軽蔑(1963)のレビュー・感想・評価

メニュー

軽蔑(1963)

劇場公開日 2017年9月30日
9件を表示 映画レビューを書く

魅惑のBB

 ベッドシーン、本物のチネチッタスタジオが登場。フランチェスカという何ヶ国語も話す通訳もすごい。フランス語と英語の狭間で言葉の重要性を仄めかす。脚本の契約を終えて、皆でカプリ島へ行く中でカミーユだけが行かないと言う。

 その後、二人のアパートでの会話が中心となるが、夫婦仲の危機が訪れそうになる会話を見事に心理描写している。そしてカプリ島ではトロイの神話をモチーフにして妻への愛をどう貫くかという葛藤をする中、キスシーンを目撃してしまう。夫が妻をどれだけ愛しても妻は夫を愛していないという苦悩。映画は作るか作らないかのAllorNothing。妥協してしまうことが堕落になるという監督の映画に対する信念が表れている。

 全て会話にして表現する戯曲的作風にしているところも映画の登場人物そのものなのであろうなぁ。オデュッセイアを撮り続けるラング監督もゴダールが褒め称えているのでしょうね。

kossykossy
kossykossyさん / 2019年6月19日 / PCから投稿
  • 評価: 3.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
  • コメントする (コメント数 0 件)
  • 共感した! (共感した人 0 件)

フェルメールの名絵画「青いターバンの少女」(真珠の耳飾りの少女)が答え

英雄ユリシーズとその妻ペネロープとその求婚者
主人公とその妻とプロデューサー
この相似形を骨格に、なぜブリジットバルドー演じる妻が不機嫌になったのか、主人公を軽蔑するようになったのかについて展開する
映画が始まってすぐオデュッセウスを読んでいるなら、そんなことなんてすぐわかることだろう?とゴダールが判じかけてくる
だから物語なんか不要だろうと

さらに、そこに映画業界の内幕を舞台装置として選んで観客の興味を牽引しようとする
そして同時に映画製作に於ける自らの不満を訴えかけている
巨匠のラング監督を引っ張りだしてまでして
何故ならこんな連中が相手なんだぜと

ラング監督の作品名を出してついてこれるのかをまず観客に問いただしている
Mは当然観ているよね?と
さらに映画産業の関係者に、そのMをラング監督の代表作の一番に挙げれないようなレベルで映画に関わっているのかよと軽蔑の視線を送るのだ

凝った作りだと思う、バルドーのまるで心が読めない不機嫌さの演技や演出、二人の状況を示すゴダール監督の演出の的確さは素晴らしい
しかし、この作りにこれが芸術だと感銘をうけるかどうかだ、本作を評価するかしないかはそこにあると思う

ラストシーンの事故に至るアクセル音と序盤のスポーツカーのアクセル音との対比と劇的幕切れでようやく物語性が思い出されて終わるのみだ

つまり物語の欠如と芸術との狭間にある作品で、どちら側に寄って立つかによるのだ

バルドーの有名な幅広のヘアバンドをしたヘアスタイルに注目しなければならない
明らかにフェルメールの名画「青いターバンの少女」(真珠の耳飾りの少女)をモチーフにしている
これは単にヘアメイクさんが適当にアレンジしたものではない
間違いなくゴダール自身による意志を持った演出なのだ

この絵はオランダのモナリザといわれている
有名なスチール写真をみれば顔の向きまでその絵に似せているではないか

つまり何を考えているかわからない表情を敢えてさせていることをゴダールは表現しているのだ
つまり本作のテーマはこのヘアスタイルに込められていたのだ

もっといえば、これが判らないようなら、俺の映画は理解できないからつまらないよ、ハリウッド映画でも観てなさいとも言っているのだ

ラストシーンは自らの映画作りへの信念を象徴する人物がハリウッドを象徴する人物と赤いスポーツカーに同乗して走り出したところで、大事故になり二人とも死んでしまうところで終わる
ハリウッドと俺が組んでも、ろくな結末にならないとゴダールは表明している
大惨事になるだけだと

