劇場公開日 1999年5月1日

恋におちたシェイクスピアのレビュー・感想・評価

全41件中、1~20件目を表示

4.0謎の作家を上手く使った素敵な物語

2025年3月26日
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謎の多いシェイクスピア
だからこそ実現した物語
ロメオとジュリエット
物語はそれにかかる。

悲劇の物語に夢を重ねる。

女王役のジュディ・デンチ
存在、貫禄がとても良い。

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星組

5.0クラシカル・フェイスなグウィネス・パルトロウ‼️

2025年3月25日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

幸せ

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活動写真愛好家

3.0エリザベス1世の世界観に酔う。

2025年3月21日
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鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

知的

ラストがいい。
砂浜を一人の女性がひたすら歩いていく姿を追う。
空と海と砂浜の解放感。目指す先に見えるオアシス?
肩の力の抜けた歩み。でも、止まらない。

時代考証をかなりされたのだろうか?
 エリザベス1世にちなんで命名されたともいうバージニア州に行くとか。
 衣装デザイン・美術でも賞を取っている。
 『アリス・イン・ワンダーランド』の赤の女王のようなエリザベス一世のいで立ち。
 この時代に特有な?カラー。パンプキンのようなパンツ。マントのかけ方…。
 汚水が2階から突然降ってくるところまで、ちゃんと描写(下水道なかったし)。
 ネズミをかわいがるのは、役の性格をよく表していると思うが、ペストは大丈夫なのか?
 そういえば、映画の中でも、感染症(コレラ)のために、劇場封鎖というシーンもあったっけ。

その中での、史実を混ぜ込んだフィクション。
 主人公二人の恋模様と、舞台が交じり合って、『ロミオとジュリエット』誕生に立ち会っているかのような興奮にウキウキする。演劇じみた言葉使いにも酔ってしまう。
 そこに、劇場主の経済事情とか、同じ演劇仲間のライバル感・仲間感や、すでに経済力を無くした貴族と台頭してきた商人の事情を絡ませ、ロマンチックな要素に茶々をいれ、コメディ仕立てで見せてくれる。
 劇に精通しているはずの劇場主が、聴衆に受けて借金返済ができるかにやきもきしているからか、この劇の魅力を掴みかね、反対にがめついはずの貸金業者がこの劇の魅力に陶酔しているのもおかしい。
 女王がコメディ好きなのは史実に基づいているのかはわからないが、権力の重責を負っていたら、娯楽ぐらい馬鹿笑いしたいよねと、妙に納得。あの、馬鹿笑いが妙にツボった。そして、後に効いてくる。
 見事なアンサンブル。

ヒロインを演じられたパルトロウさんへの評価が高い。
 『アイアンマン』シリーズでのお姿しかまだ観ていないからか、あまり好みの役者さんではない。けれど、この映画では、恋に恋する乙女、役者を夢見て突っ走るハイティーンぶりがとても良い。行動力はあるが、自分の力で生きていけないことは自覚している。
 ラッシュ氏・ファース氏・アフレック氏・ウィルキンソン氏は安定。特に笑わそうという演技はしていないのだが、その間とか、そこでこのセリフ?と緩急をつけて下さる。特にファース氏は、そのプライドの高さに実力が伴っておらず空回りしているところがうまい。悪役を引き受けてくれるので、主人公二人を応援したくなる気持ちにもちょっとはなる。何気にカーター氏も要所要所で面白い動きをしていて笑える。
 デンチさんへの評価も高いが、スタウントンさんも良い味を出している。

