「なんともベタベタな古い西部劇なのだが」荒野の用心棒 Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
なんともベタベタな古い西部劇なのだが
総合:70点
ストーリー: 65
キャスト: 80
演出: 70
ビジュアル: 75
音楽: 75
いかにもという音楽に乗せて、一人のガンマンが荒野を馬に乗ってやってくる。その危険な町で、早速性質の悪そうなガンマンたちに絡まれる。注文もないのに早速彼の寸法に合わせて棺桶が製作される。なんというわざとらしいベタベタな西部劇なのだろう。物語は黒澤映画のリメイク?だが、そのベタな雰囲気のせいで、笑えるくらいすっかりベタな西部劇に変身してしまっている。そこでイーストウッドがその後に通じる変わらぬクールな役柄を演じて存在感を見せている。
そんな無茶なという場面もあるし、正直そんなに洗練された物語とは思わないのだが、このベタな雰囲気とイーストウッドのせいで迫力のある娯楽作品になった。今となってはやはり古臭さも感じるのだが、時々彼が放つ気の利いた科白と共にイーストウッドの人物像の印象が確立され、その後の出世の原型が見られる。要するに西部劇に徹した演出が良かったのだろう、結局退屈せずに見られる作品に仕上がっていた。
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