刑事ジョン・ブック 目撃者のレビュー・感想・評価
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ハリソンのキャリアの中でも異色の部類
まだ評価の定まらない時期のハリソン・フォード主演作で、当時は演技力に多少の疑問符が付き、人気先行型の俳優として扱われていたと記憶している。 内容には触れないが、実に複雑な内面を表現できる演技力が要求される難しい役柄で、話題にはなったがそれほどヒットはしなかったんじゃなかったか。おそらく彼以外の誰が主役を務めても、これほど話題にならなかったし、当然、私も見てみようと思わなかっただろう。 広いアメリカには「アーミッシュ」という村社会が存在し、文明から隔絶された暮らしをあえてしている設定で、そこに刑事として捜査をしに行きやがて彼らと同化する道を選ぶ主人公の生き方は、強く印象付けられた。 ハリソンのキャリアの中でも異色の部類に入るキャラクターだったろう。演技の評価は高かったが興行的に失敗したので、巻き込まれ型のサスペンス映画に大きく舵を切っていったのではないか。 この時代の映画スターに要求されたのは、まるで自分が体験しているかのような臨場感が味わえる等身大の平凡な男の役で、そこにハリソンがうまくハマっていったように思う。だって彼の映画を見ても、機転を利かせて偶然助かった以外に、力業で危機を乗り越えるヒーローのキャラクターは居ないからだ。ハン・ソロとかインディ・ジョーンズは別としてね。
名シーンの数々
1985年作。 監督ピーター・ウィアー。 警察サスペンスにしてラブストーリー。 主演のハリソン・フォードがアーミッシュの人妻に惹かれて 触れれば落ちそうな人妻への愛を自制する。 人妻は息子とアーミッシュで生きていくことは、 疑いのない現実。 男は刑事として犯罪に立ち向かい上司の罪を暴かなければならない。 名シーン。 トイレで殺人シーンを目撃した少年の驚きに見開いた大きな瞳。 目ジカラに驚く。 アーミッシュの人妻(ケリー・マクギリス)の形良い小ぶりな乳房の 美しさ。 刑事と人妻がオールディズに合わせてダンスをするシーン。 ラストの穀物倉庫。 トウモロコシの蟻地獄に埋まる犯人。 この映画で初めてアーミッシュという人々を知りました。 ストイックで戒律を重んじ、電気も電話も電気器具も水道も 使わない。 そんなアーミッシュの母と幼い息子が殺人の目撃者となったことから 起こるサスペンス映画。 ケリー・マクギリスは「トップガン」と「刑事ジョン・ブック目撃者」 の2作で、完璧に美しい運命のヒロインです。 名作だと思います。
0235 ハリソンフォードが内面を演じてくれた
1985年公開 あいつが犯人だ!と喋らずにガキが教えてくれるシーンは サスペンス感高い。 後半は少しお疲れで尻すぼみ。 未だになんで逃げなあかんねん?いや逃げきれるのか?は 疑問でしたが 70点 配給 パラマウント/UIP
サスペンス/アーミッシュ/サスペンス
序盤と終盤はオーソドックスなサスペンスですが、それに挟まれた中盤のアーミッシュの生活描写が作品に落ち着きと品格を加えています。 オスカー候補に相応しい静かな傑作です。 日本時に殆ど知られていないアーミッシュかなので事前にWIKIで調べてから観た方がいいです。 補足 「イギリス人」の訳は間違い、「アメリカ人」が正しいです。
サスペンスじゃないんか〜い
何故か観ていなかったシリーズ。 サスペンスかと思いきや、作中ほぼケリー・マクギリスの魅力を中心に描いた様なラブストーリーになっていて、なんだか思っていたのと違った。悪い人たちも笑うくらいショボい。
B級邦題の被害者
この60年代のTVシリーズみたいな邦題誰がつけたのよ…映画自体は良作だが、邦題が気になってずっと見損ねてた映画。 まあ良作ではあるが、時々ある、アクションだけリアリティを出してイマイチ盛り上がりにかけるタイプ。そのくせドラマパートはリアリティに欠けてて整合性が無いので気になってしまう。ハリソン・フォードで言えば、デビルや6デイズ/7ナイツ寄りの印象。 アーミッシュって文化は知らなかったので勉強にはなった。
アーミッシュより愛をこめて
アーミッシュの母子は駅で殺人事件を目撃。担当刑事となったジョン・ブックは、事件の裏に警察上層部の陰謀を嗅ぎつける。目撃者である母子と共に命を狙われるハメになったジョン・ブックは、母子を連れアーミッシュの世界に身を隠す・・・インディ、ハン・ソロと並ぶハリソンの当たり役ジョン・ブック、「トップガン」の教官役より遥かに魅力的なレイチェル役ケリー・マクギリス、ピーター・ウィアー監督も抒情性を全編に漂わせた演出で最高傑作にしてると思います。納屋の中でジョンとレイチェルが "禁断" のダンスを踊るシーン、村人全員で納屋を立てるシーン、ジョンとレイチェルのラブシーンなど、ホントに素晴らしいシーンの連続で、またそれらに被さるモーリス・ジャールの音楽が映画を素晴らしく盛り上げてくれています。違う世界に住む男と女の別れを長い沈黙の中に描いたラストシーンも素晴らしいです。 ジョン・ブックのセリフ "レイチェル、君を抱いたら去れなくなる。または君が出ることに・・・"
