荒野の用心棒のレビュー・感想・評価
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オリジナルがあまりにも偉大すぎた‼️
この作品は今でこそマカロニ・ウエスタンの最初の傑作、または「夕陽のガンマン」「続・夕陽のガンマン」と続くイーストウッド扮する "名無しの男" を主人公とした「ドル箱三部作」の記念すべき第一作として名高いですが、公開当時は黒澤明監督の超傑作「用心棒」のパクリ西部劇として登場したんですよね‼️本編を観るとそのパクリ具合はあからさまで、ストーリーはもちろん、エピソードの一つ一つや、「棺桶二つ、いや多分三つだ」みたいなセリフまでパクッてる‼️棺桶は一台多いですけど‼️エンニオ・モリコーネの口笛のような音楽や、刀対拳銃を拳銃対ライフルに置き換え、ポンチョの下に鉄板を隠した防弾チョッキのアイデア、凄惨なリンチや虐殺シーンなど、娯楽映画としてヒジョーに面白いです‼️ただ不幸なことにオリジナルがあまりにも偉大すぎた‼️黒澤の演出とレオーネの演出、三船さんとイーストウッド、仲代達矢とジャン・マリア・ボロンテ、佐藤勝さんの音楽とモリコーネの音楽、すべてにおいて「用心棒」が勝ってる‼️そして映画史を考えた場合、黒澤明監督の「用心棒」をパクッた「荒野の用心棒」が大ヒットし、マカロニ・ウエスタンが映画ジャンルの一つとして確立して一時代を築き、今作よりセルジオ・レオーネ監督、クリント・イーストウッドのキャリアも始まったわけで、やはり黒澤明は世界最高の映画人ですね‼️
19世紀のニュー・メキシコ。 米国流れ者ジョー(クリント・イースト...
19世紀のニュー・メキシコ。
米国流れ者ジョー(クリント・イーストウッド)が立ち寄った町は銃を扱うロホ一家と酒を扱うバクスター一家が対立していた。
この両者対立を手玉にとってひとつ銭を稼ごうとジョーは思いつく・・・
といったところからはじまる物語は、黒澤明監督『用心棒』の翻案。
で、本家の映画もそうなのだが、どうにもこうにも陰惨な感じが否めない物語で、主人公ジョーがイイモンかワルモンか当初はっきりしない。
輪をかけて悪いのは、対立する両家のどちらに肩入れしていいのかが観ていてわからない。
なので、前半はあまり面白くない。
面白くなるのは中盤からで、ロホ家の弟ラモンがかこっている人妻マリソルを助け出そうとジョーが乗り出してからで、イイモンの面が前面に出てくる。
映画の画面が派手になって来るのは、ロホ一家がバクスター一家に夜襲をかけてから。
映画も、ジョーvs.ロホ一家と構図がはっきりして面白くなる。
映画的に面白いのは、酒場のオヤジで、最後の決闘のきっかけになるが、決着をつけるのもこの男。
このあたりの役どころをキッチリ書いてあるのが、いい脚本といえます。
口笛
さすらいの口笛を聴いたとたん鳥肌が立った。
クリント・イーストウッドの鋭い眼光が
渋くて格好いい。ピストル裁きも。
ベッカムを彷彿させる。
監督のセルジオ・レオーネの演出も上手い。
下から録るアングル。空の色、影、ブーツ等々。
用心棒のリメイクで西部劇に置き換えるとは。
銃声、爆発、煙、馬の走らせ方、ハッタリのセリフ、画面に釘付けになる。
臨場感も感じさせる顔半分の照明の当て方。
マカロニウエスタンの金字塔。
そこにエンニオ・モリコーネの音楽。
大音量で聴けて浴びれる喜び。贅沢である。
もしモリコーネでは無かったら、別物になって
いただろう。
この3人が揃ったから成し得た映画。
とても60年前の映像と音響とは思えない。
復元に死力を尽くして細かい作業をして頂いた方々に感謝。
主役、悪役、脇役、音楽、何処を観ても
素晴らしく愛おしい。
傑作とはこういう映画である。
映画館で観賞出来る有り難さを改めて
感じる作品でした。
マカロニ・ウエスタン
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メキシコのある町を訪れたクリント。
