コイサンマン、キョンシーアフリカへ行く
劇場公開日:1996年10月5日
解説
アフリカを舞台に、コイサイマンとキョンシーという東西のキャラクターが出会って繰り広げる騒動を描いたコメディ。ミスマッチな設定と、ブルース・リー(本物のリーの主演映画「ドラゴン危機一髪」などのフィルムを流用している)まで飛び出すパロディ感覚が抱腹絶倒。監督はキン・フー監督「侠女」やブルース・リーの一連の作品で武術指導を務めた後に監督に転じ、これが5作目のビリー・チャン。脚本は「ゴッド・ギャンブラー2」「シティーハンター」などの監督作品で知られるバリー・ウォン。主演は「霊幻道士」シリーズの道士役でおなじみのラム・チェンイン、「ブッシュマン」「コイサンマン」に主演したニカウさん。日本では「92年東京国際ファンタスティック映画祭」で上映されたのみだったが、中野武蔵野ホールのレイトショー企画「幻の超大作」特集のオープニングを飾って上映された。
1990年製作/107分/香港
原題または英題:Crazy Safari
配給:中野武蔵野ホール
劇場公開日:1996年10月5日
ストーリー
イギリスに住む中国人のサム(クリストファー・チャン)は、ロンドンで御先祖様のミイラがオークションに出されるという噂を聞き、これを入手する。安らかに故郷の香港で眠ってもらおうと考えた彼は、道士(ラム・チェンイン)を呼び、ミイラをキョンシーにしてロンドンを飛び立つ。だが、その途中で飛行機がアフリカに不時着。2人は、ニカウ(本人)をはじめとするコイサンマンの部族と遭遇。飛び出したキョンシーに部族の人々もおっかなびっくりだ。この部族は、白人の奴隷商人とその手下の部族によって苦しめられていた。道士はキョンシーを使って立ち向かうが、適の一味にはブードゥー教の呪術師がおり、巨漢のゾンビを使っての攻撃に、道士たちも大苦戦。その時、サムの持っていたブルース・リーのブロマイドを使い、道士は反魂の術をかけてリーの霊をニカウに憑衣させる。リーの魂が宿ったニカウは強い、強い。怪鳥音と共に目にも止まらぬ早業で、一味をたちまちノックアウト。ジャングルに平和が戻った。