荒野の用心棒のレビュー・感想・評価
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荒野に現れた旅人が町の悪人どもをやっつける西部劇
荒野に現れた旅人が町の悪人どもをやっつける西部劇。主人公の早撃ち射撃シーンなどの活躍は見ていて爽快。話はテンポよく進み、自然とストーリーに引き込まれていく。物語自体は ありがちな内容だが、要点を押さえた つくりは見事。安心して人に勧めることのできる作品。
敗訴までした黒澤作品の究極まるパクリ映画(らしい) 私め、浅学ゆえ...
敗訴までした黒澤作品の究極まるパクリ映画(らしい)
私め、浅学ゆえオリジナルを知らんのです。
この際、許してやってください。イーストウッドファンのお願いです。これなくして、イーストウッドは成り立たんのです。
冒頭のモリコーネの音楽でもう名作。そしてなんといってもイーストウッドがかっこよすぎ!
散々ボコられた後のラスト対決、登場の仕方からもうたまらん!
パクリでもいいもんはいいのです。ほんと許してやってつかーさい。レオーネ監督もまだ未熟だったんです。いいじゃないですか、かえって黒澤作品の名を高めた訳でもあるし。
親父が見てるのを横目で見て、イーストウッドにシビレていったんだろうなあ。あんまり記憶にないけど(笑)
イーストウッド西部劇の傑作
面白かった。
冒頭、イーストウッドが町へ入ってきた時の3者の視線の交錯によって緊張感を演出している部分で引き込まれる。
イーストウッドの監督した作品は好きになれないものが多いが、このような主演作品も同じような嫌悪感を感じる部分がある。これがアメリカの男性中心的な価値観というものなのだろうか。どうも、そこに現れる女性はあまりにも男性に従属的であると同時に、男からの尊敬されるに足る男性には女性との幸福な生活は許されないという価値が支配的にみえる。
ただ、このような思想的な背景を気にせずに活劇の進行を追っていくぶんには非常に楽しめる西部劇の傑作だと思った。
バックトゥザフューチャー
マカロニウエスタンにアメ公が殴り込み!
孤高のカーボーイ、クリント・イーストウッドと対峙するのは
「夕陽のガンマン」でもお馴染みジャン・マリア・ボロンテ!!!
僕が 悪役者として最も尊敬する俳優さんです。
とびきりのクズ野郎なのに 衣装の着こなし風格がカッコよすぎなんです!!
クリント・イーストウッドについてはもう 言葉が追いつかないほどのカッコよさ
余談ですが、BTTF2で何度も見たあの名シーンを見れたことが嬉しかった
これを見ればPart3が百倍面白くなりますよ
いわくつき、だがおもしろい
盗作ということだが、ある意味、オリジナルを見たくなったし、むしろおもしろかった。
とはいえ、ちょっと盗作は許せない気持ちはあります。
それにしても、これ、悪役がわかりやすいですね。なんていうか見るからに悪役な感じだし、憎悪感もちゃんとある。当時見ていたらこれほどスカッとする作品はなかったろうな…。クリントイーストウッドにも痺れた。
緊迫感もなかなかあったし、音楽の盛り上げ方もテンションが上がりました。
西部劇は『許されざる物』『ジャンゴ』とかしか見たことないけど結構好きそうなジャンル。見る幅を広めたいと思っていた自分にはちょうど良い作品で見て良かったです。
未見の方はぜひ。
なんともベタベタな古い西部劇なのだが
総合:70点
ストーリー: 65
キャスト: 80
演出: 70
ビジュアル: 75
音楽: 75
いかにもという音楽に乗せて、一人のガンマンが荒野を馬に乗ってやってくる。その危険な町で、早速性質の悪そうなガンマンたちに絡まれる。注文もないのに早速彼の寸法に合わせて棺桶が製作される。なんというわざとらしいベタベタな西部劇なのだろう。物語は黒澤映画のリメイク?だが、そのベタな雰囲気のせいで、笑えるくらいすっかりベタな西部劇に変身してしまっている。そこでイーストウッドがその後に通じる変わらぬクールな役柄を演じて存在感を見せている。
