「最後はあっさりとしすぎ」軍用列車 Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
最後はあっさりとしすぎ
クリックして本文を読む
総合65点 ( ストーリー:65点|キャスト:65点|演出:60点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )
設定の時代と場所から考えて派手な撃ちあいの西部劇かと思ったが、軍用列車の中で起きる事件とその裏の陰謀を描いた話だった。最後に撃ちあいもあるものの、それは作品の要ではなく、列車の中での出来事を中心に話を展開していく。単純な利権や縄張り争いではない複雑な設定が面白い。
最初はどうやって殺人を次々に誰にもばれることなく成功させていったのだろうかと思った。また殺人と不可解な事件が起きているのに、犯人捜しをすることも対策をとることもお互いに疑心暗鬼になってもめることもない。不自然なことが多いなと思っていたが、これほどたくさんの人が絡んだ大規模な計画だったとは思わなかったし、みんなが共犯だったのならばその不自然さも納得した。
だが戦いの場面になると、簡単にダイナマイトがうまく機能して原住民の兵士を吹き飛ばしたり砦の味方がかけつけたりと、あまりに主人公側の計画通りに物事が進んでしまいあっけない。敵ばかり倒れていくのも都合が良すぎる。さんざん悪いことを企んでいた悪人たちだけど、列車が止まってからの流れはあっさりと片づけられすぎた印象。
コメントする