劇場公開日 1999年5月1日

「ほぼ注文なしの2時間」恋におちたシェイクスピア Bluetom2020さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0 ほぼ注文なしの2時間

2025年5月31日
PCから投稿

冒頭から、時代考証が正しい前提ながら、当時のイギリスの街や人々の様子、衣服の様子、統治とか、プレリュードのように観客をいざなう。
そして、主人公2人の劇的な出会いと激しく燃える恋愛劇に進んでいく。恋愛の進行、ならぬ恋の行方を「ロミオとジュリエット」の創作に絡め試行錯誤、筋もお題も変わっていく。この展開は秀逸。舞台稽古の様子や開演前の緊張感も良いな。そんな本筋に、劇作家の好敵手、道化的に扱われる婚約者、女王陛下、そして、一座のメンバーたちが彩りを添える。こういった脇役陣の設定に手を抜いていない感じが良いね。演劇に反対する宗教家らしく男も、冒頭とラストで登場し良い味出した。
若きお二人の演技に拍手。ややアヒル顔のグウィネス・パルトローが美しく、役者と令嬢の二役とも良かった。あの髪はどう隠したのかずっと気になっていたが、ばれるシーンも適当な感じだったのがちょいと残念。オスカーのお二人、特に女王陛下は見事な文鎮役で素敵でした。
何度か目でも新しい発見もあり、しっかり楽しめた。

Bluetom2020
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