と、意匠・アイディア・役者は最高だと思うのだが、
主要な二人の恋が今一つ、私には合わなくて…。
 言葉が悪くて申し訳ないのだが、盛りのついた犬のようで、今一つ乗れなかった。
 この時代の淑女の貞操感てどうなっているのかと違和感がありまくり。イギリス舞台で、イギリスの俳優で固めているが、アメリカ制作の映画。恋模様がザ・アメリカのハイティーン。とはいえ、まだ、ヴァイオラの方は、恋に恋するお年頃。どうせ好きでもない人と結婚させられるのだからと言う思いもあり?そこに現れた有名人であり信奉していたシェイクスピアとの恋にのめりこむのは、百歩譲って、有りとしたとしても、
 すでにハイティーンはかなり過ぎているシェイクスピアの分別の無さ。ロザラインとも関係しており、貞操感のない、プレイボーイにしか見えない。しかも、場所や周りの状況をわきまえず…。そういう場だから、かえって燃える性癖の持ち主なのだろうか?そのくせ、恋敵には偽名を使う姑息さもあり。
 そんな二人が”真実の恋”と言われても…。状況に酔った、浮ついた二人の恋ごごろにしか見えなくて…。
 それこそ、濡れ場がないと、映画の興行成績が落ちる?とかで、入れたシーンのようにも見えてしまう。ちょっと、過剰。
 最後の逢瀬だからというのは百歩譲って仕方ないかと思うが、少なくともシェイクスピアがヴァイオラにのめりこむプロセスがもう少し納得できるように描かれていたらよかったのに。『ロミオとジュリエット』の台本に合わせたのか。芸術とはパッションだ!で済まそうとしているのだろうか?と言うより、この映画のノリに合わせた軽い行為に見えてしまって、ひいてしまう。
 とはいえ、このシチュエーションに酔った、二人から出てくる言葉は、だからこそ、ロマンティックで、劇的で、『ロミオとジュリエット』の印象的な言葉となって、興奮する。

激甘の、すぐにくっつく、思春期妄想恋愛レベルのロマンチックがお好みなら。

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とみいじょん

3.5シェイクスピア劇の世界観を描いた”かわいい”作品

2025年3月9日
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楽しい

単純

幸せ

途中でフィクションだと気づきました笑
「変装」とかできるわけ無いやん〜、って思いつつ、ヴェニスの商人もヒロイン ポーシャの「男装」が重要なシーンだし、シェイクスピアの劇の世界観を、シェイクスピアが生きたリアル世界に蘇らせたという、ある種メタ世界っぽい設定で面白かった。
話も終始ロミオとジュリエット。展開も読めたけど、その分、勧善懲悪で分かりやすく、安心感がある。シェイクスピア世界の恋愛の奔放さ・単純さ・無垢な「かわいさ」を感じられる、ホッとしたいときに観るのに程よい映画。

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映画好きのあおちゃん

4.0真相はいかに

2025年3月3日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

泣ける

興奮

幸せ

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映画イノッチ

4.0【誰もが知っている「ロミオとジュリエット」誕生の様を、虚実織り交ぜて描き出した豪華絢爛たる歴史絵巻。当時の衣装、意匠やグウィネス・パルトロウの輝く様な美しさに魅了される作品である。】

2025年1月14日
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鑑賞方法:VOD

知的

幸せ

ー 『ロミオとジュリエット』は誰もがその名を知っている名悲劇の舞台劇であるが、その誕生の過程を虚実織り交ぜて描いた豪華絢爛たる歴史恋愛映画である。-

■1953年、ロンドン。繁盛するカーテン座と傾きかけたローズ座というふたつの芝居小屋があった。
 ローズ座では若きシェイクスピア(ジョセフ・ファインズ)が新作を執筆していたが、なかなか筆が進まない。
 だが彼は、カーテン座で豪族令嬢・ヴァイオラ(グウィネス・パルトロー)と出逢い、一目で恋に落ちる。

◆感想<Caution!内容に余り触れていません!>

・物凄い豪華俳優陣勢揃い映画である。主役2人と共に、英国映画を牽引するコリン・ファースが、シェイクスピアの恋敵ウェセックス卿を、ローズ座座長をジェフリー・ラッシュ、エリザベス女王をジュディ・デンチ、クリストファー・マーロウをルパート・エヴェレットが演じているのである。

・アメリカからも、ベン・アフレック君が参戦しているが、ヤッパリアメリカ人って感じなんだよなあ、ごめんね。

■コリン・ファースとルパート・エヴェレットと言えば、名作「アナザー・カントリー」である。”一生、女は愛さない!”である。
 だーが、今作ではコリンファース演じるウェセックス卿は、豪族令嬢・ヴァイオラをしつこく追うイヤーな男を演じているのである。全くもう!

■この作品は、当時の女性は舞台に上がれないと言う暗黙のルールを破って、ヴァイオラがトマス・ケントと名乗って、男装しロミオ役を演じた事から、シェイクスピアと恋に落ちるのであるが、そりゃあ、グウィネス・パルトローだったら、殆どの男性は恋に落ちるであろう、キッパリ!

