劇場公開日 2023年6月16日

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「【御大、ポール・ヴァーホーヴェン監督の作品制作に及ぼす性的嗜好を知らずに鑑賞してしまい、悪徳の虜になってしまった作品・・。男性映画監督の制作意欲と、性欲の連動性を感じてしまう作品でもある。】」氷の微笑 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5【御大、ポール・ヴァーホーヴェン監督の作品制作に及ぼす性的嗜好を知らずに鑑賞してしまい、悪徳の虜になってしまった作品・・。男性映画監督の制作意欲と、性欲の連動性を感じてしまう作品でもある。】

2020年4月11日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、映画館

怖い

興奮

難しい

 - 鑑賞当時、ラストシーンまでミスリードされながら観てしまい、ベッドの下のアイスピックを観て”え、結局誰が真犯人なの?”という想いに駆られてしまった作品。
  (で、お金がないのに、パンフ購入・・。)-

 ・ポール・ヴァーホーヴェン監督の基本的な考え:
  ”私はバイオレンスとセックスは人間の基本的な欲望と考えている。”
  を知らずに鑑賞し、冒頭の過激なシーンに(未だ、若かった・・・。)ビックリしてしまった。
 (今では、普通に観れるが・・・。悪徳に染まってしまったなあ・・。)

 ・当時から数度鑑賞しているが、観ている側をミスリードさせる脚本の秀逸さと、ニック・カラン(マイケル・ダグラス)がキャサリン(シャロン・ストーン)に絶妙に絡めとられていく様は、怖ろしいが飽きない。

 ・そして、誰もが嵌ったシャロン・ストーンの妖艶な姿。
  彼の有名な椅子に座って足を組んで妖艶に微笑む姿は、私の中ではエマニュエル夫人の半裸で足を組んでいる余りに有名なシーンと完全に被っている・・。
 (ちなみに、キャサリンにニックと同じく絡めとられたロキシーを演じたレイラーニ・サレルも美しかったなあ。)

<今作が、色々な解釈が出来る作品であるのは万民が知る所であろうが、
 天性のサイコキラーは教養と高い社会的地位にある人物であることが多い・・、
 という点はきっちりと踏襲し、エロスとバイオレンスも前面に出しながら、”人間の本性とは何か”という領域にまで踏み込んでいくポール・ヴァーホーヴェン監督(81歳で現役。最早、御大と言っても過言ではないであろう・・。)の手腕が炸裂した作品である。>

<1992年7月劇場にて鑑賞>

<その後、数度DVDにて鑑賞>

NOBU