「反則的な面白さ」荒野の用心棒 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
反則的な面白さ
黒澤明の傑作「用心棒」をイタリアで西部劇としてリメイク。
…と言うより、無許可でリメイクした盗作。
これで酷い出来だったら許し難いのだけど、面白いんだな、これが。
ストーリー展開は「用心棒」をほとんど踏襲。「荒野の七人」は多少なりとも脚色されていたが、8〜9割酷似。ちょっとしたシーンや描写も含めて。
でも、ラストのポンチョの下の防弾具はこの作品ならではのオリジナルアイデアで、主人公の大胆不敵な性格を表している気がする。
セルジオ・レオーネのこってりとした演出とクリント・イーストウッドのニヒルな存在感がピタリとハマった。
エンニオ・モリコーネの音楽も忘れられない。
マカロニ・ウエスタンの代表作。
ハリウッド製西部劇とは一味違う面白さ。
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