激突!のレビュー・感想・評価
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25歳の天才監督の作る映画の世界
朝。アメリカの都市。
その郊外の住宅地から
ラジオを流し走る車。
車は次第に田舎道へ
運転をするセールスマンは
普通に大型トラックを抜く
たった一度追い抜く
そこから始まる恐怖
狂気に巻き込まれる
平凡な男の孤独な闘い。
奴がいる。
「何故」「誰だ!お前は」
理不尽な恐ろしさは広がり
見る人はどんどんどんどん
主人公と同じ目線に引き込まれる。
ほぼ男の車を中心に進む物語は
ほぼ男の視線を絡めて進む。
明かされない謎。
カメラレンズの選択
構図や編集の妙は
何度観ても凄いと思う。
※
天才監督が手掛ける、元祖“煽り運転”
巨匠スティーブン・スピルバーグ監督の長編映画デビュー作にして、今尚見る者を虜にする伝説のサスペンススリラー。
見た目の第一印象から恐怖を植え付けるトラックの造形。
訳が分からないまま追われる緊迫感。
こいつは一体何がしたいのか。
これこそが煽り運転の原点とも言える恐怖のロードムービー。
0049 スタープラチナでなかったら吹っ飛んでたぜ
1973年公開
いたってシンプルな出来事をサスペンスフルに描き切った
スピルバーグの痛快な一品。
トラックはジョーズである!との指摘も納得。
デニス・ウィーバーはコロンボの流れで頭に入ってしまった
警部様。
そういやコロンボのパイロット版を除いた第一作「構想の死角」
もスピルバーグでしたね。
70点
初テレビ鑑賞 1975年1月5日『日曜洋画劇場』
スピルバーグの真髄を見たくて
見始めたものの、さすがに古すぎたか。心の葛藤を普通にセリフとして表現してる事に思わず笑ってしまったし、シチュエーションも一辺倒だし、家族の描写も蛇足だし、結局意味不明のままオチに繋がり、謎が解けるわけでもない。
見ておれないほどではないが、面白いか?と問われると答えに窮するかな。
元祖『アオラレ』?なんにも悪いことしてないのに。車種調ベがあっけなさすぎました。
もはや、スリラーの古典、金字塔とも言えるこの作品を駄文で感想を述べてみようと思った次第です。
アマプラで課金してまで。
この映画を語る上でまずやったことと言えばね、車種調べだったです。
相変わらず論点がズレてる鑑賞方法です。
主人公・デビッドの乗る赤いセダンはクライスラー・プリマス・バリアントだってことはわかったの。
ボンネットのエンブレムから辿ると、案外あっさりとわかったの。Wikipediaにも書かれていたし。
もう一方の主役の悪魔のタンクローリーも案外あっさりとわかりました。こちらもWikipediaに記載がありましたね。ピータービルト281。全くもって拍子抜け。面白くない。
ついでに調べるとね、この劇中で使われたタンクローリーって、後にオークションで競売にかけられたんだって。
4万4000ドル(約392万円)からスタートしたらしいんですが、相場よりもお値段高いということもあって、落札には至らなかったんだって。米国人、財布のひもが案外固い。
んなこたぁどーだっていいんですが。細かなことが気になるのが私の悪い癖。
もといです。レビューを書きます。
まずなんたって、悪魔の運転手の顔が一切現れなかったのが、恐怖感をより増幅させたことは間違いないの。
第二の主役は、悪魔の運転手ではなく、あくまでもタンクローリー本体だったです。
そしてね、その悪魔の運転手の真意がまるでわからないのが怖かったの。さも、タンクローリー本体が意志(殺意)持っているかのごとく描かれていて。
『アオラレ』みたくクラクション鳴らして追い抜いたわけでもなく。ごくふつーに追い抜いただけなのに、なぜあそこまで執拗に付け狙ったのかがまるで???なのが怖かったです。
それらは私如きが書くまでもなく、語り尽くされていることと思うのですが。
本当に怖い映画の特徴は、5W1Hの中で最も肝心なWho・What・Whyの情報が完全にシャットアウトされていること。要するに謎ばかり。
これ、私がたびたび例に挙げるんですが。『ゾンビ』のように、意味も原因も、全く不明なまま起こるスリラーに共通することなんですよね。本作もその例に漏れず。
あそこまで悪の限りを尽くした敵ですからね。ラストはすっきり「ザマぁ」ってなったの。
今どきの映画にありがちな「まだ終わってませんよー」「続きがありますよー」みたいな蛇足もなく、すっきりとお話が完結しているところがよかったです。
ただね、タイトルが惜しいかなぁ。『激突!』じゃなくて原題の『Duel』=『決闘』の方がしっくりきたかなぁ。激突ってほどぶつかり合ってなかったし。
謎だったのがね、そのタンクローリー。“FLAMMABLE”(可燃物)って書かれていたのに、崖から転落しても爆発しなかったこと。予算の問題だったのかな?それとも、あれだけ鈍重な車体をスピーディーに動かす設定として、タンクは空だったってことなのかな?
