「苦悩するリーダー像」ゴッドファーザーPARTII bluetom2000さんの映画レビュー(感想・評価)
苦悩するリーダー像
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ビトーとマイケルの親子がそれぞれどうゴッドファーザーになって、どう君臨するのかの過程なんだけど、その対比はマイケルにとっては酷すぎるかなあ。
人助けから始まり自分の帝国を築いたビトーの根底は家族と信頼だったように見える。ロバート・デ・ニーロは若くてカッコいい。さすがにオスカー受賞も納得。
一方、マイケルは定められた家庭の息子として、結果的に親の意図で跡継ぎになる。彼は近代的な組織ビジネスにしたかった。そこは、ファミリーよりカンパニーで信頼より能力。リーダーとして彼は、支配し君臨するスタイルをとった。結果として、ファミリーと疎遠になり、身内も妻さえも離れていく。そして裏切りは兄弟でも許せずラストにつながる。家族も仕事上の組織、2つのファミリーとも信頼できないマイケルの姿はあまりに冷たく悲しい。
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