コンボイのレビュー・感想・評価
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音楽の力が大きいコメディ
出演者に知っている役者さんがほとんどいない私が観た感想になります。
前半、何か映像的にスピルバーグの「激突!」と似た場面が何回かあり、同様なノリなのかと思いましたが、軽快な音楽のおかげで違うなと考えを改め観てました(苦笑)
女が絡んだトラック野郎らしい溜まり場。決して世間で褒められる店ではありませんが悪く思ってはいけません。気に食わなければ行かなきゃいい。今の世の中が何かとうるさく居心地悪いだけだ!まぁそれはともかく、警察と喧嘩したりパトカー壊したり、さすがにこの部分は映画ならではの話しで実際やるのは犯罪だけど、この店の自由な居心地は今の世の中にはない...そんな風に思ったりした。
作者は警察に何か恨みでもあるんですかね、いやいや単に有り得ない事をやりたかったのか真相はわかりませんが、大問題としか思えないメチャクチャな数々を、軽快な音楽を入れることで敢えてコミカルに魅せた映画に思えました。
ノリを楽しめるかどうか、これに尽きます。
最近はめっきりありませんがプロ野球の乱闘、それから暴走族、YouTubeでの悪ふざけ動画...こういった良くない事に1人では目を背けますが、複数だったら楽しんだりする人間の側面と似た感覚に思えた。メディアに取り上げられヒーローぽくなる部分なんか大衆含め「自由の叫び」とも見て取れる。
後半、トラックごと突っ込んで仲間を助ける辺りはシリアスさもあるけど、ラストは想像できました。そりゃ死んじゃ楽しさ半減ですからね。
やっぱり、この映画のノリを楽しめるかどうかなんですよ。
役者さんや映画の予備知識もない自分は何だか冷静に観てしまい、面白い場面とつまんない場面が3:7くらいでした。
"Truckers'convoys"
まるで西部劇やB級バイカー映画の類を大型トラックがメインで無法者コンボイ軍団がやりたい放題に暴れマクる、執拗に追いかけながらも散々な目に遭うアーネスト・ボーグナインの滑稽さが楽しい、スタイル良過ぎなクリス・クリストファーソンが渋い、ペキンパーの『ゲッタウェイ』に続いてのアリ・マッグローは髪型が似合っているんだか、地味ながらも重要な役柄でのシーモア・カッセルに『ロッキー』シリーズ以外でも頑張ってるバート・ヤングが好演。
序盤の乱闘シーンが一番派手な盛り上がり、同情はするが全てのトラブルを招くのが黒人のスパイダー・マイクな訳で無事子供に会えたのか、単純に『激突!』と『バニシング・ポイント』を合わせたかのような印象で時代に乗り遅れた感は否めないペキンパー!?
本作の前半は、サム・ペキンパー監督は絶対日本の「トラック野郎」を観てるよ!これ!っていうくらい似ています
日本のトラック野郎第1 作は「トラック野郎・御意見無用」で1975年の公開
本作は1978年の公開
だから日本のトラック野郎の方が3年も先です
失礼な事に逆に思ってました
本作の前半は、サム・ペキンパー監督は絶対トラック野郎を観てるよ!これ!っていうくらい似ています
トラック野郎を観たことのある人なら、あー!これあのシーンのオマージュだよ絶対!というシーンがアメリカバージョンならこうなるという形で連発です
まあ、トラック野郎という生態は日米というか世界中同じなのかも知れませんけど
とにかくもう笑い転げです
腹抱えて笑います
そして名優アーネスト・ボーグナイン!
この人が圧倒的です
もうどっちが主演かわからないくらいの存在感です
ラストシーンでの彼の大笑いが清々しい余韻を残して、ホント観て良かったあ!、面白かったあ!と思わせてくれます
後半はまあトラック野郎の大軍団の大迫力はいいのですが、七面倒臭い話になって逆につまらない
如何に日本のトラック野郎が良くできていたかが分かります
本作では、CB無線を上手く取り入れているところはポイント高いです
アメリカのトラック野郎は現代のカウボーイです
超大型トラックの大軍団が、群をなして大陸を走る光景は西部劇の古典「赤い河」を思わせます
ドライブインでの乱闘は正に現代の西部劇です
もっともっと面白くできる物語なのに、一作だけで終わってしまったのはもったいない限りです
若いころ映画館で観て、リーダーシップについて学んだ気がした作品。 ...
若いころ映画館で観て、リーダーシップについて学んだ気がした作品。
主人公がなぜ皆に慕われ尊敬されるのか、その行動から気づかされることは多い。
でも現代の日本でこういう映画はもう撮れないよね。だってヒーローがアウトローだもの。コンプライアンス無視だもの。もし上映されたら必ずいろいろな筋からいちゃもんがついたり炎上したりするだろうな。
逆に言えば、閉塞感に満ちた時代だからこそ、若い人には是非お勧めしたい作品。
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