ケイン号の叛乱のレビュー・感想・評価
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艦内も大変
第二次世界大戦のアメリカ海軍駆逐艦ケイン号。
艦長には意地悪な人がなるのか?と思わせる?
絶対服従である為だろうか?
長年勤めた前艦長退任の後、
やって来たハンフリー•ボガート扮するクイーグ艦長。
シャツの裾が出ていないか、監視までさせて徹底させる。
その注意をしつこくしている間に
繋いでいた引き綱が切れるという事態、だがごまかす。
ちょっとわからないが、黄色の塗料を撒く事態も。
艦長のミスらしくその後船員たちが
艦長を揶揄して”黄色残して塗料”と陰口を言う。
台風の時の艦長の指示がおかしくそのままだと沈没と
判断した副長マリックが指導権を自分にとし、
全く正反対の指示を出す。
他の者も呼んで異議がないか確かめる。
ケイン号が波の上の木の葉状態。
上のモノが取れて落ちる。
マストも折れる。
操縦桿も思うようにならず、クルクル回る。
😱ゾーッとするだろうな。
恐怖しかない。
無事帰還❗️
しかし、副長は軍法会議にかけられることに。
弁護士を探すがことごとく断られる、
グリーンウォルドが引き受けてくれる。
後半、裁判がなかなか。
副長が艦長の精神面が危ういと思い指揮権を代わったと
言うのに対し、
検察側は診察した精神科医誰もが正常だと反論。
証人が次々出て来るが、
副長の親友マーフィーの信じられない言葉😱
やりとり聞きつつ、
副長の指揮で艦が沈没しなかったのだから、
正反対の艦長の指揮に従っていたら沈没だから、
判然としているじゃないかと思ったが。
原告クイーグ艦長本人が証人台に。
初めは冷静に話していたがだんだん感情が昂り、
感情にまかせて支離滅裂なことをぶちまけてしまう。
無罪が確定して祝賀会パーティー。
弁護士だったグリーンウォルドが酔いながら入って来て
艦長をあそこまで追い込んだのはお前たちだろう⁉️
と言い放つ。
クイーグ艦長一人を悪者にするな!と。
ボギーの錯乱‼️
駆逐艦ケイン号に新しい艦長クィーグ中佐が着任する。しかし、台風に遭遇した中佐は恐怖で昇気を失い、代わりにマリク中尉が艦を指揮して危機を脱するが・・・‼️ "指揮官の判断能力がもし正常では無かったら" という、タブーである軍隊の闇をテーマにした作品‼️わが憧れボギーのハードボイルドヒーローとは違うもう一つの顔、キレちゃった悪役ぶりが満喫できる‼️特に法廷での弁護士との対決シーンでは、まるでヘビのような怪しさ大爆発ですね‼️私の憧れはハードボイルド・ヒーローとしてのボギーなんですが、たまにはこんな悪役もイイでしょう‼️台風のシーンのスペクタクルや、駆逐艦の訓練風景、艦内の丁寧な生活描写もホントに興味深いです‼️
海軍服務規程第184条
アメリカ海軍掃海駆逐艦ケイン号に、プリンストン大卒のウィリー少尉( ロバート・フランシス )が配属される。口の悪いデヴリース艦長の後任として、規律重視のクイーグ少佐( ハンフリー・ボガート )が着任するが … 。
軍法会議で語られるそれぞれの思惑、追い詰めていく弁護人グリーンウォルド( ホセ・フェラー )、複雑な思いで見守る副官マリック大尉( ヴァン・ジョンソン )の表情が見どころか。
若き少尉を演じたロバート・フランシス。Wikiによると、本作公開の翌年、自らが操縦する飛行機の墜落事故で命を落としたとの事。早過ぎる死が惜しまれる。
ー 偏執症 ( パラノイア )
NHK-BSを録画にて鑑賞 (字幕)
あのボギーが偏執狂を好演
ハンフリー・ボガート。二枚目の代表のようなイメージがあったがこんな役もやっていたという驚き。・・とは言え、それほど彼の出ている映画を観たことがなく新鮮な気持ちで観れた。
クリムゾン・タイドでいうジーン・ハックマンの役柄に似ているのだが、『クリムゾン・タイドの元ネタ映画』の一言では片付けられないプロットが待っている。
「偏執狂」とはどのようなものかがよく描かれているし、ボギーの顔や手元がアップになるとその狂気と共に悲哀が伝わるのだ。
そしてボギー艦長の異常性を指摘したインテリ大尉と主人公を弁護する中尉の攻防や葛藤がラストにもう一段待っている。惜しかったのはボギーにばかり焦点が当たっているが、主人公ではなかったところか。それでもまた観たくなる映画ではある。
最後はいかにもアメリカ的だが弁護人グリーンウォルドの優しさがでていい結末。これぞアメリカ的正義。
スーザ風のマーチで妙に清々しく一件落着といった感じは拍子抜けな印象も受けた。時代背景もあるのかも。
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