刑事ジョン・ブック 目撃者のレビュー・感想・評価
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トランプを支持する“福音派”とは余りにも異なる“アーミッシュ”の人々に…
直前に「推定無罪」を観て、
ハリソン・フォード繋がりで、
彼の5年前作品として再鑑賞した。
かつて、アーミッシュという宗教共同体を
初めて知ったのもこの作品だった。
さて、最初の鑑賞から
かなりの時間が経っていたので、
主人公を殺害に来た面々に
どう対処して危機を脱したのかとか、
ヒロインを慕う同じアーミッシュの男性が
その危機にどう対応してのか等々を
すっかりと忘れていたので、
新鮮な再鑑賞となった。
全体的にはサスペンスというよりは、
アーミッシュの世界を紹介することに
時間を割いているような印象だったが、
“住む世界が異なっての実らぬ恋の物語”的に
終わらせたのはそんな延長だったろうか。
文明の発達が
地球環境を破壊しつつある現代、
私にはとても真似することは
出来そうにはないものの、
ある意味、アーミッシュ的生き方が
正解なのかも知れない。
ところで、同じプロテスタントでも、
このアーミッシュ(初期の村上春樹評的に
言えば“デタッチメント”か?)と、
今話題になっているトランプを支持する
福音派(その後の村上春樹評的での
“コミットメント”?)との違いに驚く。
しかし、それ以前に、
キリストの教えの前提で考えた時、
どちらの側がその正しい信奉者であるのかは
言うまでもないのだろう。
ハリソンのキャリアの中でも異色の部類
まだ評価の定まらない時期のハリソン・フォード主演作で、当時は演技力に多少の疑問符が付き、人気先行型の俳優として扱われていたと記憶している。
内容には触れないが、実に複雑な内面を表現できる演技力が要求される難しい役柄で、話題にはなったがそれほどヒットはしなかったんじゃなかったか。おそらく彼以外の誰が主役を務めても、これほど話題にならなかったし、当然、私も見てみようと思わなかっただろう。
広いアメリカには「アーミッシュ」という村社会が存在し、文明から隔絶された暮らしをあえてしている設定で、そこに刑事として捜査をしに行きやがて彼らと同化する道を選ぶ主人公の生き方は、強く印象付けられた。
ハリソンのキャリアの中でも異色の部類に入るキャラクターだったろう。演技の評価は高かったが興行的に失敗したので、巻き込まれ型のサスペンス映画に大きく舵を切っていったのではないか。
この時代の映画スターに要求されたのは、まるで自分が体験しているかのような臨場感が味わえる等身大の平凡な男の役で、そこにハリソンがうまくハマっていったように思う。だって彼の映画を見ても、機転を利かせて偶然助かった以外に、力業で危機を乗り越えるヒーローのキャラクターは居ないからだ。ハン・ソロとかインディ・ジョーンズは別としてね。
名シーンの数々
1985年作。
監督ピーター・ウィアー。
警察サスペンスにしてラブストーリー。
主演のハリソン・フォードがアーミッシュの人妻に惹かれて
触れれば落ちそうな人妻への愛を自制する。
人妻は息子とアーミッシュで生きていくことは、
疑いのない現実。
男は刑事として犯罪に立ち向かい上司の罪を暴かなければならない。
名シーン。
トイレで殺人シーンを目撃した少年の驚きに見開いた大きな瞳。
目ジカラに驚く。
アーミッシュの人妻(ケリー・マクギリス)の形良い小ぶりな乳房の
美しさ。
刑事と人妻がオールディズに合わせてダンスをするシーン。
ラストの穀物倉庫。
トウモロコシの蟻地獄に埋まる犯人。
この映画で初めてアーミッシュという人々を知りました。
ストイックで戒律を重んじ、電気も電話も電気器具も水道も
使わない。
そんなアーミッシュの母と幼い息子が殺人の目撃者となったことから
起こるサスペンス映画。
ケリー・マクギリスは「トップガン」と「刑事ジョン・ブック目撃者」
の2作で、完璧に美しい運命のヒロインです。
名作だと思います。
0235 ハリソンフォードが内面を演じてくれた
1985年公開
あいつが犯人だ!と喋らずにガキが教えてくれるシーンは
サスペンス感高い。
後半は少しお疲れで尻すぼみ。
未だになんで逃げなあかんねん?いや逃げきれるのか?は