・だが、陰気な少年ジョンの告げ口により、彼女は役を降りるのだが、ジュリエットを演じる筈の俳優がナント変声期を迎え、大ピンチの時に台詞を全て把握しているヴァイオラが、ウェセックス卿との結婚式を抜け出して、ジュリエットを演じ拍手喝采を受けるのである。

<そして、現れたエリザベス女王が、見事な大岡裁きを下すのである。あーすっきり。今作は中々見れないイヤーな男を演じるコリン・ファースと、ヤッパリ真珠の様な白い肌のグウィネス・パルトローに、魅入られる歴史絵巻なのである。>

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NOBU

3.5若い…

2023年2月18日
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悲しい

難しい

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4.5名作鑑賞 映画館で観れて良かった🎬

2022年12月14日
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興奮

知的

グウィネス・パルトロウがアカデミー主演女優賞を受賞した1998年の作品。とても好きな女優でアイアンマンを観てからファンになりました。
この記念すべき名作を映画館で上映していただきありがとうございました😊
シェイクスピアの時代にロミオとジュリエットの誕生秘話をも絡めた恋愛の名作。素晴らしいのひと言です。
若き日の美しいグウィネス・パルトロウをスクリーンで観れて感激です!

105

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タイガー力石

3.5虚実盛りすぎだと思う。けれど楽しめた。

2022年12月3日
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戯曲「ロミオとジュリエット」が創作される物語に、シェイクスピアの実らぬ恋を絡まさせた空想映画。ちょっと虚実盛りすぎだろうと思えたが、これくらいやらないと娯楽映画として楽しめないだろう。
シェイクスピア初心者向けには、いいだろう。

脚本に売れっ子劇作家のストッパートの名があった。当時の衣装や時代背景を知ることができ、勉強になった。しかし、この作品でアカデミー賞7部門受賞とは、アカデミー賞のレベルも低下していると思わせた。

劇作家と貴族が対等に口をきくなんてあり得ないはずだ。二百年あとのモーツァルトの待遇をみればわかる。マリア・テレジア皇后とモーツァルトが会話できたのも、まだ子供だったからだ。

でも、楽しめた。午前10時の映画は名作揃いで、安心して観ることができる。

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いなかびと

3.0グウィネス・パルトローが美しかった

2022年12月2日
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鑑賞方法:映画館

笑える

難しい

午前十時の映画祭12にて。
16世紀末、劇作家シェイクスピアの新作オーディションにトマスという若者がやって来た。実はトマスは商人の娘ヴァイオラが女人禁制の舞台に出るため男装していたのだった。去ったトマスを追ったシェイクスピアは、ヴィオラと出会い恋に落ちた。しかし彼女には政略上親が決めた婚約者がいた。新作、ロミオとジュリエット、を書き上げたシェイクスピアとヴィオラはどうなる、という話。

どこまで史実でどこから創作なのかわからなかったが、当時の豪華な衣装やエリザベス1世女王の権威の高さはすごいなぁ、って思った。
当時の舞台は女人禁制、って日本の歌舞伎みたいだったのかな?相撲の土俵もそうだけど。
ヴィオラ役のグウィネス・パルトローが美しく可愛くてエロかった。男装姿もカッコよかった。
なかなか面白かった。

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りあの

3.5実際の公演時の演出は良かった

2022年11月19日
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リボン

4.0ヴァイオラとシェイクスピア

2022年10月18日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

名作「ロミオとジュリエット」の創作にリンクして物語が展開していくところが面白かったです。
グウィネス・パルトロウが美しい。

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光陽

4.5名作だが、あからさまに自由恋愛を謳われると…

2022年9月27日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

「英国王のスピーチ」と同日にTV放映され、
こちらの方はエリザベス女王の
お父さんの話なのですぐに納得したが、
この作品の方はエリザベス女王と
どんな関連で?と鑑賞した。
多分に、同じ「エリザベス」称号の女王が
登場する物語だったからだろうが、
改めて鑑賞すると、
この作品にも「英国王…」の
コリン・ファースとジェフリー・ラッシュが
出演していることに気が付き、
その関係からの同日放映なのかなぁと、
つまらない想像までしてしまった。

さて、同じシェークスピアの「十二夜」が
男装する女性の話なので、
この映画は
「十二夜」話で「ロミオとジュリエット」話を
包んだような構成になっているのではと
想像もしたが、
両作品共に読んだことの無い私には
この映画の上手さの半分も理解していない
のだろうとも思った。