心に残るのは美しい生活風景
丁寧に隅々まで目の行き届いた作品でした。 サスペンスものでありながら、文化とは、生活とは、の視点が織り交ぜられ、観たあとに残るのは豊かな感情でした。 数々のショットの美しさも見事。 ハットすること多数。
ハリソン・フォード 若いです
サミュエルがもっと中心人物と思ったがそれよりもブックとレイチェルの関係がメインになっていく。 “アーミッシュ”と呼ばれる異文化の中で生活しながらお互いが思うようになるのだが・・・ 都会から村に舞台が移ってからはなんとなく西部劇を見ている感じで 最後は誰かも書かれていたがシェーンを思い出された。 別れのシーンでブックが出ていくとき、車が動かないとか、途中まで行って車が止ったときにまた戻ってくるとか刑事を辞めて村に残るシーンを想像したがシェーンのように馬では無いが車で去っていった。 仕方ないと言えばそれまでだがハッピーエンドとは言えなかった。 サミュエルの活躍もレイチェルの美しさも勝てなかったと言うことか? 最初から都会にもどるつもりだったからこそ深い関係にはならずに自制が働いたと思う。モヤモヤ感が残った映画だった。 自分の思い描いたとおりに進まないと減点してしまいそうになる自分の器の小ささに恥ずかしい。 それにしてもあんなに静かな村で打ち合いがあって死人まで出たら何年も先まで語り継がれる出来事だったろう。 レイチェルとミッシェルの幸せを願うばかりだ。
米国の中に残る中世農村の世界
総合:65点 ( ストーリー:65点|キャスト:70点|演出:70点|ビジュアル:70点|音楽:65点 ) 犯罪映画としての主人公の捜査と戦いが出てくるのかと思いきや、むしろそこから逃れて近代文明から離れたアーミッシュの村で牧歌的な生活に触れることが話の多くを占める。 しかしせっかく冒頭で可愛らしさを見せた犯罪の証人でもある重要登場人物の少年は、村ではあまり存在感を示せず使い方がもったいない。アーミッシュの村での生活と刑事と母親との関係が主流になってくると、どうしても犯罪の話がおざなりにもなる。また同僚刑事が1人でどうなったのか、犯罪のその後の結末がどうなったのかも描写されない。その意味では何かと中途半端なところが多くなってしまった。
事が起こるまでが長い、しかし事件はなかなかの緊迫感。 アーミッシュ...
事が起こるまでが長い、しかし事件はなかなかの緊迫感。 アーミッシュが新鮮だ。こんな人達がいるんですね。非戦を謳うこと、仲間との協力は素晴らしい。一瞬、入信しようかと。しかし、「不浄に触れるな」は無理かと。不浄に触れても、染まらぬ強い心が大切なんだと私的には思う。やはり私は宗教には向いてない(笑) 結末がやや期待はずれ。殺人者達がヘボすぎる。ダニー・グローバーをもっと活躍させねば。子どもの可愛さも生かしきれてない気がする。恋敵役もしかり。そして主人公の友人とレイチェルの前夫が哀れすぎる。 若きハリソン・フォードとふくよかなケリー・マクギリスの○○が見どころか。 そうそう、致命的誤訳は大問題。「英国人に気をつけろ」簡単には訂正できないんですかね。それこそ英国人が哀れにすぎる。
社会派映画としても、サスペンス映画としても、恋愛映画としても最高。...
社会派映画としても、サスペンス映画としても、恋愛映画としても最高。さらに絵画的な構図で端正に切り取られたアーミッシュの村の風景や暮らしぶりの美しいこと。音楽もすばらしい。 本来相容れない社会に暮らす男と女が恋をする…というのは、古来から恋愛劇の格好の材料だ。この映画では、現代社会の泥沼に生きる刑事ジョン・ブック(ハリソン・フォード)と、文明を拒否する宗教の村に住む女性(ケリー・マクギリス)が恋をする。しかしその恋は、恥じらいと節度に満ち、爽やかでそしてせつない。 アーミッシュの村で一時暮らすことになったジョン・ブックが、建物の新築工事の手伝いにかり出される場面がある。新婚夫婦のための家を、村の男たちが総出で造るのである。女たちは、これまた総出でキルトを縫う。開拓時代には、アメリカではこうした情景が当たり前だったのだろう。かつては日本の村々でもそうだった。 かつて村が持っていた相互扶助のシステムは、文明の発達によって不要になった。人々は自由気ままに暮らせるようになったが、そのためにかえって社会が病んでしまったことを、この作品は、村の美しい風景とつつましい暮らしを描写することによって示唆しているようである。 最後に、ジョン・ブックを狙う悪党が村にやってきて銃撃戦が始まるのだが、スリルいっぱいで手に汗を握る。サスペンス映画としても一級品だと評する由縁である。 子どもがきっかけで、その母親と恋をし、悪党をやっつけたあと去っていく…というのは、なにやら『シェーン』を彷彿とさせる。ぜひ一度ごらんあれ。
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