疑問でしたが
70点
配給 パラマウント/UIP
サスペンス/アーミッシュ/サスペンス
B級邦題の被害者
アーミッシュより愛をこめて
アーミッシュの母子は駅で殺人事件を目撃。担当刑事となったジョン・ブックは、事件の裏に警察上層部の陰謀を嗅ぎつける。目撃者である母子と共に命を狙われるハメになったジョン・ブックは、母子を連れアーミッシュの世界に身を隠す・・・インディ、ハン・ソロと並ぶハリソンの当たり役ジョン・ブック、「トップガン」の教官役より遥かに魅力的なレイチェル役ケリー・マクギリス、ピーター・ウィアー監督も抒情性を全編に漂わせた演出で最高傑作にしてると思います。納屋の中でジョンとレイチェルが "禁断" のダンスを踊るシーン、村人全員で納屋を立てるシーン、ジョンとレイチェルのラブシーンなど、ホントに素晴らしいシーンの連続で、またそれらに被さるモーリス・ジャールの音楽が映画を素晴らしく盛り上げてくれています。違う世界に住む男と女の別れを長い沈黙の中に描いたラストシーンも素晴らしいです。
ジョン・ブックのセリフ "レイチェル、君を抱いたら去れなくなる。または君が出ることに・・・"
ハリソン・フォード 若いです
サミュエルがもっと中心人物と思ったがそれよりもブックとレイチェルの関係がメインになっていく。
“アーミッシュ”と呼ばれる異文化の中で生活しながらお互いが思うようになるのだが・・・
都会から村に舞台が移ってからはなんとなく西部劇を見ている感じで
最後は誰かも書かれていたがシェーンを思い出された。
別れのシーンでブックが出ていくとき、車が動かないとか、途中まで行って車が止ったときにまた戻ってくるとか刑事を辞めて村に残るシーンを想像したがシェーンのように馬では無いが車で去っていった。
仕方ないと言えばそれまでだがハッピーエンドとは言えなかった。
サミュエルの活躍もレイチェルの美しさも勝てなかったと言うことか?
最初から都会にもどるつもりだったからこそ深い関係にはならずに自制が働いたと思う。モヤモヤ感が残った映画だった。
自分の思い描いたとおりに進まないと減点してしまいそうになる自分の器の小ささに恥ずかしい。
それにしてもあんなに静かな村で打ち合いがあって死人まで出たら何年も先まで語り継がれる出来事だったろう。
レイチェルとミッシェルの幸せを願うばかりだ。
米国の中に残る中世農村の世界
総合:65点 ( ストーリー:65点|キャスト:70点|演出:70点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )
犯罪映画としての主人公の捜査と戦いが出てくるのかと思いきや、むしろそこから逃れて近代文明から離れたアーミッシュの村で牧歌的な生活に触れることが話の多くを占める。
しかしせっかく冒頭で可愛らしさを見せた犯罪の証人でもある重要登場人物の少年は、村ではあまり存在感を示せず使い方がもったいない。アーミッシュの村での生活と刑事と母親との関係が主流になってくると、どうしても犯罪の話がおざなりにもなる。また同僚刑事が1人でどうなったのか、犯罪のその後の結末がどうなったのかも描写されない。その意味では何かと中途半端なところが多くなってしまった。
事が起こるまでが長い、しかし事件はなかなかの緊迫感。 アーミッシュ...
事が起こるまでが長い、しかし事件はなかなかの緊迫感。
アーミッシュが新鮮だ。こんな人達がいるんですね。非戦を謳うこと、仲間との協力は素晴らしい。一瞬、入信しようかと。しかし、「不浄に触れるな」は無理かと。不浄に触れても、染まらぬ強い心が大切なんだと私的には思う。やはり私は宗教には向いてない(笑)
結末がやや期待はずれ。殺人者達がヘボすぎる。ダニー・グローバーをもっと活躍させねば。子どもの可愛さも生かしきれてない気がする。恋敵役もしかり。そして主人公の友人とレイチェルの前夫が哀れすぎる。
若きハリソン・フォードとふくよかなケリー・マクギリスの○○が見どころか。
そうそう、致命的誤訳は大問題。「英国人に気をつけろ」簡単には訂正できないんですかね。それこそ英国人が哀れにすぎる。
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