【余計な話】
もひとつ?だったのがね、公衆電話のかけ方。ダイヤルひとつで、すぐにどこかのコールセンターに繋がったじゃないですか。
そして電話番号。「そちらの電話は?」と訊ねられて4桁で答えたんですね。
当時の米国って公衆電話そんなに少なかったの?
知能を持つ相手から何をされるかわからないサスペンス
【知能を持つ相手から何をされるかわからないサスペンス】
スピルバーグ映画の敵は、嫌がらせが巧い。
「もしかしてあいつ、私より頭が良いかも」という生理的嫌悪感を逆なでする達人。
その源流、ここに見つけたり。
トンネル内での点灯にぞぞぞ。
追い越し禁止‼️煽り運転禁止‼️
一人の営業マンがドライブ中、何気なくタンクローリー車を追い越したため、怒りを買い、彼の車は執拗なタンクローリーの追尾を受けてしまう・・・‼️当時25歳のスピルバーグ監督が大型タンクローリーをホラー・キャラクターにして、どこまでも追われる恐怖をとことん描き出した傑作ですね‼️
◎ノロノロ運転を続けるので追い越すと、クラクションを高々と鳴らし追い越しをかけ、さらにノロノロ運転を続け、走行の妨げを喰らう‼️
◎手で合図されたので追い越そうとすると、対向車と事故りそうになる‼️
◎猛スピードとクラクションで迫られ、強烈な煽り運転を喰らう‼️
◎立ち寄ったレストランの客の中に、タンクローリーの運転手がいると思い込む心理描写‼️
◎タンクローリーがエンストで動かないスクールバスには紳士的に振る舞うブラックユーモア‼️
◎タンクローリーが暗いトンネルの入り口でヘッドライトを眼玉みたいに光らせて待ち受けているシーン‼️ショック演出の手本‼️
◎踏み切りで止まっていると、後ろからタンクローリーに押され、列車に衝突しそうになるシーン‼️
◎主人公がガソリンスタンドで電話をかけていると、タンクローリーが突っ込み全てを破壊するシーン‼️
◎時間稼ぎをしてタンクローリーを振り払ったと思ったら、待ち伏せを喰らうシーン‼️
◎ラジエーター・ホースの故障‼️
◎ラストの一対一の決闘‼️
全編緊張の緩むところが無く、まさにノン・ストップのサスペンス・アクション‼️タンクローリーの運転手が終始顔を見せずに不安を煽ったことで面白さが倍増してますよ、絶対‼️もうタンクローリー自体が怪物に見えてくるし、タンクローリーの正面が人間の顔にも見えてくる‼️運転手も手だけ見せるんですが、その手がまたミョーに優しい手‼️そして秀逸なのは、タンクローリーの最期の描写‼️ふつうタンクローリーが崖から転落すると、爆発して大炎上する派手な見せ場になるのに、まず恐竜の雄叫びのような音を出して落ちていき、車輪をクルクルと空回りさせながら後ろのパイプからポトポト油を落とし、やがてその車輪がゆーっくり停止する‼️まるで人間の臨終みたいな静寂した演出で魅せるスピルバーグ監督はやっぱり天才‼️スピルバーグ監督のサスペンス演出は、この「激突」と「ジョーズ」が二大看板ですね‼️「ジュラシック・パーク」は全然ダメ、この二作に比べると‼️
見えない物を見えないまま
コンパクトなシチュエーションと工夫で面白く作れるスピルバーグすごいのと
見えない物を見えないままの終わりが良かった。
後世の映画の色んなとこに影響与えてそう!
なシーンも多くて面白しろかった。
トラックが生き物の様に描かれてるように見えるのも面白い、主人公は現代でいうと有害な男性性満々なんだけど、その主人公とトラックの衝突は何に対する比喩なのか。
スピルバーグ個人的に割と苦手なので、合わないな〜なシーンもあるけど偉大な作品。
スピルバーグの子供演出、苦手なんだよな。
初見ではないが、ある理由で字幕無しで見た。と言うより、英語の字幕す...