そこはギャングのボスAとBが敵対する不安定な町だった。
まず仕事を探すため、ちょっかいをかけて来たAの部下4人を射殺。
その腕を見て、Bはクリントを雇うこととにした。
Bの配下に、腕が立つが極悪のラモンという男がいた。
この男はアメリカ人と取引した際に金を払わずに全員射殺し、
アメリカの警察が来るだろうからAとは一時休戦すると言い出した。
それじゃ商売にならんからなのか、あまり良くわからなかったが、
A側とB側をうまく焚き付けて、夜中の墓場で銃撃戦をさせる。
クリントの想定内だったのかは不明だが、この時Aの息子が人質に取られる。
そこでBに忍び込んでラモンの女をさらってAに渡す。これで報酬をもらう。
この2人は人質交換されることになる。
この時、この女に夫と子供がいるということを知ったクリントは、
夜中にこの女を救出、夫に返して金も与えて逃げさせた。
これがバレてBに捕まって痛めつけられるが、何とか逃げる。
そして序盤から世話になってる町の棺桶屋の助けで棺桶の中に隠れて脱出。
ラモンらはAの屋敷にクリントが隠れてると思い襲撃、全員殺す。
棺桶屋とバーのマスターの助力で町の外で養生していたところ、
クリントの居場所を聞くためバーのマスターがBに捕まった。
クリントはすぐに鎧を着て町へ向かい、ラモンらが迎える。。
クリントはわざと何発も撃たれるが、鎧を着ていたおかげで死なない(場)
最後はラモン以外を全員殺し、1対1となる。
が、敵はライフルなんで当然余裕勝ち、ひとまずハッピーエンド。
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名作と名高いこの映画。
見てみると、雰囲気はいいのだが、画面が暗いせいか、
人物の顔がみんな似てるせいか、ストーリーがよくわからんかった。
だから上記は一部間違っとるかも知れん。
でも昭和くささがいい感じでおもしろい。
棺桶の中に隠れて脱出とか、すぐバレそうなものだが(場)
ラモンに何発も撃たれながらも死なないシーンも、
今の視聴者なら防弾チョッキか何かだろうってすぐに思うはず。
っていうか、何のためにわざと撃たれるんかがようわからんし(場)
心臓からハズれとるぞ、手が震えとるんちゃうの?ってな挑発をしてたが、
挑発が目的なら、後で鎧を見せて種明かしをする意味がない。
だって、クリントが負傷してない=全部見事に命中してた なんやもん。
これじゃあ挑発どころか逆に相手に余裕を持たせてしまうやん(場)
もしラモンがホンマに手が震えてて一発でも狂おうものなら、
足とか頭を吹き飛ばされるで、こいつの武器はライフルなんやし(場)
まあそういう突っ込みどころもこの時代の映画の良さなのでしょう。
この作品のようなイタリア西部劇を、マカロニウエスタンというらしい。
言葉は聞いたことがあったが、初めて意味を知った。
クリント・イーストウッドはこの映画で自分のキャラクターをつかんだ。...
クリント・イーストウッドはこの映画で自分のキャラクターをつかんだ。
改めて見ると、うーん!?
オリジナルの方が良いかなぁ。当たり前だが。
マカロニウェスタンの原点
黒澤明の「用心棒」の盗作らしいが、確かに用心棒という共通点の他にも似ている点はある。
この映画辺りからマカロニウェスタンブームとなった記念碑的作品である。
マカロニウェスタンは、ストーリー展開が似たり寄ったりで、音楽と最後の決闘シーンだけが印象に残るので、この二つの要素で出来不出来がきまる。この映画のエンニオモリコーネの音楽は、マカロニウェスタンの音楽の中ではマイベスト3に入る名曲だ。決闘シーンは、クリントイーストウッドは拳銃で、悪者のほうはライフルでの対決で、こちらもマカロニウェスタンの決闘シーンではベスト5内に入れたいくらいの出来だ。
イーストウッド×モリコーネ×山田康雄=男の憧れ!