あき240
あき240さん / 2018年10月2日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:DVD/BD
  • コメントする (コメント数 0 件)
  • 共感した! (共感した人 0 件)

初のゴダール作品、最高だ

映画好きを語るならば絶対に見ておかなくてはいけない監督の作品。ジャン=リュック・ゴダールの軽蔑。デジタルリマスター版を劇場にて観賞。
ぼくの年齢ではまだ、この映画の良さが半分もわかっていないんだろうな、と映画を見て思った。だけど、本当に美しく、素晴らしい作品だということはとても伝わった。

まず、映像と音楽が素晴らしい。赤と白のバスタオル、青い海、黄色いバスローブ、色彩が鮮やかですごく素敵。そして、ジョルジュ・ドリリューの音楽が本当に綺麗で最高でした。
どうして、女性は旦那を軽蔑するようになるのか。この映画の、夫婦間でのちょっとしたすれ違いが大きな溝になる、という部分が僕には少し理解が難しかった。大人になってもう一度必ず見ると思うので、現時点では星4。

hasegawa
hasegawaさん / 2018年2月12日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  悲しい 知的 萌える
  • 鑑賞方法:映画館
  • コメントする (コメント数 0 件)
  • 共感した! (共感した人 0 件)

BBが魅力的

早稲田松竹で最終日に見ました。結構混んでました。
ゴダールの作品はあまり見ていないのですが、これはたぶん分かりやすい方かと。
それでも「オデュッセイア」や詩の引用がいっぱい出てきて、あ〜、こういうのが全部分かれば違うんだろうな〜と。
モラヴィアの原作の方は前に読んだことがあって、それ以来ずっとカプリ島に行ってみたいと思っていますが、まだ果たせず。もしかして一生行かれないままかも。
だからこの映画、期待して見たのですが、カプリ島に行く前が長い。隣の席の人は寝てしまいました。

BBを映画館で見たのは私は初めてだったかも。本当にきれいな体です。
赤や青の使い方にも、もちろん意味があるんですよね。ブルネットのかつらにも。
一年の最後に映画館できれいな映像を観ることができて良かったです。

マリエル
マリエルさん / 2017年12月29日 / フィーチャーフォンから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  知的 難しい 萌える
  • 鑑賞方法:映画館
  • コメントする
  • 共感した! (共感した人 0 件)

ブリジット・バルドーのお尻!?

軽蔑してしまった理由がイマイチ掴みづらくてお互い愛しているのか冷め切っているのかすら解らないまま映画が終わってしまった!?

唐突にビンタされたかと思うとB・バルドーの蹴りが炸裂したのは笑った。

見切りを付けたかのように言葉も通じない相手の車に乗っちゃうカミーユの薄情さと衝撃的な出来事の知らせを聞いても平常心で一切乱れない感じのポールに映画の始まりから終わりまで全くもって理解出来ない男女でした。

万年 東一
万年 東一さん / 2017年10月6日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 2.0
  • 印象:  知的 寝られる 萌える
  • 鑑賞方法:映画館
  • コメントする (コメント数 0 件)
  • 共感した! (共感した人 0 件)

シレンシオ! ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

ゴダール作品には珍しく大金をつぎ込んだ大作である。そのため製作者側からのかなりの横槍が入ったらしく、冒頭のカミーユ(バルドー)の全裸シーンも製作者側からの要望によって後から付け加えられたらしい。英、仏、伊の三ヶ国語が入り混じった脚本を、製作側で一ヶ国語に勝手に書き換えるという騒動もあったという。

当時ハリウッド側からプログラムピクチャーを撮らされていた名匠F・ラングを起用したところや、アメリカ人の映画プロデューサー・プロコシュ(ジャック・パランス)を俗物として描いたところにも、ゴダールが何を軽蔑していたのかが明確に伝わってくる作品だ。

