劇場公開日 2025年6月13日

「実験的ハードボイルドは標的を大きく外れて」殺しの分け前 ポイント・ブランク シネマディクトさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5実験的ハードボイルドは標的を大きく外れて

2025年7月12日
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今時なぜリバイバルされたのか、よく分からない犯罪もので、当時としてはニューウェーブな作品を狙っていたのかもしれないけど、空振り感が強いです。組織の金の強奪に成功したものの、仲間と女房に裏切られ撃たれてしまう男の復讐劇で、主演はリー・マービンと来たら期待は高まるけど、脚本が穴だらけのご都合主義満載でつまらない出来でした。主人公が単身、組織の幹部を次々とやっつけるのに、敵もあんまり警戒していなくてあっさりやられ過ぎです。所々、過去のフラッシュバックやサイケな画像が挿入されたりするけど、それで主人公が苦しむわけでもなく、あまり意味が感じられませんでした。ファッションやカメラの構図もただ気取った演出のような気がします。役者では、若い頃のリー・マービンが見られたのはよかったけど、もったいない使われ方でした。

シネマディクト
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