劇場公開日 1985年12月14日

「老人ホームも楽しそう♪」コクーン kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0老人ホームも楽しそう♪

2019年8月12日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 老人ホームの元気なじいちゃん3人組。別荘のプールに潜入して泳ぐことが楽しみだったが、不思議な物体が沈められたプールで泳ぎ出すと更に元気になった。回春効果抜群の卵。ネリータペレロンタと説明されても頓珍漢なグッテンバーグは『ポリス・アカデミー』のキャラそのもののような気がした。そりゃ、ラクエル・ウェルチの娘のセクシーさの前にはメロメロになってしまいますがな。

 老人が大挙してプールに入ったおかげで、コクーン“繭”の中のアンタリア星人は息も絶え絶えになってしまう。Industrial Light & Magic によるSFXの加減が大袈裟過ぎず、老人の演技に溶け込んでいる。

 最後には“死”とは何ぞや?といったテーマとともに、老人たちはアンタリア星に連れていってもらう。不老不死。すでに不老ではないけど、そこまでして生きていたいかという心の葛藤まで描けなかったところが残念だ。そして、「一緒に行くか?」という展開も唐突すぎた。もしかして、仲間を殺されたので復讐するために騙して連れていくのかと考えてしまった・・・

 アメチーがなぜオスカーを取ったのかよくわからなかった(最後のチャンスだから?)。むしろ老夫婦を演じたヒューム・クローニンとジェシカ・タンディ。元夫婦だというところにも哀愁を感じてしまう。

kossy