それでも、
何故かばれないヒロインの男装や、
ヒロインがジュリエットを演じることになる
経緯のやや強引な展開等、
また、史実からは離れた展開が
あからさまに感じさせられる中でも、
素晴らしい脚本に導かれるように
充分に作品に没入させていただいた。
アカデミー作品賞とキネマ旬報第1位の
W称号は伊達ではなく、
映画芸術には絶対不可欠な
正にエンターテイメント性に溢れた
見事な作品に感じた。

因みに私の調べに間違いがなければ、
戦後の公開映画として
キネマ旬報第1位とアカデミー作品賞の
両方の栄冠に輝いた作品は、
 「イヴの総て」
 「アラビアのロレンス」
 「ロッキー」
 「クレーマー・クレーマー」
 「アマデウス」
 「ラストエンペラー」
 「ダンス・ウィズ・ウルブズ」
 「羊たちの沈黙」
 「許されざる者」
 「ミリオンダラー・ベイビー」
 「ノーカントリー」
 「パラサイト 半地下の家族」
 「ノマドランド」
とこの映画を含めた14作品だった。

それにしても、主人公2人は
お互いに妻や婚約者がありながら、
形と心の違いを割り切っての自由恋愛。
そしてそれを、この作品では
大上段に輝ける人生として描いた。
形は形、心は心、と割り切られては
世の中の秩序はどうなるのだろうか、
と考えさせられる一方、
形に捕らわれ過ぎては
折角の人生に未消化の幸福感を残したままに
終わらせることになってしまうのか、
人生の充実感がどこに有るのか、
改めて己の人生に難題を突き付けられる
ような作品鑑賞にもなってしまった。

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KENZO一級建築士事務所

3.5ロミオとジュリエットの世界感

2022年9月25日
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ジョセフファインズ扮するウイリアムシェイクスピアは書けずに悩んでいた。さらには心を許した女性が結婚してしまう。
衣裳も素晴らしくまるでロミオとジュリエットの世界感そのまま地で行く様なストーリー展開だね。でもシェイクスピアは移り気だ。それにしても当時は女性が舞台に上がれなかったなんてね。

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重

3.0ロミオとジュリエットの製作過程と並行して、展開するシェイクスピアの...

2022年6月21日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ロミオとジュリエットの製作過程と並行して、展開するシェイクスピアの恋。
映像も繋がりがおもしろく、劇の製作過程と加速していく恋模様がうまく表現されていた。テンポよく展開していくため、飽きはない。
叶うことのない切ないラブストーリーです。

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よっしー

4.0演者が楽しく演じてるのが分かる

2022年1月29日
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豪華キャスト集結させシェイクスピアの代表作「ロミオ&ジュリエット」執筆の舞台裏を描いてるけど、雑さが無く丁寧に描いているので非常に観やすい。
「タイタニック」を抑えてアカデミー取ったのも納得

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成龍

3.5クイーン・オブ・クイーン デンチ様ですぞ。その2

2022年1月16日
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『ロミオとジュリエット』との二重構造は好き。
良くも悪くもミラマックス全盛期っていう印象。ここでもデンチ女王様の女王っぷりを堪能。

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なお

4.5ワクワク気持ち 復活!

2021年5月4日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

幸せ

見ました、見ました!内容忘れていたので初見同様です。舞台空間、舞台裏ー小道具、衣装、自分の役が一番大事ーそんな雰囲気にときめき、ロミジュリの3日間の恋とパラレルにスピーディに進む脚本の素晴らしさ、そして「機械仕掛けの神様」の役回りのエリザベス女王(ジュディ・デンチ!)の最後の台詞 " Too late, too late." 効いてました!午前十時の映画、ありがとう!(2022.12.04.)