「なぜ、愛する者の間にも金が入りこむのか」優柔不断の雇われ脚本家ポール(M・ピコリ)が劇中告白するように、大衆が望むものと芸術家の志向するものとの隔たりが、そのままポールとカミーユの心のすれ違いとなって描かれる。繰り返し挿入される主題曲が、ヴィスコンティのごとき演劇的空間に観客を誘い込み、普通の映画とは一味ちがうゴダールらしい演出が光っている。

劇中劇のオデュッセウスとペネロペイアになぞらえた悲劇は、ポールが隠し持っていた拳銃ではなく、カミーユの心中ともいえる事故によって幕を閉じる。「シレンシオ(静かに)」ただ静かに青く広がる地中海に放たれたこの言葉は、かまびすしく映画に横槍を入れたがる製作者たちに向けられていたのかもしれない

かなり悪いオヤジ
かなり悪いオヤジさん / 2017年10月3日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
  • コメントする (コメント数 0 件)
  • 共感した! (共感した人 0 件)

奥深いものがあるのだろうが残念ながら私には理解出来ず。カプリ島とB...

奥深いものがあるのだろうが残念ながら私には理解出来ず。カプリ島とBBの美しさを堪能し堪能だけで終わってしまった。

tsumu miki
tsumu mikiさん / 2017年10月1日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 3.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:映画館
  • コメントする (コメント数 0 件)
  • 共感した! (共感した人 0 件)

あー、だからかとかなりリアル、些細なことからかもしれないけど、大き... ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

あー、だからかとかなりリアル、些細なことからかもしれないけど、大きなきっかけ。

何を守ろうとして、寛大になるのか、正直に答えたらいいのに、ポールはカミーユに投げてしまう、それは逃げているってことになっちゃって、頼りがいがないってことになる。

〈この瞬間から妻のペネロペイアは実際は単純な女なので、ユリシーズを軽蔑する。夫の態度ゆえに愛せなくなった自分に気づく。ユリシーズはこのとき自分の慎重さによって愛を失ったとやっと気づく。〉

元に戻そうとしても、結局はもう遅く、そのときでないと意味がない、逆に、その手遅れ感とポールが取り戻そうとして、考えをコロコロ変えることに余計イライラしてしまうのだろうな。

でも、「軽蔑する」ってその反対の意味まで付け加えて言ってると思う、そして、結末へ。

ちなみに、アメリカのプロデューサーが敵役っていうのがハリウッドVSヨーロッパって感じがして面白い、ドイツの大監督、フリッツ・ラングも本人役として招聘してるし。

tsucchi1989
tsucchi1989さん / 2017年8月3日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 5.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:DVD/BD
  • コメントする (コメント数 0 件)
  • 共感した! (共感した人 0 件)

胸毛すんごかった ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

なぜ軽蔑されるのか。ハッキリした答えが出ないままに終わってしまった。途中でそれらしき回答はあったものの何か釈然としないままに。そりゃあ現代の日本人目線からすれば、その態度は振られるわと思うけど、、男の人には分からない部分があるのかなあなんて、ゴダールもこれアンナカリーナと別れて作ったんでしたっけ(?)
軽蔑って言葉に何とも決定的な破壊力がありました。女は女であるみたいに、なんだかんだ元どおりになるとタカをくくって見てきたので、あれよあれよとどん詰まりして振られるポールを見ていて、これは完膚なきまでにやられたなと思いました。大失恋ってなんだか男のロマンですね。

ふ
さん / 2016年1月11日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:DVD/BD
  • コメントする (コメント数 0 件)
  • 共感した! (共感した人 0 件)

9件を表示

映画レビューを書く
このページの先頭へ

最近チェックした履歴

映画の検索履歴

他の映画を探す

映画館の検索履歴

他の映画館を探す

特別企画

Jobnavi
採用情報