しめないよ系」です。
サイコの場合はオチよりも、内容の方なので。
多分、今のサスペンス映画の基礎を作った映画ですかね。
感想っぽい感想なに一つ言ってないですが。
でもとても面白いと思います。マリオンは一応主人公です。
一応ってところが重要です。
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