そんな無茶なという場面もあるし、正直そんなに洗練された物語とは思わないのだが、このベタな雰囲気とイーストウッドのせいで迫力のある娯楽作品になった。今となってはやはり古臭さも感じるのだが、時々彼が放つ気の利いた科白と共にイーストウッドの人物像の印象が確立され、その後の出世の原型が見られる。要するに西部劇に徹した演出が良かったのだろう、結局退屈せずに見られる作品に仕上がっていた。
反則的な面白さ
黒澤明の傑作「用心棒」をイタリアで西部劇としてリメイク。
…と言うより、無許可でリメイクした盗作。
これで酷い出来だったら許し難いのだけど、面白いんだな、これが。
ストーリー展開は「用心棒」をほとんど踏襲。「荒野の七人」は多少なりとも脚色されていたが、8〜9割酷似。ちょっとしたシーンや描写も含めて。
でも、ラストのポンチョの下の防弾具はこの作品ならではのオリジナルアイデアで、主人公の大胆不敵な性格を表している気がする。
セルジオ・レオーネのこってりとした演出とクリント・イーストウッドのニヒルな存在感がピタリとハマった。
エンニオ・モリコーネの音楽も忘れられない。
マカロニ・ウエスタンの代表作。
ハリウッド製西部劇とは一味違う面白さ。
今さら感ありすぎの『用心棒』との比較レビュー……
TOHOシネマズにて開催中の『午前十時の映画祭』にて鑑賞。
言わずと知れた西部劇の傑作ですが、初鑑賞。
ご存知の方も多いと思うがこの映画、
黒澤明監督の『用心棒』のリメイクなんですね。
オリジナルの『用心棒』がメチャクチャ好きな自分(と言っても20代後半)としては、
「オイオイどうせ刀を銃に変えただけの二番煎じじゃろ?」
なんて思ってた訳ですよ、今まで。
テレビ番組でもよく『棺桶4つ』のシーンがソックリだとか
半分馬鹿にしたような感じで比較してたりするしね。
ううむ、イカン。
やっぱりそういう先入観はダメだと改めて思い知らされましたわ。
ここまで面白いとは正直思ってもみなかった!
何はさておき、若きC・イーストウッドのカッコよさである。
ヤクザ連中を怒らせる序盤の台詞からして良いです。
「お前に撃たれた俺のロバが怒ってるぜ……
俺が口添えしてやるから、今の内にロバに謝っとけよ」
みたいな。
な、なんて憎たらしい……。
あのしかめっ面でニヤリと笑いながら、ニクい台詞のオンパレードである。
他にも、シーンをぐっと盛り上げるE・モリコーネのスコア、
赤と黒が強烈に映えるオープニング、
これぞ西部劇!と手を叩きたくなるダイナミックな画の数々、
どこを切り取ってもクール!
もうクールの中のクールである。
ところで『用心棒』で印象的だったのは、
刀vs銃という、どう見たって主人公側が圧倒的に不利な図式。
それが短銃vsライフルという図式に変わって果たして盛り上がるか?
という疑念が僕にはあった。
だがこれが盛り上がるんだ。巧いんだわ。
「どうした、よく狙えよ、心臓はここだぜ」
「弾を込め直して撃ってきな……銃がライフルに勝てないか確かめようじゃないか」
うっはー、カッケー!!!(爆)
オリジナルにあった“粋”なシーンが少なからず消えているのは残念無念。
しかし仇役がより非情で残忍に見えるシーンが多数追加されていたり、
抗争で引き裂かれた一家を序盤から登場させ、
話の流れを自然且つドラマチックにするなどの
秀逸な変更も為されている。
殺伐としつつも粋なユーモアのある『用心棒』、
ドラマチックで活劇性の強い『荒野の用心棒』、
ううむ、これは甲乙つけ難い。
だけどどちらもスーパークールな映画なのは間違い無いぞ!
……て、公開から50年近くも経った映画の比較レビューって一体……。
<2011/8/20鑑賞>
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