初見ではないが、ある理由で字幕無しで見た。と言うより、英語の字幕すら無かった。ても、分かった。
マクロード警部大変ですね。
何処かの映画館で、封切りで見た記憶があるが、初見は日曜洋画劇場だったかもしれない。単純な話だけに、よく覚えている。あまり怖くはないし、閉塞感や緊張感は無いが。兎に角、
50年ぶりかなぁ。
巨匠スティーブン・スピルバーグ監督の出世作
スピルバーグさんが25歳の時に撮ったTV映画、日本では劇場で公開されました
スピルバーグさんは本作で注目され、次作の「続・激突! カージャック」で劇場用長編映画の監督としてデビューすることになります
何気に追い抜いたメチャクチャ遅いトレーラーから執拗に追い回されることになった会社員の男の命がけの逃走劇
トレーラーの運転手は最後まで手や足しか映らず正体不明な所や作品の持つ世界観そのものから、昔TVドラマであったロッド・サーリングさんの「ミステリー・ゾーン」やアルフレッド・ヒッチコック監督の「ヒッチコック劇場」、そして日本でも今でも定期的に放送される「世にも奇妙な物語」の1エピソードとしてありそうな話です
トレーラーが恐怖のメタファーとして表現されており、目玉の様な大きな丸いヘッドライトと長い車体全体が埃で煤けたクラシックスタイルの車両は怪物を連想させます
その怪物が主人公の乗る赤のプリモス・ヴァリアントをものすごい勢いで追い回し、広大なアメリカの荒野を貫く一本道をバックに疾走する映像はド迫力
登場人物も非常に少なく、たったこれだけの内容で1時間半ハラハラドキドキさせ観るものを飽きさせないスピルバーグ監督の手腕、さすがです
敵は人ではなくトラック
この映画の1番面白いところは、やはり敵をトラックとして描いているところだ。少しネタバレになってしまうかもしれないが、この映画は最後までトラック運転手の顔が明かされない。つまり主人公は犯人の顔が分からないままずっと命を狙われるということである。
そして、この映画はトラックが人を○そうとするシーンで終始映画が終わる。でも、全く飽きない。つまり、スピルバーグ監督の見せ方にも味が出ているということである。その点についても評価できる。
午後ロード
で初めて見た。
有名なのは知っているが、始まりは私にはつまらなかった。
ロードカフェのあたりで引き返せばいいのに。
というか、あのカフェの場面はミスリードの場面で要らないなとおもった。
最後の峠前でトラックが待っていた後は面白かったけど、あんなに白煙あげて上り坂登れなかったのに、スタックした後走れるのか?
まあ大昔の映画だものね。
まあ観ておいた。
スティーブン・スピルバーグ初監督作品
低予算映画の最高傑作。だがシンプル過ぎて今時のハリウッドじゃなく典型的なクラッシック。CGやVFX等の超大作映画、頭脳プレーを駆使したサスペンスやミステリー、その他、メジャーなエンタテイメント作品を見尽くした後の気分転換にお勧め。
主人公と一体になって経験するとんでもない災難
顔の見えない男が運転する古いタンクローリーに追われる主人公。タンクローリーのエンジン音を聴き続けていると見ていると、だんだん自分が追いかけられているような気がして鼓動が早まり、じんわり汗をかく。周りに排気ガスが立ち込めているような気にすらなる。
ガソリンスタンド、軽食店、踏切と様々な場所で追い立てられ、視野狭窄に陥り正常な判断能力を失っていく主人公。その主人公と一緒になって「何でこうなったんだ?」「どいつが運転手なんだ?」「どうすりゃいいんだ」と悩み考える。
終盤、タンクローリーとの決着をつけることを決意するシーンは、周りの風景と合間って西部劇のヒーローのような面持ち。(でもまともな判断じゃない)
決着がついた後、崖の上に佇む主人公。達成感や晴々した表情はなく、夕暮の中で疲労感だけが漂う。それもまた私の気分と一致している。
あおり運転
低いアングルからとらえた冒頭のシーンの緊迫感。作り手の野心が伝わる。こちらの心をひとときも離すまいと食い下がるようなドアップ、音、煙、列車、そしてラトルスネイクって、なんでそんなもんオバハン飼ってんねん。もうてんこ盛り。
どう考えても穴の多い展開で、ツッコミどころも多く、ラストはコントを見ている気にすらなる。まぁ、いいじゃないか、ここまで引きずられたら。
スピルバーグの「激突」
1971年(アメリカ)
現在のスピルバーグ監督成功の原点となった伝説的作品。
若干25歳のカリフォルニア州立大学出立ての新人が、テレビ放映用に撮影したフィルムが日本やヨーロッパで劇場公開された。
映画は車で仕事に向かうセールスマンのデイヴィド・マン(デニス・ウィーバー)が、
大型のトレーラーを追い抜いたことから、はじまる。
そこからトレーラーに執拗に追いかけ回されて、
死の恐怖を味わう半日を描いている。
特筆すべきは、トレーラーの運転手の顔がまったく写らないこと。
トレーラー自体が意志を持つ生き物のように見えてくる。
トレーラーはディーゼル車でかなりボロい。
運転席の横にマフラーが煙突のように出ていて、そこからモクモクと黒煙を
吐き出している。
まるで煙を吐く蒸気機関車のようである。
ボロいのにいったんアクセルを踏むと150キロ超えのスピードが出る。
踏切に停車したセールスマンのアメ車を鼻先でグイグイ押し付けてズリズリ踏切に
押し込む描写は、鳥肌ものだ。
通報しようと立ち寄る小さなガソリンスタンド。
追いかけて来たトレーラーが、小屋を薙ぎ倒し、セールスマンスレスレに突進して
何度も切り返して襲って来る映像には心底震えた。
防戦一方だったセールスマンがラストで、一か八かの反撃に出るのも、
予想外の展開。
低予算でもアイデアひとつで、あっと言わせる作品が出来ると
スピルバーグは見事に証明した。
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