公開された時(1999年)に映画館で見た。知らない俳優だらけで目当てがいた訳でもなく単に舞台とか演劇が好きだから行った。そうしたら、とっても面白くてワクワクして楽しかったことは本当によく覚えている。主役のグウィネス・パルトロウが魅力的で、男装が素敵だったことは覚えている。でも、大枠のストーリーも細部も残念ながら、覚えていない。
映画は本と同じところもあるかもしれない。感動したことはよく覚えている。再読して、うんうんと確かめられることもある。でも、あれ!こんな内容だっけ!!とびっくりして新たに深く感動することもある。一方で、え~、こんな内容で文体だったっけ?面白くないな、若かったあの時はコレコレのことで悩んでいたから泣くほど感動したんだな、と判断することもある。

この映画、今、見たら私は何を思うだろう?楽しみです。

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talisman

4.5シェイクスピアのバックステージものの面白さが躍動する名脚本が生かされた傑作

2021年2月6日
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鑑賞方法:DVD/BD

久し振りの期待以上の面白さ、完成された娯楽大作のアメリカ映画としては、フォアマンの「アマデウス」以来の傑作と絶賛したい。まず何より、戯曲『ロミオとジュリエット』創作の舞台裏とウィリアム・シェイクスピアの私生活を題材にしたアイデアと、彼の恋愛経験が作品と重なり合い相互を高揚させ、恋と舞台の素晴らしさをストレートに表現した脚本が巧妙かつ優秀だ。演出のユーモアとスリリングなスピード感、畳み掛ける場面転換のリズミカルなタッチと、気持ち良く観られる。特に、公演場面のシェイクスピアとヴァイオラがキスをする舞台裏と上演場面のカット繋ぎが巧い。ジョゼフ・ファインズ演じるシェイクスピアが鳥の羽で戯曲を書き込むシーンのテンポとその動作。インクが付いて汚れた指、作品が書き込まれた原稿のその紙、と細かいところまで拘る丁寧さもいい。イギリス演劇の歴史ある様式が垣間見える興味深さ。そして、名脚本に溶け込む役者たちの演技の充実度。まず、男装してロミオ役を熱演するヴァイオラを演じたグウィネス・パルトローは、「セブン」以来だが気品に満ちた美しさは更に磨きがかかり堂々とした動作に女優としての自信が溢れている。グレース・ケリーとまでは行かないけれど、惜しむらくはヴァイオラの年齢としてはもう少し若い時に演じたらもっと良かったかも知れない。シェイクスピア役のファインズは、この若き天才劇作家のイメージにピッタリ当て嵌まる男優ではないが、躍動的な立ち振る舞いと台詞回しの鮮やかさには一寸驚いた。愛すべきシェイクスピア像を上手く演じている。役者役のベン・アフレックの特段優れた演技は披露していないものの役柄を充分理解した上で存在しているのもいい。これら全て演劇的素養のある英米俳優人の成果といっていい。その点で、ローズ座の座主ヘンズローのジェフリー・ラッシュは正しく演劇芝居の手本を示して文句の付けようがない。僅かな登場でもアカデミー賞の助演賞を受けたジュディ・デンチは、そのエリザベス女王の衣装とメイキャップだけで存在感がある。大変な儲け役だった。高利貸しフェニマンのトム・ウィルキンスン、シェイクスピアの恋敵の貴族ウェセックス卿のコリン・ファース、実在の劇作家マーローのルパート・エヴェレットと、助演の役者も含めて作品の品格を形成している。

16世紀のロンドンを舞台にしたコスチュームプレイにおける美術・装置・衣装の贅沢さ。その安定感に、喜劇仕立ての脚本・演出のお蔭で余計な重さもなく、映画の語りは現代的なスピード感で処理されている。その良い例として、モンタギュー・キャピュレット両家の喧嘩場面の稽古シーンが、敵対する一座の襲撃に合い虚実一体になるシークエンスのカットバック。そして、恋敵ウェセックス卿とアメリカ新大陸に向かうヴァイオラが、上演芝居見たさ一念で脱走する展開から、上演中にジュリエット役の男の子が変声期と風邪の為に使えなくなりヴァイオラがジュリエットに成り代わるクライマックスの盛り上げ方と、映画的な見応えがある。ラスト、新作『十二夜』に取り掛かるシェイクスピアの原稿と新大陸アメリカを歩くヴァイオラがオーバーラップする決着も粋である。この映画は、トム・ストッパードとマーク・ノーマンの優れた脚本が生かされた作品として評価に値すると強く思う。

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Gustav

4.0グウィネスパルトローの美しさが印象的。 後、ベンアフレックのアホそ...

2020年8月15日
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グウィネスパルトローの美しさが印象的。
後、ベンアフレックのアホそうでたまに良いこと言うキャラが好き。

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いたかわ
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