劇場公開日 1962年5月22日

「【”ニヒルなガンマンが決して帽子を脱がなかった訳。そして、彼が知り合った女に対して行った贖罪。”サム・ペキンパー監督が描く一捻りある乾いたハードボイルド西部劇。モーリン・オハラの美しさが映える作品。】」荒野のガンマン NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5【”ニヒルなガンマンが決して帽子を脱がなかった訳。そして、彼が知り合った女に対して行った贖罪。”サム・ペキンパー監督が描く一捻りある乾いたハードボイルド西部劇。モーリン・オハラの美しさが映える作品。】

2024年7月30日
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■南北戦争中に自分の頭の皮を剥がそうとした男を探し続けているイエローレッグ(ブライアン・キース)。
 ある日、町でリンチに遭っていた男を救った彼は、その男が因縁の相手・ターク(チル・ウィルス)であると知る。
 自らの手でタークを殺すべく、イエローレッグは素知らぬ顔で彼と彼と共に銀行強盗を企むビリー(スティーヴ・コクラン)と共にチームを組むが、襲おうとした銀行から出て来た強盗を撃った際に、誤って踊り子で町の女たちから謂れもない噂を流されているキット(モーリン・オハラ)の息子を撃ってしまう。

◆感想

・ブライアン・キース演じるイエローレッグが、実に渋い。

・イエローレッグとビリーとタークの奇妙なトリオと、殺された息子を亡き夫の墓に埋葬するために、墓の或るシリンゴへ向かうキットの道中も、乾いた空気感が漂う。
 イエローレッグは、キットの息子を殺した罪悪感からか、断られても彼女に同行し、ビリーとタークも付いてくる。

■矢鱈とキットに執着するビリーは、途中で彼女に襲い掛かるも、イエローレッグに追い払われ、逃走。タックも居なくなる。

<ラスト、イエローレッグはキットの夫の墓を見つけるが、銀行強盗を終え、再び現れたビリーとタークの挟み撃ちに合うがビリーはイエローレッグに仇を撃てと言うが、古傷を抱えていたイエローレッグの銃弾は、タークには当たらず、タークはビートを背後から撃ち殺す。
 イエローレッグはタークに身を明かし復讐しようとするが、愛を告げるキットに止められ、タークは追って来た保安官たちに捕縛され、連行される。
 そして、イエローレッグはキットと何処かへ、馬に乗って去るのである。
 今作は、サム・ペキンパー監督が描く一捻りある乾いたハードボイルド西部劇である。>

NOBU