アメリカとメキシコの国境に位置する、二つの勢力が縄張り争いを繰り広げている町を舞台に、流れ者のガンマンであるジョーの闘いを描くマカロニ・ウェスタン。
主人公ジョーを演じるのは、まだまだ駆け出しの俳優だった、映画界の生ける伝説クリント・イーストウッド。
黒澤明の『用心棒』を無断でリメイクした為、東宝に訴訟を起こされてしまったという曰く付きの作品。
しかし、その一方でマカロニ・ウェスタンの代表作としていまだに根強い人気を持つ作品でもあり、クリント・イーストウッドの出世作にもなったのだから世の中わからない。
私は黒澤明の『用心棒』は未見なので、原作との比較は出来ないが、シナリオだけで言えばそれほど優れた作品であるとは思わない。
主人公のジョーはいうほど用心棒ではない。
ジョーが金儲けのために町を引っ掻き回した挙句、とんでもない騒動を巻き起こしてしまったという感じ。
あと、キャラクターの顔がみんな一緒に見えてしまう。
今どうなってるだっけ?この人誰だっけ?となってしまうのは私が悪いのでしょうか?
悪役ラモンが拐った女マリソルを住まわせている家の向かい側に、彼女の夫と子供が住んでいるが、そんな近いところに住む?とか思ったし、リンチされてボロボロのジョーがどうやって樽のトラップ仕掛けたの?とか、細かいところにツッコミたいポイントはある。
しかししかし!この映画の魅力はシナリオではない!
クリント・イーストウッドの圧倒的な色気!ただ立っているだけで絵になるとんでもないスター性をビンビン感じます!
あの鋭い眼光にクールなガンアクション!そりゃ有名になるよ!
イーストウッドはやはり吹き替えでみたい!何故なら彼の声を演じているのが山田康雄さんだから!
あの声のセクシーさ!独特なセリフのテンポ!まさに天才!イーストウッドの魅力を引き出しています!
そしてエンニオ・モリコーネのフィルムスコアのカッコ良さ!
音楽だけで重厚なストーリーを語っているような、強烈な印象を残します。
クライマックスの対決に臨むジョーが、白煙の向こうから登場するシーンはまさにこの映画の白眉!
そこからの対決も熱い!
ヘッドショット狙われたらどうすんの!?とかは言いっこなし!
カッコよければOKなのです!
酒場のおっさんや棺桶屋の爺さんなど、脇役も魅力的。
特に酒場のおっさんカルロス良い人すぎる。良い人すぎてジョーのためにボコボコにされる。かわいそう。
やはり西部劇は男のロマン。細けえことは良いんだ。カッコよければ良いんだ。吹き替えが最高なんだ。
後々パクられる、というかオマージュされる映画
酒を密輸して売りさばくロホ兄弟、銃を売りさばくバクスターという2人のボス。酒場のおやじシルバニートに忠告されたのに、殺しの横行する町にとどまる主人公ジョー。早速、町に入るときからかわれた4人のバクスターの手下を始末する。そしてロホに自分を売り込んで用心棒になったのだが・・・
ロホの長兄ラモンが軍隊と取引すると見せかけ金塊を奪う。そして保安官でもあるバクスターの一家に対し、ことを荒立てないために和平のしるしとして食事に招待するのだ。そこで用心棒を辞めたジョー。シルバニートと一緒に二体の兵士の死体を墓に置いて生きているように見せかけた。。そしてバクスター、ロホ両方に兵士が生きているという情報を流し、金をせしめるジョーであった。ジョーはさらに留守となったロホ家の倉庫に忍び込み、金塊を奪う。しかしラモンの女マリソルに目撃され、やむなく彼女をバクスター家へ届ける。たまたま、ロホ一家もバクスターの息子を人質にとっていたため、人質交換が行われる・・・その時見たのがマリソルの子どもと夫だった。
ジョーはマリソルを夫と子ども一緒に逃そうとバクスターの手に見せかけてロホの子分たちを殺すのだが、やがてそれもバレ、窮地に立たされることになった。銃が握れないほどボロボロになるまで拷問されるジョー。樽を転がしたり、火を放ったりして拷問部屋を抜け出すが、最後の手段は棺だ。その間、バクスター一家は火を放たれ、皆殺しに遭う・・・
町はずれの廃坑で回復を待つジョー。銃のリハビリも完璧となった。そして最後の戦い。ラモンのライフルは正確に心臓に当たってるのに、何度も立ち上がるジョー。胸に鉄板を仕込んであったのだ!と、後のコミック、テレビ、映画に大きな影響を与えてしまった。特に全体的にオマージュを捧げている『BTTF3』は、この映画の存在がないと霞んでしまう。
最後の最後、残っていたロホの一味がジョーを狙い、それをシルバニートが撃ち殺してしまうところもパクられている?『ダイハード』とかに。
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