劇場公開日 2024年3月22日

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「映画館で見れるとは!」荒野の用心棒 ノブさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0映画館で見れるとは!

2024年3月22日
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鑑賞方法:映画館

興奮

クリント・イーストウッド主演、監督セルジオ・レオーネ、音楽エンニオ・モリコーネという名作西部劇4Kリマスター版が劇場で見れるということで、何度かテレビで見たことありましたが、映画館の大きなスクリーンで観たいと思い初日に行ってきました。

若かりしクリント・イーストウッドがやはり格好いい!当然のように格好いい!当たり前のように格好いい!特にラスト、酒場のおやじが吊るし首にされようとする瞬間、ダイナマイトが爆発し煙が立ちこめ、その煙の中から現れるジョー(イーストウッド)の登場の仕方、最高でした。痺れましたね~これぞ映画の醍醐味です。

途中、ラモンの愛人にさせられていたマリソルを救出し子供と夫に引き渡し、金を渡して逃がすシーンも格好いい。美人だからといって人妻には手を出さないのである。「なぜ助けてくれるの?」の問いに「かつて女を救えなかったから」という謎めいた返答。ジョーの過去に何があったのか一切明らかにされない謎めいた男だが、これぞヒーローなのである。

そして、有名なラスト。撃たれても撃たれてもなぜか死なずに何度も立ち上がるジョーに次第に表情から余裕が消え必死に撃ち続けるラモン。顔面をアップでとらえるカメラワークもいい。そしてジョーの早撃ちで数人の敵を一瞬で倒す鮮やかさ。ジョーがその前にボッコボコに痛めつけられ半殺し状態にされていたのでカタルシスを感じました。必殺仕事人で良い人物が悪い奴らに残忍に殺された後、仕事人が恨みを晴らすシーンに通ずるものがあります。あれだけ痛めつけられ血まみれで地面を這って命からがら逃げるシーンがあるからこそ、このラストでのカタルシスにつながるのだなと思います。まさしく復讐劇をテーマに後に多く作られるマカロニ・ウエスタンの原点がここにあるのです。

酒場のおやじと棺桶屋とタッグを組んで悪い奴らを町から一掃する痛快な西部劇でした。そういえば、黒澤明監督の「用心棒」が原案ですが、いまだに未見なのでいつか見なければ。

ノブ
トミーさんのコメント
2024年4月13日

共感ありがとうございます。
「用心棒」面白いですよ~個人的には「椿三十郎」より上、今作の決闘シーンはやり過ぎと思えます。

トミー