「帰れぬ故郷」クンドゥン 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)
帰れぬ故郷
スコセッシ映画史上、最も地味な作品であるのは否めない本作、中国は今現在も何ら変わらずウイグル自治区や台湾に香港など暴挙に出る傲慢さ、戦時中の日本も然程変わらないと思うが??
残酷で卑劣な描写は極力避けられている印象、デ・パルマなら徹底的に中国を絶対悪として描いているような、そこはスコセッシの優しさが溢れている気がする、ダライ・ラマの人物像とチベットの僧侶たちをユッタリとした時間が流れる雰囲気を醸し出しながら撮られている映像の優雅さ。
毛沢東を演じた役者がソックリさんとも言い難い安っぽさ、基本的に全編が英語で成り立つ違和感、自分たちの物語を通じない言語で字幕で観るのか、史実の時代劇を侍が英語を喋る映画を観る気にはなれないし、集客率に不安視がありながらの英語圏に合わせた苦肉の策は逆効果、スコセッシの本気度が伝わらない!?
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